米景気の拡大なるか!?バーナンキ議長の発言に注目!!
昨日のドル円は序盤、ギリシャの債務交換協議が週末までに解決しなかったことを背景に、ユーロドルでのユーロ売りドル買いが波及し、ドル円は76.805円まで強含む展開に。しかし、欧州市場に入るとリスク回避の円買いに押され、76.60円付近まで反落。NY市場では、特段目立った取引材料がないなか、難航するギリシャの債務交換協議を背景にリスク回避の円買いから軟調に推移し76.537円(前日比:-0.032)で取引を終えました。
ユーロ円は、東京市場でギリシャとトロイカ(欧州委員会、欧州中央銀行、国際通貨基金)との第2次支援に関する協議が週末にまとまらなかったことを受けて、リスク回避のユーロ売りが先行し100.067円まで下落しました。欧州市場では、格付け会社フィッチが「ギリシャの無秩序デフォルト、完全にないとはいえない」との見解を示したことから、ユーロ円は下げ足を速め99.856円まで一段安に。ただ、NY市場ではメルケル独首相が「ギリシャのデフォルトを受け入れることを拒否する。我々はデフォルトを容認できない」との見解を示したことをきっかけに、フロー主導で戻りを試す展開となり100.602円まで反発し100.515円で取引を終えました。
≪2012年2月6日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り21% 買い79%
ユーロ・円 :「ブル」売り48% 買い52%
ユーロ・ドル :「ベア」売り78% 買い22%
英ポンド・円 :「ブル」売り39% 買い61%
豪ドル・円 :「ブル」売り35% 買い65%
NZドル・円 :「ベア」売り59% 買い41%
【今日の主な経済指標】
12:30 AUD 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・速報値 12月
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・速報値 12月
16:45 FRF 貿易収支 12月
20:00 DEM 鉱工業生産[前月比] 12月
22:30 CAD 住宅建設許可件数[前月比] 12月
05:00 USD 消費者信用残高[前月比] 12月
- 今日のトレードポイント -
ドル円は、ギリシャの債務問題を背景にリスク回避の円買いに押されているものの、米景気の回復期待を背景にドル買いも入り底堅く推移をしています。本日も注目度の高い米経済指標は予定されていないものの、NY時間に上院予算委員会でバーナンキFRB議長の議会証言が控えており、発言内容に注目がされます。先週の強い雇用統計を受けて米景気の回復期待も高まっていることから、景気先行きについて明るい認識を示すかが鍵となりそうです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 76.00-77.50 ユーロ・円 99.00-101.50 ポンド・円 119.00-122.50