強い米小売売上高の発表を受け円売り優勢へ!!
東京市場のドル円は、日経平均の堅調な推移を背景にリスク選好に伴う円売りが優勢となり78円台前半での値動きとなりました。欧州市場でも、リスク選好の流れが継続するなか、市場予想を上回る米小売売上高の結果発表を受け、一段と円売りが強まり、78.70円近辺と7月18日以来の高値圏まで上昇しました。NY市場では、米長期国債の利回りが上昇したことを受け78.93円近辺まで上昇。引けにかけて、NYダウが上値の重さが意識され小幅に値を下げるも、前日比では0.389円高い78.719円で取引を終えました。
東京市場のユーロ円は、欧州債務問題への懸念が和らいだ前日の流れを受けて買い戻しが優勢となり96.80円近辺での推移となりました。欧州市場では、仏GDPが四半期ベースで3年ぶりのマイナス成長を回避したことやドイツのGDPが市場予想を上回る結果となったことを受け97円台を回復。NY市場では、強い米経済指標を背景にリスク選好の円売りが強まり97.464円まで上昇したものの、円売り一巡後は利益確定の売りに押され前日比0.379円高い96.985円まで小幅に値を崩して取引を終えました。
≪2012年8月14日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り24% 買い76%
ユーロ・円 :「ブル」売り42% 買い58%
ユーロ・ドル :「ベア」売り66% 買い34%
英ポンド・円 :「ブル」売り36% 買い64%
豪ドル・円 :「ブル」売り22% 買い78%
NZドル・円 :「ブル」売り48% 買い52%
【今日の主な経済指標】
17:30 GBP 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
17:30 GBP 失業率 7月
17:30 GBP 失業保険申請件数 7月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
20:00 ZAR 小売売上高[前年同月比] 6月
21:30 USD 消費者物価指数(CPI)[前月比] 7月
21:30 USD 消費者物価指数(CPIコア指数)[前月比] 7月
21:30 USD 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 7月
21:30 USD ニューヨーク連銀製造業景気指数 8月
22:00 USD 対米証券投資(短期債除く) 6月
22:15 USD 鉱工業生産[前月比] 7月
22:15 USD 設備稼働率 7月
23:00 USD NAHB住宅市場指数 8月
- 今日のトレードポイント -
昨日は7月の米小売売上高が予想を上回ったことで、米連邦準備理事会(FRB)の追加緩和観測が後退しました。本日予定されている米消費者物価指数やニューヨーク連銀製造業景気指数の結果発表が、市場予想よりも良い場合には、米の追加緩和期待がさらに後退しドル円は79円台を回復することも予想されます。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 77.50-79.50 ユーロ・円 96.50-98.50 ポンド・円 122.00-125.00