またも金融不安!! リスク回避趣向に強いバイアス
昨日は小幅ながらも上海株が反発したことから、ユーロ・高金利通貨が買い戻される展開となった。また、ドルに対しても生産関連指標改善の期待が高まったことからドル買い・円売りの流れとなり、ドル円は93.40付近、ユーロ円は134.10付近まで上昇した。
しかし、ユーロ圏の失業率が10年ぶりの高水準に達したことから、欧州株式市場が軒並み下落基調となり、ユーロ売りを招く結果となった。更にニューヨーク時間に大手ヘッジファンドの破綻懸念報道により、NYダウが大幅に下落したことを受け、リスク回避の流れからユーロ売りが一気に強まり、ユーロ円は一時131.80付近まで下落、結局132.202で引けた。
一方ドルはISM製造業景況指数が52.9と好不況の分岐点とされる50を回復し、更に、7月住宅販売保留も6カ月連続で前月比プラスを記録したことで、底堅く推移。金融不安再燃の中、対ユーロでのドル買いが後押しする形となり、ドル円は92.75付近までの下落に留まり、結局92.917で引けた。
本日の為替相場であるが、ファンダメンタルズでは強いと見れられていたユーロ圏も、昨日の失業率の悪化から景況感に対する不透明感が台頭しているようだ。更に、この状況下で中国経済への不安感、加えて、金融不安再燃となれば、当然リスク回避の流れに強いバイアスが掛かり、一段のユーロ・高金利通貨売りが強まる可能性は否定できない。また、為替市場はリスク許容度の低下による「円高・ドル高」の状況に再び戻りつつあると考えられ、本日序盤のドル円は方向感の定まらない狭いレンジでの推移となりそうだ。
一方、本日のニューヨーク時間には米国雇用統計を占うADP雇用統計が発表が控えている。生産関連指標が好調な中、雇用情勢に一段の回復の兆しがみられるようなら、素直にドル買いで反応する状況となろうか。
[本日の予想レンジ]
ドル ・円 91.80-94.00
ユーロ・円 130.80-134.50
ポンド・円 148.20-152.50
【本日の主な経済指標】
08:50(日) マネタリーベース
10:30(豪) 四半期国内総生産
18:00(欧) 四半期域内総生産
20:00(米) MBA住宅ローン申請指数
20:30(米) チャレンジャー人員削減数
21:15(米) ADP雇用統計
21:30(米) 四半期非農業部門労働生産性
27:00(米) 米連邦公開市場委員会(FOMC)
さて、マーケット参加者のポジションは......
≪2009年9月1日クローズ時点≫
ドル・円 : 「ブル」
ユーロ・円 : 「ブル」
ユーロ・ドル : 「ブル」
英ポンド・円 : 「ブル」
豪ドル・円 : 「ブル」
NZドル・円 : 「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル・円は「ブル」
生産関連指標が好調なドルに着目し、参加者は「ブル」を選択している模様。
住宅市況にも十分な底打ち感が台頭していることから、足元の雇用情勢に注目が集まっており、
本日のADP雇用統計の状況を見守りたい。
ユーロ・円は「ブル」
金融不安再燃からリスク回避・ユーロ売りが強まり、ユーロに値ごろ感が浮上。これを受け、
参加者の間では強い「ブル」が選択されている。しかしリスク回避趣向に強いバイアスが
掛かっており、ユーロ圏の雇用情勢にも先行き不透明感が台頭している状況も念頭に入れて
おきたい。
ポンド・円は「ブル」
一時149円台を付けたポンド円であるが、依然として参加者は底値の買いスタンスを積極的に
取っている模様。しかし、リスク回避の流れから一ボラティリティも上昇しており、
一段の下落リスクも強まっているため、慎重な判断が求められそうだ。
しかし、ユーロ圏の失業率が10年ぶりの高水準に達したことから、欧州株式市場が軒並み下落基調となり、ユーロ売りを招く結果となった。更にニューヨーク時間に大手ヘッジファンドの破綻懸念報道により、NYダウが大幅に下落したことを受け、リスク回避の流れからユーロ売りが一気に強まり、ユーロ円は一時131.80付近まで下落、結局132.202で引けた。
一方ドルはISM製造業景況指数が52.9と好不況の分岐点とされる50を回復し、更に、7月住宅販売保留も6カ月連続で前月比プラスを記録したことで、底堅く推移。金融不安再燃の中、対ユーロでのドル買いが後押しする形となり、ドル円は92.75付近までの下落に留まり、結局92.917で引けた。
本日の為替相場であるが、ファンダメンタルズでは強いと見れられていたユーロ圏も、昨日の失業率の悪化から景況感に対する不透明感が台頭しているようだ。更に、この状況下で中国経済への不安感、加えて、金融不安再燃となれば、当然リスク回避の流れに強いバイアスが掛かり、一段のユーロ・高金利通貨売りが強まる可能性は否定できない。また、為替市場はリスク許容度の低下による「円高・ドル高」の状況に再び戻りつつあると考えられ、本日序盤のドル円は方向感の定まらない狭いレンジでの推移となりそうだ。
一方、本日のニューヨーク時間には米国雇用統計を占うADP雇用統計が発表が控えている。生産関連指標が好調な中、雇用情勢に一段の回復の兆しがみられるようなら、素直にドル買いで反応する状況となろうか。
[本日の予想レンジ]
ドル ・円 91.80-94.00
ユーロ・円 130.80-134.50
ポンド・円 148.20-152.50
【本日の主な経済指標】
08:50(日) マネタリーベース
10:30(豪) 四半期国内総生産
18:00(欧) 四半期域内総生産
20:00(米) MBA住宅ローン申請指数
20:30(米) チャレンジャー人員削減数
21:15(米) ADP雇用統計
21:30(米) 四半期非農業部門労働生産性
27:00(米) 米連邦公開市場委員会(FOMC)
さて、マーケット参加者のポジションは......
≪2009年9月1日クローズ時点≫
ドル・円 : 「ブル」
ユーロ・円 : 「ブル」
ユーロ・ドル : 「ブル」
英ポンド・円 : 「ブル」
豪ドル・円 : 「ブル」
NZドル・円 : 「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル・円は「ブル」
生産関連指標が好調なドルに着目し、参加者は「ブル」を選択している模様。
住宅市況にも十分な底打ち感が台頭していることから、足元の雇用情勢に注目が集まっており、
本日のADP雇用統計の状況を見守りたい。
ユーロ・円は「ブル」
金融不安再燃からリスク回避・ユーロ売りが強まり、ユーロに値ごろ感が浮上。これを受け、
参加者の間では強い「ブル」が選択されている。しかしリスク回避趣向に強いバイアスが
掛かっており、ユーロ圏の雇用情勢にも先行き不透明感が台頭している状況も念頭に入れて
おきたい。
ポンド・円は「ブル」
一時149円台を付けたポンド円であるが、依然として参加者は底値の買いスタンスを積極的に
取っている模様。しかし、リスク回避の流れから一ボラティリティも上昇しており、
一段の下落リスクも強まっているため、慎重な判断が求められそうだ。