FXレポート

今夜、米雇用統計発表!!予想からの大振れは!?

昨日のドル円は序盤、仲値に向けたドル買いが観測され77.234円の高値をつけたものの、仲値後に短期筋から利益確定の売りに押されたほか、ポジション調整目的の売りも散発的に入り76.80円付近まで反落。欧州勢参入後は、新規取引材料が不足していたことから76.90円前後での小動きとなっていたが、ユーロなど対欧州通貨でドルの買い戻しが進み77.15円付近まで小幅に上昇した。NY市場では、NY株式の軟調推移を受けてリスク回避の動きから76.84円まで軟化したものの、米ISM非製造業景況指数が50.6と市場予測の48.5を上回ったことで77.20円付近まで反発。ただ、買い一巡後は米長期金利が低下したことをきっかけに売りに押され76.871円(前日比+0.232)まで値を崩し取引を終えた。


ユーロ円は、東京市場で日経平均株価の堅調推移を受けて、投資家のリスク志向が高まり110.955円まで上昇した。しかしその後、1日のスペイン5年債入札の結果が発行上限に届かなかったことから、欧州のソブリンリスクが意識され、リスク回避の動きから徐々に上値を削る展開に。欧州市場に入っても、ユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)が49.0と市場予想の49.7から悪化するなど、リスク回避の動きが強まりユーロ売りが加速した。NY市場に入ると、強い米経済指標を受けて買いが強まる場面が見られたものの、NY株式の下落に伴い再び売りが優勢になると、前日比-0.524円となる109.640円まで下げ幅を拡大し取引を終えた。

≪2011年9月1日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」売り12% 買い88%
ユーロ・円  :「ブル」売り11% 買い89%
ユーロ・ドル :「ブル」売り37% 買い63%
英ポンド・円 :「ブル」売り7%  買い93%
豪ドル・円  :「ブル」売り23% 買い77%
NZドル・円  :「ブル」売り41% 買い59%

【今日の主な経済指標】
18:00 EUR  卸売物価指数(PPI)[前月比] 7月
18:00 EUR  卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 7月
21:30 USD  非農業部門雇用者数変化[前月比] 8月
21:30 USD  失業率 8月

                                       今日のトレードポイント

本日は、日本時間21時30分に米雇用統計を控えています。市場予想では、非農業部門雇用者数変化が6.5万人で失業率が9.1%となっています。米国の景気下振れ懸念や追加緩和期待は一段と高まっている状況のなか、予想を大幅に下回れば史上最安値を意識した展開もありそうです。なお、東京時間やロンドン時間は雇用統計を控えて様子見ムードが強まり狭い範囲でのレンジ取引になることが想定されるため、RSIやストキャスティクスを頼りに取引を検討してもいいかもしれません。

[今日の予想レンジ]
ドル・円   75.50-78.00     ユーロ・円 108.00-111.50      ポンド・円 123.00-126.00

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