FXレポート

改善期待が高まる米雇用統計の動向は!?

昨日のドル円は序盤、新規取引材料に乏しく方向感の定まらないなか、日経平均が一時200円超の上昇したことを受けて、リスク選好のドル買いから77.70円付近まで強含みました。その後、欧州市場では、資源国通貨を中心に売りが強まり、ドル円もつられて軟化する場面がみられたものの、影響は限定的で77.60円付近を推移。NY市場に入ると、米ISM製造業景況指数が52.7と市場予想の51.8を上回ったものの、明日に米雇用統計を控えて積極的な取引を見送られたから77.70円前後でのもみ合いとなり77.687円(前日比:+0.100)で取引を終えました。

ユーロ円は、前日のNY市場で米連邦準備理事会(FRB)をはじめとする主要6ヶ国による強調行動が引き続き意識され、東京市場にかけて104.638円まで上昇しました。欧州勢参入後は、ドラギECB総裁が「ECBの債券市場への介入は限定的にのみ可能」と発言し、景気見通しの下振れリスクが増加したとの見方から104.207円の日通し安値まで軟化したものの、スペイン債の入札結果が好調だったことを受け104.95円付近まで反発。NY市場では、入札結果を好感した流れが一服し、NYダウの下落をきっかけにリスク回避の動きが強まり104.601円(前日比:+0.338)まで値を崩して取引を終えています。    


≪2011年12月1日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」売り26% 買い74%
ユーロ・円  :「ブル」売り46% 買い54%
ユーロ・ドル :「ベア」売り65% 買い35%
英ポンド・円 :「ブル」売り33%  買い67%
豪ドル・円  :「ブル」売り28% 買い72%
NZドル・円  :「ブル」売り34% 買い66%

【今日の主な経済指標】
17:15 CHF  実質小売売上高[前年同月比] 10月
19:00 EUR  卸売物価指数(PPI)[前月比] 10月
19:00 EUR  卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 10月
21:00 CAD  失業率 11月
21:00 CAD  新規雇用者数 11月
22:30 USD  非農業部門雇用者数変化[前月比] 11月
22:30 USD  失業率 11月


                          今日のトレードポイント

日本時間22時30分に米雇用統計の発表を控えて、非農業部門雇用者数変化は前回の8万人増から市場予想は12.5万人増、失業率は前回の9.0%と同一の市場予想となっています。雇用指標では30日ADP雇用統計が20.6万人と市場予想の13万人から大幅に改善しており、市場の期待感は高まっているとみられリスク選好の動きになるか注目したいです。ただし、欧州財政問題に関する新規悪材料が出た場合も想定し、ポジションの傾けすぎには注意したいでしょう。

[今日の予想レンジ]
ドル・円   76.50-78.50  ユーロ・円 103.00-105.00  ポンド・円 121.00-124.00

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