複数のネガティブ材料に買い進むには困難か!?
金曜日のドル円は序盤、中国GDPへの期待感から買いが優勢となり81.188円まで上昇したものの、結果は8.1%と市場予想の8.4%に及ばなかったことから、経済成長の鈍化懸念から一転して軟調に展開しました。欧州勢参入後には80.85円付近まで弱含んだが、売りが一巡すると81.00円付近を推移。NY市場では、米ミシガン大学消費者信頼感指数が市場予想から悪化したほか、NYダウが安値引けしたことをきっかけに売りが強まり80.900円(前日比:+0.031)まで小幅に下落して取引を終えました。
ユーロ円は序盤、仲値に向けて外貨不足からユーロ買いが入り107.099円まで上昇したものの、弱い中国GDPを受けて売りが強まり106.55円付近まで軟化しました。その後の欧州市場では、中国の景気悪化が意識され欧州株式が寄り付き安となるなど、投資家のリスク許容度が低下し一時106.30円付近まで下落。NY市場では、スペイン債への売りが強まったことに欧州の財政問題が懸念されユーロ売りが断続的に入り105.750円まで下押しし105.773円(前日比:-0.874)で取引を終えました。
≪2012年4月13日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り18% 買い82%
ユーロ・円 :「ブル」売り33% 買い67%
ユーロ・ドル :「ベア」売り54% 買い46%
英ポンド・円 :「ブル」売り31% 買い69%
豪ドル・円 :「ブル」売り18% 買い82%
NZドル・円 :「ブル」売り46% 買い54%
【今日の主な経済指標】
16:15 CHF 生産者輸入価格[前月比] 3月
18:00 EUR 貿易収支 2月
21:30 CAD 対カナダ証券投資額 2月
21:30 USD ニューヨーク連銀製造業景気指数 4月
21:30 USD 小売売上高[前月比] 3月
22:00 USD 対米証券投資(短期債除く) 2月
23:00 USD 企業在庫[前月比] 2月
23:00 USD NAHB住宅市場指数 4月
- 今日のトレードポイント -
6日の米雇用統計の大幅悪化を背景に投資家のセンチメントが弱気になっています。欧州圏もスペイン債への売りが強まったことから、利回りが上昇し欧州の債務危機が意識されているほか、中国の経済成長にも陰りが見えたなど複数のネガティブ材料があり買い向かうには困難な状況が継続しています。本日は米大手金融機関の決算発表が複数控えていることから、欧米株式の値動き動向に伴うリスク許容度の変化について注意しておきたい。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 80.00-82.50 ユーロ・円 104.50-107.00 ポンド・円 127.00-130.00