日米欧に材料複数!リスク許容度の変化に注目!!
昨日のドル円は、日本の祝日で東京市場が休場になるなか、79.05円付近までジリ下げの展開となりました。欧州市場では、スペイン国債の利回りが上昇したことで欧州債務危機が意識されリスク回避の円買いが優勢となり78.90円まで弱含み。NY市場に入っても、米経済指標の小売売上高が-0.5%と市場予想の0.2%を下回ったことに嫌気し、投資家のリスク許容度が悪化したことでドル円は一時78.689円まで下押しし78.841円(前日比:-0.329)で取引を終えました。
ユーロ円は序盤、東京市場の休場を背景に取引参加者が減少していたことから、方向感に欠ける展開になりました。欧州市場に入ると、欧州株式の株安やスペイン債の利回りが上昇したことを受けて、リスク回避の円買いユーロ売りから96.15円付近まで下落。NY市場では、弱い米経済指標を受けてユーロドルでのドル売りユーロ買いが強まり、ユーロ円も連れる形で96.867円まで上昇し96.756円(前日比:-0.200)で取引を終えました。
≪2012年7月17日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り16% 買い84%
ユーロ・円 :「ブル」売り30% 買い70%
ユーロ・ドル :「ブル」売り37% 買い63%
英ポンド・円 :「ブル」売り23% 買い77%
豪ドル・円 :「ブル」売り12% 買い88%
NZドル・円 :「ブル」売り25% 買い75%
【今日の主な経済指標】
17:30 GBP 消費者物価指数(CPI)[前月比] 6月
17:30 GBP 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 6月
17:30 GBP 小売物価指数(RPI)[前月比] 6月
17:30 GBP 小売物価指数(RPI)[前年同月比] 6月
18:00 EUR ZEW景況感調査 7月
18:00 DEM ZEW景況感調査(期待指数) 7月
21:30 CAD 製造業出荷[前月比] 5月
21:30 USD 消費者物価指数(CPI)[前月比] 6月
21:30 USD 消費者物価指数(CPIコア指数)[前月比] 6月
21:30 USD 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 6月
22:00 CAD カナダ銀行 政策金利
22:00 USD 対米証券投資(短期債除く) 5月
22:15 USD 鉱工業生産[前月比] 6月
22:15 USD 設備稼働率 6月
23:00 USD NAHB住宅市場指数 7月
- 今日のトレードポイント -
前日の米経済指標の悪化を受けて、祝日明けとなる東京市場の動きに注目したい。日経平均の値動き動向のほか、豪中央銀行のRBA議事録の発表もあり材料が複数あることからリスク許容度の変化に注意しておきたい。一方、欧米市場では米大手金融機関の決算発表に米消費者物価指数、バーナンキFRB議長の発言など為替の値動きに影響のある材料が東京市場同様に複数控えています。ただし、直近の米経済指標の弱さもありネガティブな結果や発言にはドル売りを加速させる可能性が高く警戒感を強めておきたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 77.50-80.00 ユーロ・円 95.50-99.00 ポンド・円 121.50-124.50