米景気の減速懸念強まる!!欧州圏はスペインがリセッション入りに!!
昨日のドル円は、東京市場が祝日休場となり市場参加者が減少しているなか、ドル売りが進行し80.10円付近まで軟化しました。欧米市場では、新規取引材料の不足から80.15円付近での膠着相場が展開されていたものの、米個人消費支出(前月比)が0.3%と市場予想の0.4%を下回ったほか、シカゴ購買部協会景気指数も56.2と市場予想の60.5から悪化したことを受けて、米景気の減速懸念から80円の大台を割り込み79.808円(前日比:-0.440)まで下落して取引を終えました。
ユーロ円は序盤、27日米GDPが市場予想を下回ったことが意識され、リスク回避の円買いが強まり106.05円付近まで軟化しました。欧米市場では、欧州株式の軟調推移を受けてユーロ売りが強まったほか、弱い米経済指標にスペインのリセッション入りが報じられるなど、リスク回避色が鮮明になり前日比-0.615円となる105.666円まで下落して取引を終えました。
≪2012年4月30日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り13% 買い87%
ユーロ・円 :「ブル」売り41% 買い59%
ユーロ・ドル :「ベア」売り76% 買い24%
英ポンド・円 :「ブル」売り40% 買い60%
豪ドル・円 :「ブル」売り14% 買い86%
NZドル・円 :「ブル」売り31% 買い69%
【今日の主な経済指標】
13:30 AUD 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
17:30 GBP 製造業購買担当者景気指数(PMI) 4月
23:00 USD 建設支出[前月比] 3月
23:00 USD ISM製造業景況指数 4月
- 今日のトレードポイント -
本邦勢がゴールデンウィークに入り取引参加者が減少しているなか、米国ではGDPやPMIが予想を下回ったほか、欧州圏ではスペインのリセッションに突入するなど欧米でリスク回避の動きが強まっています。本日の米経済指標では、建設支出、ISM製造業景況指数の発表を控えていることから、結果を確認しながらリスク許容度の変化や株式動向に注目したいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 79.00-81.00 ユーロ・円 104.00-107.00 ポンド・円 128.00-131.00