FXレポート

米雇用統計を控えて新規失業保険申請件数に注目!!

昨日のドル円は、東京市場で中国製造業PMIが発表され市場予想を下回ったことを受けて、資源国通貨を中心に売りが広がるなか、リスク回避からドル円は77.910円まで小幅に下落しました。ただ、売り一巡後は米連邦公開市場委員会(FOMC)の発表を控えて動向を見極めたいとの思惑から78.20円付近まで買い戻す展開に。欧米市場に入ると、米ADP全国雇用者数が16.3万人と市場予想の12.0万人を上回る結果となったが、ISM製造業景況指数が49.8と基準値とされる50を割り込んだことが重しとなり値動きは限定的になりました。ただその後に発表されたFOMCの声明文で「異例の低金利は2014年遅くまで継続」と従来通りの発表になったものの、一部で2015年まで延長されるとの期待が剥落したことを受けて、円売りドル買いが優勢となり前日比+0.323円となる78.450円まで上昇し取引を終えました。

東京市場のユーロ円は序盤、弱い中国経済指標を受けて、世界的な景気減速懸念からリスク回避の動きが強まったものの、フィンランド紙が「モンティ伊首相は救済基金やECBによる国債購入を望む可能性がある」との報道が伝わったことで96.50円付近まで反発しました。欧米市場では、強弱入り混じった結果となった米経済指標を背景に狭い値幅で上下繰り返していたものの、FOMC後は対ドルでのユーロ売りが強まり前日比-0.198円となる95.904円まで軟化して取引を終えました。

≪2012年8月2日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」売り14% 買い86%
ユーロ・円  :「ブル」売り31% 買い69%
ユーロ・ドル :「ブル」売り46% 買い54%
英ポンド・円 :「ブル」売り23%  買い77%
豪ドル・円  :「ブル」売り22%  買い78%
NZドル・円  :「ブル」売り41% 買い59%

【今日の主な経済指標】
16:15 CHF  実質小売売上高[前年同月比] 6月 
16:30 CHF  SVME購買部協会景気指数 7月 
18:00 EUR  卸売物価指数(PPI)[前月比] 6月 
18:00 EUR  卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 6月 
20:00 GBP  イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表 
20:30 USD  チャレンジャー人員削減数[前年比] 7月 
20:45 EUR  欧州中央銀行(ECB)政策金利 
21:30 USD  新規失業保険申請件数 前週分 
23:00 USD  製造業新規受注[前月比] 6月 

             - 今日のトレードポイント -

今週末に米雇用統計を控えるなか、ADP全国雇用者数が発表され結果は市場予想を上回る16.3万人となりました。本日も雇用関連指標の新規失業保険申請件数の発表が予定されており雇用の改善を示すことができれば、投資家のリスク志向が高まりそうです。一方、ユーロは欧州中央銀行(ECB)の政策金利発表後に予定されているドラギECB総裁の発言に注目したいです。市場ではECBによる国債購入が再開されるとの見方から、リスク回避の動きが後退しユーロ買いが強まっていることから、今回具体的な措置が発表されなければ期待感の剥落から、ユーロ売りの流れになるかもしれません。

[今日の予想レンジ]
ドル・円   77.00-79.00  ユーロ・円 94.50-97.00  ポンド・円 120.50-123.00

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