複数のイベントを控え一喜一憂の展開か!?
昨日のドル円は序盤、国内輸出企業から実需の売りが持ち込まれ77.40円付近まで軟化しました。その後、前日のスイス国立銀行(SNB)の動きを踏まえ、日銀金融政策決定会合での追加金融緩和策が期待されていたものの、現状維持だったことから、失望売りが出され77.066円まで下げ幅を拡大しました。欧州市場に入ると、新規取引材料が乏しく方向感が定まらなかったことで77円前半での揉み合いとなりました。NY市場では、オバマ米大統領が上下院合同議会演説で3000億ドル規模の雇用対策を発表するとの予定が明らかになり、NYダウが大幅反発したことを受けて、77.452円まで上昇しました。引けにかけて、米地区連銀経済報告(ベージュブック)で「米経済は緩やかなペースで拡大したが、一部地域でまちまち、もしくは弱い活動が見られた」と公表されたものの、為替への影響は限定的で77.267円(前日比-0.423円)で取引を終えました。
ユーロ円は序盤、日銀金融政策決定会合で円売り介入期待が後退したことから108.30円付近まで下落しました。しかしその後、主要アジア株式を中心に堅調な動きとなった影響から、投資家のリスク許容度が改善し108.80円付近まで反発しました。欧州市場に入ると、ドイツ国債とユーロ各国の高債務国との利回り格差が拡大したことに嫌気し一時108.50円付近まで急落したものの、ドイツ連邦裁がユーロ圏の緊急支援策の合憲性を問う訴訟を退けたとの報道を受けてユーロ買いで反応し109.081円まで上昇しました。しかしその後、買いの勢いが長続きせずギリシャ10年債利回りが20%に達したことで、リスク回避から円買いユーロ売りの動きとなり108.30円付近まで反落しました。NY市場では、オバマ大統領の雇用対策に好感したNYダウが200ドル超の上昇したことを受けて、リスク回避の動きが後退し108.946円(前日比+0.224)まで上昇し取引を終えました。
≪2011年9月7日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り19% 買い81%
ユーロ・円 :「ブル」売り21% 買い79%
ユーロ・ドル :「ブル」売り46% 買い54%
英ポンド・円 :「ブル」売り 9% 買い91%
豪ドル・円 :「ブル」売り19% 買い81%
NZドル・円 :「ブル」売り24% 買い76%
【今日の主な経済指標】
14:00 JPY 景気ウオッチャー調査-現状判断DI 8月
14:30 FRF 非農業部門雇用者・改定値[前期比] 4-6月期
14:45 CHF 失業率 8月
15:00 DEM 経常収支 7月
15:00 DEM 貿易収支 7月
15:45 FRF 貿易収支 7月
20:00 GBP イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
20:45 EUR 欧州中央銀行(ECB)政策金利
21:30 CAD 住宅建設許可件数[前月比] 7月
21:30 CAD 新築住宅価格指数[前月比] 7月
21:30 CAD 貿易収支 7月
21:30 USD 貿易収支 7月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
04:00 USD 消費者信用残高[前月比] 7月
今日のトレードポイント
本日のイベントは、イングランド銀行(BOE)政策金利金利、 欧州中央銀行(ECB)政策金利、トリシェECB総裁の会見、米新規失業保険申請件数、バーナンキFRB議長の講演、オバマ大統領の演説など複数のイベントが控えています。ECBは政策金利の据え置きは確実と見られているものの、依然としてギリシャの財政問題が懸念材料となっており政策金利発表後のトリシェECB総裁の会見に注目したいです。一方、ドルはバーナンキFRB議長とオバマ大統領が発言する予定となっており、雇用対策について既に織込み済みのため、上値は限定的になるかもしれません。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 76.50-78.50 ユーロ・円 108.00-110.00 ポンド・円 122.50-125.00
ユーロ円は序盤、日銀金融政策決定会合で円売り介入期待が後退したことから108.30円付近まで下落しました。しかしその後、主要アジア株式を中心に堅調な動きとなった影響から、投資家のリスク許容度が改善し108.80円付近まで反発しました。欧州市場に入ると、ドイツ国債とユーロ各国の高債務国との利回り格差が拡大したことに嫌気し一時108.50円付近まで急落したものの、ドイツ連邦裁がユーロ圏の緊急支援策の合憲性を問う訴訟を退けたとの報道を受けてユーロ買いで反応し109.081円まで上昇しました。しかしその後、買いの勢いが長続きせずギリシャ10年債利回りが20%に達したことで、リスク回避から円買いユーロ売りの動きとなり108.30円付近まで反落しました。NY市場では、オバマ大統領の雇用対策に好感したNYダウが200ドル超の上昇したことを受けて、リスク回避の動きが後退し108.946円(前日比+0.224)まで上昇し取引を終えました。
≪2011年9月7日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り19% 買い81%
ユーロ・円 :「ブル」売り21% 買い79%
ユーロ・ドル :「ブル」売り46% 買い54%
英ポンド・円 :「ブル」売り 9% 買い91%
豪ドル・円 :「ブル」売り19% 買い81%
NZドル・円 :「ブル」売り24% 買い76%
【今日の主な経済指標】
14:00 JPY 景気ウオッチャー調査-現状判断DI 8月
14:30 FRF 非農業部門雇用者・改定値[前期比] 4-6月期
14:45 CHF 失業率 8月
15:00 DEM 経常収支 7月
15:00 DEM 貿易収支 7月
15:45 FRF 貿易収支 7月
20:00 GBP イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
20:45 EUR 欧州中央銀行(ECB)政策金利
21:30 CAD 住宅建設許可件数[前月比] 7月
21:30 CAD 新築住宅価格指数[前月比] 7月
21:30 CAD 貿易収支 7月
21:30 USD 貿易収支 7月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
04:00 USD 消費者信用残高[前月比] 7月
今日のトレードポイント
本日のイベントは、イングランド銀行(BOE)政策金利金利、 欧州中央銀行(ECB)政策金利、トリシェECB総裁の会見、米新規失業保険申請件数、バーナンキFRB議長の講演、オバマ大統領の演説など複数のイベントが控えています。ECBは政策金利の据え置きは確実と見られているものの、依然としてギリシャの財政問題が懸念材料となっており政策金利発表後のトリシェECB総裁の会見に注目したいです。一方、ドルはバーナンキFRB議長とオバマ大統領が発言する予定となっており、雇用対策について既に織込み済みのため、上値は限定的になるかもしれません。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 76.50-78.50 ユーロ・円 108.00-110.00 ポンド・円 122.50-125.00