休場明けとなる米国市場に注目か!?
昨日のドル円は序盤、豪小売売上高が-0.6%と市場予想の0.3%を大幅に下回る結果を受けて、豪ドル円の下落に伴いドル円は80.70円付近まで軟化した。その後、米格付け会社S&Pが「ギリシャ債務のロールオーバー(借り換え)は選択的デフォルトとみなす可能性がある」との見解を示したことが嫌気され、リスク回避の円買いから80.538円まで下押ししたが、欧州市場に移りショートカバーが散発的に入ると80.85円付近まで回復し「往って来い」となった。NY市場では米国の独立記念日で取引所が休場になったことから、取引参加者が激減し薄商いになったため、ドル円は80.80円付近で膠着となり80.797円で取引を終えた。
ユーロ円は序盤、ギリシャ問題の懸念後退が意識され一時117.735円まで上昇したものの、豪経済指標の悪化や米格付け会社S&Pが「ギリシャ債務のロールオーバー(借り換え)は選択的デフォルトとみなす可能性」と発表したため、リスク回避の動きが強まり117.10円付近まで下落した。欧州市場に入ると、ユーロ圏の卸売物価指数が発表され前月比を下回る6.2%となったものの、市場への影響は見受けられず117.15円付近で売買が交錯した。NY市場に入ると、7日に発表される欧州中央銀行(ECB)の利上げ期待を材料にユーロ買いが優勢になり117.50円付近まで強含み117.459円で取引は終えたものの、最終的にはドル円と同様に前日比+0.046円の「往って来い」となった。
今日の展開
ドルは、独立記念日が終わり休場明けから市場参加者が戻ってくる。先週の金曜日に発表されたISM製造業景況指数が市場予想を上回る好結果になったことから、米国経済の先行き懸念が緩和しており、堅調な展開が予想されるほか、短期的ではあるがギリシャの債務問題も幾分後退していることから、米長期国債利回りの上昇が期待できドルのサポート材料になりそうだ。一方、円は日銀短観にて全国企業短期経済観測調査、大企業製造業の業況判断がともに市場予想から悪化するなど震災の影響が長引くとの見方から、リスク回避局面での円買いの勢いは弱まり下値は限定的となるかもしれない。
ユーロは、ギリシャ議会で緊縮財政実施法案が賛成多数で可決されたことで同国のデフォルト懸念が和らいでおり、リスク許容度が改善している。欧州の財務相らは、銀行にギリシャ債の300億ユーロ相当のロールオーバーを応じてもらうべく協議しており合意に近づいているとの見方があるが、4日に米格付け会社S&Pが「ギリシャ債のロールオーバーを実施した場合、選択的デフォルトとみなす可能性がある」との認識を示しておりユーロにとって厳しい状況は続きそうだ。ただ、金利面では7日欧州中央銀行(ECB)が1.25%から1.5%の利上げに踏み切るとの予想がされており、安値圏では積極的にリスクテイクしていきたい。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 80.30-81.50
ユーロ・円 117.00-118.50
ポンド・円 128.50-131.50
【今日の主な経済指標】
10:30 AUD 貿易収支 5月
10:30 JPY 毎月勤労統計調査-現金給与総額[前年同月比] 5月
13:30 AUD 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
17:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 6月
17:30 GBP サービス部門購買担当者景気指数(PMI) 6月
18:00 EUR 小売売上高[前月比] 5月
18:00 EUR 小売売上高[前年同月比] 5月
23:00 USD 製造業新規受注[前月比] 5月
≪2011年7月4日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ベア」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ベア」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
独立記念日で市場が休場していたため、積極的な取引はなかったものの、参加者は
週末に米雇用統計を控え雇用の改善期待を背景に「ブル」となった。本日の米経済
指標は製造業新規受注が予定されている。前回の-1.2%から1.0%の予想と改善して
いるが、特殊要因によって振れ幅の大きい場合が多いため、十分に警戒しておきた
い。その他では休場明けとなる米株式や米長期金利の値動きの動向にも注意したい。
ポンド円「ブル」
4日発表された英建設業購買担当者景気指数(PMI)が53.6と市場予想の53.8を下回
りポンドは一時売り優勢になったものの、参加者は値ごろ感から押し目買い意欲が
強く「ブル」となった。今週は、木曜日に英中銀金融政策会合(BOC)での政策金
利発表を控えており、金利は据え置きとの見方が占めているものの、声明文の内容
も含め発表されるまではポジションを傾け難いため動意に欠く展開になろうか。
豪ドル円「ブル」
豪小売売上高の大幅な悪化を受けて、リスク回避で豪ドル円は60銭近い急落となっ
たが、米国の祝日で市場が休場していたため、取引参加者の減少から取引が乏しく
なり下値は限定的となった。参加者は金利差を背景に「買い」を維持。本日は、日
本時間13時30分に豪準備銀行による政策金利の発表が控えている。市場予想では4.
75%の据え置きとしているため、声明文に次回の利上げが盛り込まれるか注目したい。
ユーロ円は序盤、ギリシャ問題の懸念後退が意識され一時117.735円まで上昇したものの、豪経済指標の悪化や米格付け会社S&Pが「ギリシャ債務のロールオーバー(借り換え)は選択的デフォルトとみなす可能性」と発表したため、リスク回避の動きが強まり117.10円付近まで下落した。欧州市場に入ると、ユーロ圏の卸売物価指数が発表され前月比を下回る6.2%となったものの、市場への影響は見受けられず117.15円付近で売買が交錯した。NY市場に入ると、7日に発表される欧州中央銀行(ECB)の利上げ期待を材料にユーロ買いが優勢になり117.50円付近まで強含み117.459円で取引は終えたものの、最終的にはドル円と同様に前日比+0.046円の「往って来い」となった。
今日の展開
ドルは、独立記念日が終わり休場明けから市場参加者が戻ってくる。先週の金曜日に発表されたISM製造業景況指数が市場予想を上回る好結果になったことから、米国経済の先行き懸念が緩和しており、堅調な展開が予想されるほか、短期的ではあるがギリシャの債務問題も幾分後退していることから、米長期国債利回りの上昇が期待できドルのサポート材料になりそうだ。一方、円は日銀短観にて全国企業短期経済観測調査、大企業製造業の業況判断がともに市場予想から悪化するなど震災の影響が長引くとの見方から、リスク回避局面での円買いの勢いは弱まり下値は限定的となるかもしれない。
ユーロは、ギリシャ議会で緊縮財政実施法案が賛成多数で可決されたことで同国のデフォルト懸念が和らいでおり、リスク許容度が改善している。欧州の財務相らは、銀行にギリシャ債の300億ユーロ相当のロールオーバーを応じてもらうべく協議しており合意に近づいているとの見方があるが、4日に米格付け会社S&Pが「ギリシャ債のロールオーバーを実施した場合、選択的デフォルトとみなす可能性がある」との認識を示しておりユーロにとって厳しい状況は続きそうだ。ただ、金利面では7日欧州中央銀行(ECB)が1.25%から1.5%の利上げに踏み切るとの予想がされており、安値圏では積極的にリスクテイクしていきたい。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 80.30-81.50
ユーロ・円 117.00-118.50
ポンド・円 128.50-131.50
【今日の主な経済指標】
10:30 AUD 貿易収支 5月
10:30 JPY 毎月勤労統計調査-現金給与総額[前年同月比] 5月
13:30 AUD 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
17:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 6月
17:30 GBP サービス部門購買担当者景気指数(PMI) 6月
18:00 EUR 小売売上高[前月比] 5月
18:00 EUR 小売売上高[前年同月比] 5月
23:00 USD 製造業新規受注[前月比] 5月
≪2011年7月4日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ベア」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ベア」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
独立記念日で市場が休場していたため、積極的な取引はなかったものの、参加者は
週末に米雇用統計を控え雇用の改善期待を背景に「ブル」となった。本日の米経済
指標は製造業新規受注が予定されている。前回の-1.2%から1.0%の予想と改善して
いるが、特殊要因によって振れ幅の大きい場合が多いため、十分に警戒しておきた
い。その他では休場明けとなる米株式や米長期金利の値動きの動向にも注意したい。
ポンド円「ブル」
4日発表された英建設業購買担当者景気指数(PMI)が53.6と市場予想の53.8を下回
りポンドは一時売り優勢になったものの、参加者は値ごろ感から押し目買い意欲が
強く「ブル」となった。今週は、木曜日に英中銀金融政策会合(BOC)での政策金
利発表を控えており、金利は据え置きとの見方が占めているものの、声明文の内容
も含め発表されるまではポジションを傾け難いため動意に欠く展開になろうか。
豪ドル円「ブル」
豪小売売上高の大幅な悪化を受けて、リスク回避で豪ドル円は60銭近い急落となっ
たが、米国の祝日で市場が休場していたため、取引参加者の減少から取引が乏しく
なり下値は限定的となった。参加者は金利差を背景に「買い」を維持。本日は、日
本時間13時30分に豪準備銀行による政策金利の発表が控えている。市場予想では4.
75%の据え置きとしているため、声明文に次回の利上げが盛り込まれるか注目したい。