欧州債務危機の動向に警戒感強まる!!
金曜日のドル円は序盤、前日のNY市場での大幅下落の反動から79.462円まで上昇したものの、日経平均が下げ幅を拡大したことをきっかけに、リスク回避の動きが強まり79.20円付近まで反落しました。欧州市場では、目立った取引材料がなかったことから、売り一巡後には買戻しが優勢となり79.40円付近まで回復。NY市場では、ロンドンフィキシングに絡んだ売りが持ち込まれ78.998円まで軟化し79.025円(前日比:-0.284)取引を終えました。
ユーロ円は序盤、日経平均や時間外のNYダウ先物が大幅下落したことを受けて、リスク回避の円買いが強まり100.20円まで下落しました。欧米市場では、安値圏を推移していた欧州株式が持ち直したことを手掛かりにユーロ買いが優勢になると、ギリシャのパプリアス大統領が「ユーロ圏残留を問う国民投票を提案」との発言を受けて、欧州債務危機の懸念が後退し前日比+0.294円となる100.935円まで上昇し取引を終えました。
≪2012年5月18日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り12% 買い88%
ユーロ・円 :「ブル」売り41% 買い59%
ユーロ・ドル :「ベア」売り51% 買い49%
英ポンド・円 :「ブル」売り27% 買い73%
豪ドル・円 :「ブル」売り 9% 買い91%
NZドル・円 :「ブル」売り23% 買い77%
【今日の主な経済指標】
13:30 JPY 全産業活動指数[前月比] 3月
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・改定値 3月
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・改定値 3月
14:45 CHF スイスSECO消費者信頼感指数 4月
18:00 EUR 建設支出[前月比] 3月
18:00 EUR 建設支出[前年同月比] 3月
- 今日のトレードポイント -
先週のドル円は、弱い米経済指標を背景に追加金融緩和観測が高まり一時78円台を示現するなどドル売りが強まりました。また、ギリシャやスペインといった欧州の高債務国での信用不安が高まりリスク回避の円買いが優勢になり下げ足を速めました。本日は手掛かり材料となりそうな米経済指標の発表が予定されていないことから、欧米株式の値動き動向に伴うリスク許容度の変化に注目したいです。また、欧州債務危機関連のニュースや要人発言は突発的な動きにつながりやすいため、普段以上にリスク管理をしっかりとしておきたい。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 78.50-80.00 ユーロ・円 100.00-102.50 ポンド・円 123.50-127.00