複数の経済指標を控えて、リスク許容度の見極めが重要!!
昨日のドル円は序盤、ドル買いが優勢になり小幅に値を上げる場面がみられたものの、ドル買い一巡後に本邦輸出企業の円売りが散発的に入り78.35円付近まで値を崩しました。欧米市場では、目立った取引材料のないなか、ユーロ円に対してまとまった売りが観測されたことから、ドル円も連れて78.10円付近まで値を崩しました。しかしその後は、今週開催されるFOMCや米雇用統計を前に様子見ムードが広がり、狭いレンジ内で推移し前日比-0.354円となる78.168円で取引を終えました。
週明けのユーロ円は、先週末のリスク回避の流れを引き継ぎ96.25円付近まで緩やかに軟化しました。欧州勢参入後には、ユーロ円に対してまとまった売りが観測され95.532円まで弱含む展開になりました。しかしNY市場に入ると、欧米株式の株高やスペインの国債利回りが低下するなど、投資家のリスク志向が回復しユーロ買い圧力が強まると前日比-0.897円となる95.820円まで小幅に持ち直して取引を終えました。
≪2012年7月30日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り 9% 買い91%
ユーロ・円 :「ブル」売り28% 買い72%
ユーロ・ドル :「ブル」売り54% 買い46%
英ポンド・円 :「ブル」売り27% 買い73%
豪ドル・円 :「ブル」売り24% 買い76%
NZドル・円 :「ブル」売り37% 買い63%
【今日の主な経済指標】
14:00 JPY 新設住宅着工戸数[前年同月比] 6月
15:00 DEM 小売売上高指数[前月比] 6月
15:00 DEM 小売売上高指数[前年同月比] 6月
15:45 FRF 卸売物価指数(PPI)[前月比] 6月
15:45 FRF 消費支出[前月比] 6月
16:55 DEM 失業者数[前月比] 7月
16:55 DEM 失業率 7月
18:00 EUR 消費者物価指数(HICP、速報値)[前年同月比] 7月
18:00 EUR 失業率 6月
19:00 JPY 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
21:00 ZAR 貿易収支 6月
21:30 CAD 月次国内総生産(GDP)[前月比] 5月
21:30 CAD 鉱工業製品価格[前月比] 6月
21:30 CAD 原料価格指数[前月比] 6月
21:30 USD 個人所得[前月比] 6月
21:30 USD 個人消費支出(PCE)[前月比] 6月
21:30 USD 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)[前月比] 6月
22:00 USD ケース・シラー米住宅価格指数 5月
22:00 USD ケース・シラー米住宅価格指数[前年同月比] 5月
22:45 USD シカゴ購買部協会景気指数 7月
23:00 USD 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) 7月
- 今日のトレードポイント -
今週開催されるFOMCや米雇用統計、ECB理事会など大きなイベントを控えて様子見ムードが強まりました。FOMCでは雇用環境の悪化などから追加金融緩和策への期待が高まっており、思惑から突発的な動きにもつながる可能性もあり警戒しておきたいか。また、本日は日米欧の複数の経済指標が控えており、結果によって一喜一憂せずにリスク許容度を見極めながら慎重な取引を臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 77.00-79.00 ユーロ・円 94.00-96.50 ポンド・円 121.00-124.00