薄商いのなか、欧州通貨を中心に大幅下落!!
昨日のドル円は序盤、米財務省が為替報告書で日本が8月、10月に単独で行った為替介入を支持しないとの見解があきらかになったほか、本邦輸出勢からの売りにも押され77.75円付近まで軟化しました。欧州勢参入後も、米財務省の為替報告書の内容が意識され売りが先行。NY市場では、目先のストップロスを巻き込み一時77.564円まで下げ幅を広げたものの、引けにかけて、主要通貨に対しドルの買い戻しが優勢になると、ドル円は77.933円(前日比:+0.082)まで反発し取引を終えました。
ユーロ円は序盤、アジア主要株式指数や日経平均の軟調推移を受けて、リスク回避の円買いから101.55円付近まで緩やかに軟化しました。欧州市場に入ると、注目されていたイタリア短期債の入札が好調だったものの、動意づくには至らず101円台半ばでの小動きとなりました。NY市場では、年末で市場参加者が少ないなか、ユーロに仕掛け的な売りが入りユーロドルが1.30000ドル割れて売りが加速。ユーロ円は100.726円まで大幅に下落し前日比-0.927円となる100.819円で取引を終えました。
≪2011年12月29日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り24% 買い76%
ユーロ・円 :「ブル」売り13% 買い87%
ユーロ・ドル :「ベア」売り22% 買い78%
英ポンド・円 :「ブル」売り21% 買い79%
豪ドル・円 :「ブル」売り26% 買い74%
NZドル・円 :「ブル」売り42% 買い58%
【今日の主な経済指標】
18:00 EUR マネーサプライM3[前年同月比] 11月
21:00 ZAR 貿易収支 11月
22:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
23:45 USD シカゴ購買部協会景気指数 12月
00:00 USD 住宅販売保留指数[前月比] 11月
年末相場の薄商いのなか、欧州通貨に対して仕掛け的な売りが入り大幅に下落しました。本日も全般的に動意に欠ける展開になることが想定されますが、値が振れやすい地合いだけに、普段以上にしっかりとしたリスク管理が求められそうです。また、その他では欧州時間にイタリアの中長期国債の入札が予定されており、仮に入札が不調に終わった場合にはユーロの下げ足を速めるかもしれません。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 77.00-78.50 ユーロ・円 100.00-102.00 ポンド・円 119.00-122.00