ユーロが報道に左右される中、ドル円は動意薄な展開!!
昨日のドル円は特段材料が見当たらない中、前日のリスク回避の動きを引き継いで、東京時間では円買いの流れが緩やかに進みました。欧州市場に入っても欧州圏に関する報道に動意が薄く、77円後半を中心とした非常に狭いレンジ内での取引を継続。NY市場では新規失業保険申請件数や貿易収支が予想を上回ったものの、輸入物価指数が予想を下回り、強弱の入り混じった結果には方向感を伴った動きとはなりませんでした。上昇して始まったダウ平均が失速したことも上値の重しとなり、一日通して限られたレンジ内での取引を維持させたまま、77.630円(前日比:-0.181円)で取引を終えました。
ユーロ円は、東京時間にて欧州関連の新たなニュースが少なかったことから、104円後半から105円にかけて狭いレンジでの取引となりました。欧州市場に入ると、欧州中央銀行が21時より緊急会合を開催するとの噂が広がったことで105円台後半まで反転上昇する展開に。しかし、高値を付けた後はイタリア5年債利回りがユーロ導入後最高を付けたことなどが影響し、上値は限定的となりました。NY市場では欧州中央銀行の緊急会合が否定されたことで失望売りが強まり、105円半ばまで上値を削られましたが、その後は材料が見当たらなかったことで方向感欠けるまま、105.580円(前日比:+0.190円)で取引を終えました。
≪2011年11月10日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り17% 買い83%
ユーロ・円 :「ブル」売り47% 買い53%
ユーロ・ドル :「ベア」売り63% 買い37%
英ポンド・円 :「ブル」売り33% 買い67%
豪ドル・円 :「ブル」売り17% 買い83%
NZドル・円 :「ブル」売り20% 買い80%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 第三次産業活動指数[前月比] 9月
08:50 JPY 国内企業物価指数[前月比] 10月
08:50 JPY 国内企業物価指数[前年同月比] 10月
17:30 HKD 四半期域内総生産(GDP)[前期比] 7-9月期
17:30 HKD 四半期域内総生産(GDP)[前年比] 7-9月期
18:30 GBP 卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI)[前年同月比] 10月
23:55 USD ミシガン大学消費者態度指数・速報値 11月
今日のトレードポイント
本日の重要な米経済指標はミシガン大学消費者態度指数となっております。また米国の債券市場が休場である為、流動性の低下により、欧州圏に関する報道等によっては大きくレートが飛ぶ可能性があり注意が必要です。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 77.00-78.50 ユーロ・円 104.50-107.50 ポンド・円 123.00-125.00