FXレポート

指標悪化に欧米で景気減速の懸念が強まる!!

昨日のドル円は序盤、仲値に向けてドル買いが強まり80.25円付近まで上昇しました。欧州勢参入後は、円売りが優勢になり80.608円まで強含む場面が見られたものの、欧州圏の経済指標が総じて弱い結果になったことから、リスク回避の動きが活発化し80.30円付近まで反落する展開に。NY市場では、米ADP雇用統計が11.9万人と市場予想の17.0万人を大幅に下回ると再びリスク回避の動きが優勢となり80.055円まで下押しし80.125円(前日比:-0.004)で取引を終えました。

ユーロ円は序盤、仲値にかけて外貨不足からユーロ買いが強まったものの、仲値過ぎには買いが一服し105.85円付近まで反落しました。欧州市場に入ると、特段手掛かり材料がないなか、フロー主導による取引から106.542円まで堅調に推移しましたが、ユーロ圏PMIや独失業率が市場予想より弱かったことを嫌気し105.45円付近まで急落。NY市場では、弱い米経済指標を受けて105.118円まで下押ししたものの、この水準まで下落すると値ごろ感からショートカバーが入り105.441円(前日比:-0.608)まで戻して取引を終えました。


≪2012年5月2日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」売り16% 買い84%
ユーロ・円  :「ブル」売り40% 買い60%
ユーロ・ドル :「ベア」売り62% 買い38%
英ポンド・円 :「ブル」売り40%  買い60%
豪ドル・円  :「ブル」売り14% 買い86%
NZドル・円  :「ブル」売り25% 買い75%

【今日の主な経済指標】
15:00 GBP  ネーションワイド住宅価格[前月比] 4月
17:30 GBP  サービス部門購買担当者景気指数(PMI) 4月
18:00 EUR  卸売物価指数(PPI)[前月比] 3月
18:00 EUR  卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 3月
20:30 USD  チャレンジャー人員削減数[前年比] 4月
20:45 EUR  欧州中央銀行(ECB)政策金利
21:30 USD  四半期非農業部門労働生産性・速報値[前期比] 1-3月期
21:30 USD  新規失業保険申請件数[前週分]
23:00 USD  ISM非製造業景況指数(総合) 4月


                       - 今日のトレードポイント -

前日の米ADP雇用統計は11.9万人と予想の17.0万人を大幅に下回ったほか、ユーロ圏の経済指標も予想を下回ったことから、投資家のリスクセンチメントが悪化しています。本日の経済指標は、欧州中央銀行(ECB)政策金利、新規失業保険申請件数、ISM非製造業景況指数などが予定されており、結果を眺めながらリスク許容度の変化にしっかりと見極めたいです。ただ、仮に今夜の指標結果が大幅に振れた場合でも、明日に米雇用統計を控えていることから、値動きは限定的になるかもしれません。


[今日の予想レンジ]
ドル・円   79.00-81.00  ユーロ・円 104.00-107.00  ポンド・円 128.00-132.00

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