米雇用環境悪化を受け、景気先行き懸念台頭!!
金曜日のドル円は上下に大きく値が振れる展開となった。東京時間は方向感無く推移していたが、欧州時間では欧州債務問題を背景としたリスク回避の円買いが優勢となり下落。売り一巡後は米雇用統計待ちとなった。注目されていた米雇用者数変化は(予想:15万人、結果:6.9万人)と予想を大きく下回ったため78.713円まで急落。その後、日銀のレートチェックの噂が流れると急速に値を戻す動きとなり、78.713円まで急反発となった。しかし、介入を実際に行っている様子がなかった事や、NYダウが下げ幅を拡大した事が嫌気されて78円台前半まで値を消し、そのまま78.098円で取引を終えた。
ユーロ円は東京時間に小動きとなったものの、欧州時間に入ってからはスペインの財政や銀行問題を背景としたユーロ売りが優勢となり値を崩す展開となった。更に、米雇用統計が予想を下回る結果となったことで米経済の先行き不透明感が加わり98.598円まで下落した。その後、日銀のレートチェック・欧州中央銀行(ECB)がスペイン、イタリア国債に買いを入れたとの噂が流れると流れは一転し97.512円まで急反発。買い一巡後は97円を挟んで徐々に動きが鈍くなり97.036円で取引を終えた。
≪2012年6月1日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り10% 買い90%
ユーロ・円 :「ブル」売り32% 買い68%
ユーロ・ドル :「ベア」売り45% 買い55%
英ポンド・円 :「ブル」売り24% 買い76%
豪ドル・円 :「ブル」売り8% 買い92%
NZドル・円 :「ブル」売り30% 買い70%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY マネタリーベース[前年同月比] 5月
18:00 EUR 卸売物価指数(PPI)[前月比] 4月
18:00 EUR 卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 4月
23:00 USD 製造業新規受注[前月比] 4月
- 今日のトレードポイント -
ギリシャで緊縮財政派が支持率を伸ばしている等の好材料はあるものの、より経済規模の大きいスペインの財政・銀行問題に市場の注目はシフトしている。さらに米経済の先行き不透明感が台頭したため、リスク回避によって円が独歩高となる展開を想定しておきたい。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 77.00-79.00 ユーロ・円 96.00-98.00 ポンド・円 118.50-121.00
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