米雇用悪化の一途!!リスク回避姿勢強まる!!
昨日のドル円は序盤、新規取引材料が乏しく方向感の定まらないなか、日経平均が引け間際に上昇したことを手がかりにリスク選好の円売りが入り81.15円付近まで上昇しました。ただ欧州市場では、欧州株式の上値が重くなったことで、円売りが一巡するとドル円は81.05円付近で横ばい推移に。NY市場に入ると、米新規失業保険申請件数が38.0万件と市場予想の35.5万件から悪化したことを受けて、投資家のリスク許容度の低下から80.740円まで軟化し80.869円(前日比:-0.018)で取引を終えました。
ユーロ円は、前日のNY市場で進んだ売りの巻き戻しが優勢となったほか、日経平均の上昇もユーロのサポート材料となり、東京市場にかけて106.60円付近まで強含む展開でした。しかし欧州市場に入ると、ユーロ買いの流れが一服し、新規の取引材料も見当たらなかったことから106.30円付近での小動きに。NY市場では、欧米株式の株高を受けてリスク選好のユーロ買いから上昇し前日比+0.633円となる106.647円で取引を終えました。
≪2012年4月12日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り16% 買い84%
ユーロ・円 :「ベア」売り43% 買い57%
ユーロ・ドル :「ベア」売り69% 買い31%
英ポンド・円 :「ブル」売り34% 買い66%
豪ドル・円 :「ブル」売り22% 買い78%
NZドル・円 :「ブル」売り45% 買い55%
【今日の主な経済指標】
15:00 DEM 消費者物価指数(CPI、改定値)[前月比] 3月
17:30 GBP 卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI)[前年同月比] 3月
21:30 USD 消費者物価指数(CPI)[前月比] 3月
21:30 USD 消費者物価指数(CPIコア指数)[前月比] 3月
21:30 USD 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 3月
22:55 USD ミシガン大学消費者態度指数・速報値 4月
- 今日のトレードポイント -
6日の米雇用統計の大幅悪化で米景気回復の後退懸念が強まっているなか、新規失業保険申請件数が前回値、市場予想値ともに悪化したことで失望売りがでました。本日の米経済指標は消費者物価指数、ミシガン大学消費者態度指数の発表が控えています。雇用の悪化を背景に消費者物価指数も悪化するとの見方もあり引き続き下値への動きに注意しておきたいです。また、北朝鮮によるミサイル発射による地政学的リスクの高まっており、有事のドル買いが意識されるかもしれません。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 80.00-82.00 ユーロ・円 105.00-108.00 ポンド・円 128.00-131.00