ギリシャ債務交換交渉の決着の行方は!?
昨日のドル円は、東京市場で豪準備銀行(RBA)理事会が政策金利を利下げ予想に反して据え置いたことが好感され、豪ドル円の上昇にともなって76.75円付近まで強含みました。欧州勢参入後はドル売りで反応し76.60円付近まで軟化したものの、売り一巡後にはフロー主導の取引から76.70円付近まで持ち直しました。NY市場では、ギリシャの債務交換協議の行方を巡って売買が交錯したことから、狭い値幅での取引となり76.772円(前日比:+0.235)で取引を終えました。
ユーロ円は序盤、豪準備銀行(RBA)理事会の政策金利据え置きを受けて、対豪ドルでのユーロ売りが強まり100.376円まで下落しました。しかし、欧州市場では、欧州株式やGlobexのNYダウ先物が堅調となったことを背景に、リスク選好のユーロ買いから101.00円付近まで反発。NY市場では、ギリシャ当局者が「連立与党3党の協議終了後に融資の合意事項の詳細について発表する」と報じられたことを受けて、101.978円まで上昇しました。引けにかけて、ギリシャ報道官が「首相と党首らとの協議が8日に延期された」と発言したことで101.802円(前日比:+1.287)まで小幅に軟化し取引を終えました。
≪2012年2月7日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り22% 買い78%
ユーロ・円 :「ブル」売り59% 買い41%
ユーロ・ドル :「ベア」売り84% 買い16%
英ポンド・円 :「ブル」売り34% 買い66%
豪ドル・円 :「ブル」売り43% 買い57%
NZドル・円 :「ベア」売り60% 買い40%
【今日の主な経済指標】
14:00 JPY 景気ウオッチャー調査-現状判断DI 1月
15:45 CHF 失業率 1月
16:00 DEM 経常収支 12月
16:00 DEM 貿易収支 12月
16:45 FRF 財政収支 12月
21:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
22:15 CAD 住宅着工件数 1月
06:45 NZD 四半期失業率 10-12月期
7日ギリシャ政府筋が「追加支援を受けるために必要な合意事項を示した最終文章の作成を行っている」と発言しました。市場では合意へ向けた期待感の高まりから、リスク許容度が改善しており、思惑的な買いが入る可能性があります。しかし、ギリシャ国内では政府の緊縮策に対して、公務員と民間の2大労働組合が24時間ストに突入しており、抗議活動を受けて政府の対応に変化が生じてしまった場合には、失望感からリスクオフに転じる可能性もあり過度な期待は禁物でしょう。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 76.00-77.50 ユーロ・円 99.50-103.00 ポンド・円 120.00-123.50