日銀の追加金融緩和の行方は!?
昨日のドル円は序盤、民主党の小沢一郎元代表に無罪判決が言い渡されたことをきっかけに日経平均が上昇したことを受けて、ドル円は一時81.420円まで上昇しました。欧州市場に入ると、日銀関係筋の話として「金曜日の会合で大規模な緩和を決定しない可能性がある」と市場に伝わると円買いが強まり80.80円付近まで反落。NY市場では、米新規失業保険申請件数が38.8万件と市場予想の37.5万件から悪化したことから、リスク回避の地合いのなか80.667円まで弱含みの展開でした。
ただ引けにかけて、NYダウが持ち直したことを手掛かりにドル円は買い戻す動きが優勢となり前日比-0.390円となる80.953円まで回復し取引を終えました。
ユーロ円は、日経平均やアジア株式の上値の重い動きを受けて、リスク回避の円買いが入り107.25円付近まで小幅に軟化しました。欧州市場に入ると、スペイン国債の利回りが上昇したことで、欧州の債務問題が意識されユーロ買いが進行し106.70円付近まで下押しに。NY市場では、弱い米経済指標を受けて、リスク回避から106.485円まで下落したものの、NYダウの上昇をきっかけに投資家のリスク許容度が改善したことから107.177円(前日比:-0.338)持ち直し取引を終えました。
≪2012年4月26日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り15% 買い85%
ユーロ・円 :「ブル」売り49% 買い51%
ユーロ・ドル :「ベア」売り78% 買い22%
英ポンド・円 :「ブル」売り43% 買い57%
豪ドル・円 :「ブル」売り18% 買い82%
NZドル・円 :「ブル」売り28% 買い72%
【今日の主な経済指標】
14:00 JPY 新設住宅着工戸数[前年同月比] 3月
15:00 DEM GFK消費者信頼感調査 5月
15:00 DEM 輸入物価指数[前月比] 3月
15:00 DEM 輸入物価指数[前年同月比] 3月
15:45 FRF 卸売物価指数(PPI)[前月比] 3月
15:45 FRF 消費支出[前月比] 3月
16:00 CHF KOF景気先行指数 4月
21:30 USD 四半期実質国内総生産(GDP、速報値)[前期比年率] 1-3月期
22:55 USD ミシガン大学消費者態度指数・確報値 4月
本日は日銀の金融政策決定会合において、追加金融緩和を検討されることになっています。金融緩和の規模に関しては、すでに関係者の話として大規模にならない程度と伝わっており、織込み済みの材料だけに発表後から円買いが進む展開も想定しておきたいです。一方、ドルは米四半期実質国内総生産(GDP)やミシガン大学消費者態度指数など注目度の高い経済指標が予定されています。米GDPは2.5%と緩やかな経済成長を予想しているものの、依然として足元の雇用が伸びていないだけに過度な期待は禁物になりそうです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 80.00-82.50 ユーロ・円 106.00-108.50 ポンド・円 130.00-132.50