米国の景気回復の見通し悪化!!リスクオフの展開か!?
金曜日のドル円は序盤、ドル買いが強まり80.30円付近まで強含んだものの、東京市場が祝日休場だったこともあり、買い一巡後には80.15円付近での膠着相場になりました。欧米市場では、米雇用統計が発表され、非農業部門雇用者数変化が11.5万人と市場予想の16.0万人を大幅に下回ったものの、失業率が8.1%と予想の8.2%から改善されたことを受けて、一時80.387円まで上昇しました。しかし、その後にNYダウが大幅下落したことで次第にリスク回避の動きが強まり79.817円(前日比:-0.380)まで反落して取引を終えました。
ユーロ円は序盤、本邦勢がゴールデンウィークで不在だったことから、104.50円付近での方向感に乏しい展開になりました。欧米市場では、ユーロ圏PMIが市場予想から悪化したことで105.25円付近まで軟化すると、弱い米雇用統計を受けて欧米株式の下落に伴って、104.398円まで下押しし104.433円(前日比:-1.018)で取引を終えました。
≪2012年5月4日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り13% 買い87%
ユーロ・円 :「ブル」売り36% 買い64%
ユーロ・ドル :「ベア」売り57% 買い43%
英ポンド・円 :「ブル」売り34% 買い66%
豪ドル・円 :「ブル」売り10% 買い90%
NZドル・円 :「ブル」売り28% 買い72%
【今日の主な経済指標】
14:45 CHF 失業率 4月
16:15 CHF 消費者物価指数(CPI)[前月比] 4月
19:00 DEM 製造業新規受注[前月比] 3月
21:30 CAD 住宅建設許可件数[前月比] 3月
04:00 USD 消費者信用残高[前月比] 3月
- 今日のトレードポイント -
米雇用統計は非農業部門雇用者数変化が11.5万人と予想の16.0万人を大幅に下回ったほか、失業率は前回の8.2%から8.1%に改善されました。ただ、失業率は緩やかな回復を示したものの、非農業部門雇用者数変化の悪化が景気先行きに対して懸念材料となっており、短期的にリスクオフの展開になりそうです。一方、円は本邦勢が大型連休明けではあるものの、NYダウが米雇用統計の影響を受けて150ドル超下落しており、日経平均が連鎖的に軟調な展開になれば、リスク許容度の悪化から円買いが強まるかもしれません。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 78.50-81.00 ユーロ・円 103.00-106.00 ポンド・円 127.50-130.50