資源国通貨に高値警戒感!!
昨日のドル円は日本の貿易収支が3802億円と予想の3500億円を上回ったこともあり、円高が進み一時93.876円円まで下落。しかし、この日発表された米7月新築住宅販売件数が43.3万件と事前予想(39.0万件)を大きく上回り、2008年9月(43.6万件)以来の好数値を記録した事で、米株式市場はプラスを維持して軟調だったドル円も上昇。しかし、上昇は限定的で結局94円を中心としたレンジ取引となり終値は94.262円で引けた。
ユーロ円は独8月IFO景気動向は90.5と事前予想(89.0)を上回り、前月比での改善はこれで5ヶ月連続となる。しかし、指標発表後IFOのアッベルガー氏は「景気回復が持続可能と結論を出すことできず」とし、観論に警鐘を鳴らした。今週月曜日にはルクセンブルク中銀のメルシュ総裁も「過度な楽観は避けるべきだ」「現在の回復局面は持続不可能かもしれない」等ユーロ高の対する警戒発言が冷や水となり、終値は134.326円。
豪ドル円は軟調な動きが目立ち資源国通貨の下落が激しかった。原油相場が軟調に推移したことや高値警戒感から77.746円まで一時下落。NZドル円も、豪ドルと歩調を合わせて63.933円へ下落。カナダドル円も、原油先物が一時70ドル台まで下落したことから、85.651円まで続落した。
さて本日のドル円は、世界的な景気回復への楽観論と慎重論が交錯していることもあり、株価は底堅さを示しつつも伸び悩みの状況となっている。こうした株価の動きを反映してか為替市場も方向性を今ひとつ決めかねており、ドルと円が並行して動いていることを鑑みれば引き続き93~95円のレンジで推移するかもしれない。ただ、米国景気回復期待が高まり、住宅関連指標も改善が目立っている中、ドルに対するセンチメントが好転しているのは確かで、米国5年債入札(390億ドル)も外国人投資家の旺盛な需要を背景にドル円のサポート材料となりそうだ。また資源国通貨は原油先物が2日で大幅に下落したこともあり、豪ドル円やカナダドル円などは上値が重い展開となりそうだ。景気回復期待先行で買われてきただけに高値警戒感も強く注意したい。
[本日の予想レンジ]
ドル ・円 93.50-95.00
ユーロ・円 133.20-135.80
ポンド・円 151.80-153.50
【本日の主な経済指標】
07:45(ニ) 貿易収支
17:00(欧) マネーサプライM3
18:30(南ア)卸売物価指数
21:30(米) 新規失業保険申請件数
21:30(米) 四半期実質国内総生産
さて、マーケット参加者のポジションは......
≪2009年8月26日クローズ時点≫
ドル・円 : ブル
ユーロ・円 : ブル
ユーロ・ドル : ブル
英ポンド・円 : ブル
豪ドル・円 : ブル
NZドル・円 : ブル
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル・円は「ブル」
米住宅統計の改善を好感した円売り・ドル買い一巡後はもみ合いとなり、小幅な値動き終始した
参加者は米指標に素直に反応し「ブル」を選択。
ユーロ・円は「ブル」
ユーロは、ダウが7連騰となりリスク選好が高まっていることや、欧州の景気回復期待が関心を
集めつつあることから、参加者の強気な姿勢は継続。本来ならファンダメンタルから買いが優勢
な地合だが、要人発言ではそろってユーロ高を牽制している為見極めも大事になってきそうだ。
ポンド・円は「ブル」
ここ数日間でポンドが主要通貨に対して一番弱い通貨となっているが、割安感からか買いが集まった。
英国は先週公表された英中銀議事録やダーリング英財務相の発言などから、景況感が一番悪いと
みられている。ロングであれば慎重になる必要がある。
ユーロ円は独8月IFO景気動向は90.5と事前予想(89.0)を上回り、前月比での改善はこれで5ヶ月連続となる。しかし、指標発表後IFOのアッベルガー氏は「景気回復が持続可能と結論を出すことできず」とし、観論に警鐘を鳴らした。今週月曜日にはルクセンブルク中銀のメルシュ総裁も「過度な楽観は避けるべきだ」「現在の回復局面は持続不可能かもしれない」等ユーロ高の対する警戒発言が冷や水となり、終値は134.326円。
豪ドル円は軟調な動きが目立ち資源国通貨の下落が激しかった。原油相場が軟調に推移したことや高値警戒感から77.746円まで一時下落。NZドル円も、豪ドルと歩調を合わせて63.933円へ下落。カナダドル円も、原油先物が一時70ドル台まで下落したことから、85.651円まで続落した。
さて本日のドル円は、世界的な景気回復への楽観論と慎重論が交錯していることもあり、株価は底堅さを示しつつも伸び悩みの状況となっている。こうした株価の動きを反映してか為替市場も方向性を今ひとつ決めかねており、ドルと円が並行して動いていることを鑑みれば引き続き93~95円のレンジで推移するかもしれない。ただ、米国景気回復期待が高まり、住宅関連指標も改善が目立っている中、ドルに対するセンチメントが好転しているのは確かで、米国5年債入札(390億ドル)も外国人投資家の旺盛な需要を背景にドル円のサポート材料となりそうだ。また資源国通貨は原油先物が2日で大幅に下落したこともあり、豪ドル円やカナダドル円などは上値が重い展開となりそうだ。景気回復期待先行で買われてきただけに高値警戒感も強く注意したい。
[本日の予想レンジ]
ドル ・円 93.50-95.00
ユーロ・円 133.20-135.80
ポンド・円 151.80-153.50
【本日の主な経済指標】
07:45(ニ) 貿易収支
17:00(欧) マネーサプライM3
18:30(南ア)卸売物価指数
21:30(米) 新規失業保険申請件数
21:30(米) 四半期実質国内総生産
さて、マーケット参加者のポジションは......
≪2009年8月26日クローズ時点≫
ドル・円 : ブル
ユーロ・円 : ブル
ユーロ・ドル : ブル
英ポンド・円 : ブル
豪ドル・円 : ブル
NZドル・円 : ブル
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル・円は「ブル」
米住宅統計の改善を好感した円売り・ドル買い一巡後はもみ合いとなり、小幅な値動き終始した
参加者は米指標に素直に反応し「ブル」を選択。
ユーロ・円は「ブル」
ユーロは、ダウが7連騰となりリスク選好が高まっていることや、欧州の景気回復期待が関心を
集めつつあることから、参加者の強気な姿勢は継続。本来ならファンダメンタルから買いが優勢
な地合だが、要人発言ではそろってユーロ高を牽制している為見極めも大事になってきそうだ。
ポンド・円は「ブル」
ここ数日間でポンドが主要通貨に対して一番弱い通貨となっているが、割安感からか買いが集まった。
英国は先週公表された英中銀議事録やダーリング英財務相の発言などから、景況感が一番悪いと
みられている。ロングであれば慎重になる必要がある。