ドル円はレジスタンスをブレイク!高値更新なるか!?
昨日のドル円は、一日を通して強含みの展開となった。連休前の5・10日(ゴトー日)だったため、東京時間では仲値決済に向けて国内輸出企業からのドル買いが出たことや、日本をはじめとしたアジア株の堅調推移を背景にリスク選好の動きによる円売りから82円台半ばまで上昇。さらに欧州勢参入後も上値を伸ばす展開となり82.782円まで上昇した。83円手前ではまとまった売りが観測され伸び悩む場面もあったが、米国時間に発表された新規失業保険申請件数が予想以上の強い結果(予想:41万人、結果:38.3万人)となり、上昇に弾みがつき83円台乗せに成功した。今回の結果は2008円7月以来の低水準だったため米長期金利を押し上げ、主要通貨に対してドル買いが強まった模様。その後も83円台に観測されていたストップロスをこなしながら上昇。不調な米30年債入札が米利回りの上昇に拍車をかけ、日通しの高値となる83.357円をマークした後も値を維持したまま83.230円で取引を終えた。
ユーロ円は、前日の米国時間の流れからじり高の展開で始まり113.229円まで値を伸ばした。しかし、ドルが主要通貨に対して強含むと、前日に対ドルで上昇していた反動から大きく値を崩す展開となり、対円は連れ安となった。更に昨日のビ-ニスマギECB専務理事の「デフォルトはより大きな被害をもたらすため、ギリシャは現行の財政計画を堅持しなければならない」との発言が下押し材料として蒸し返され下落した。また、欧州時間に入るとトゥンペルグゲレルECB専務理事が「インフレ上昇は一時的と考える」とインフレ懸念を示さなかったことも嫌気され112.604円まで下値を拡大した。ユーロ自体は売り優勢の流れとなっていたが、ドル円が牽引する形でクロス円全般が連れ高となり113.391円まで大幅反発となった。その後は上げ幅を削りながらも113円台を維持し113.155円で取引を終えた。
本日の展開
日のドル円は、日本が祝日となり東京時間は材料不足となりそうだが、米国時間に控えている米貿易収支・ミシガン大学消費者態度指数に注目が集まりそうだ。直近で発表された米経済指標は市場予想を上回る結果が相次いでおり、市場の期待通りの好結果となれば上値を追う展開も想定しておきたい。テクニカルでは12月15日高値84.505円を起点とした右肩下がりのレジスタンスを完全に上抜けているため、目先の上値目標は1月7日高値83.675円が意識される水準と考えられる。しかし、今晩発表の米国指標において予想を下回った場合には、連騰による大幅上昇に対する調整となる可能性も否定出来ない。下落した場合は2月4日安値81.069円から昨日高値83.357円までの上昇に対して38.2%押しとなる82.483円が下値目標として意識される水準となりそうだ。
ユーロ円は、ドル円を主導とした円売りが出ているにも関わらず上値が重い。昨日のハト派的な要人発言に加え、ポルトガルとドイツの10年物国債の利回りスプレッドが拡大したことが圧迫材料となっている。ECBによるポルトガル国債購入が下支え材料となっているが、PIIGS諸国の利回り上昇は今後もユーロの足枷として意識されることになりそうだ。本日は欧州時間に独消費者物価指数・卸売物価指数が相場の変動要因として注目されているが、米国時間にはトリシェECB総裁の発言が予定されているため警戒が必要だろう。今週はECB委員の発言を受けて上下に値が振れているため、ECBを代表する総裁の発言如何では来週の展開に影響を与えるかもしれない。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 82.50-84.50
ユーロ・円 112.00-114.00
ポンド・円 132.50-135.50
【今日の主な経済指標】
16:00 DEM 消費者物価指数(CPI、改定値)[前月比]
16:00 DEM 卸売物価指数(WPI)[前月比]
16:45 FRF 非農業部門雇用者・速報値[前期比]
16:45 FRF 経常収支
18:30 GBP 卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI)[前年同月比]
22:30 CAD 貿易収支
22:30 USD 貿易収支
23:55 USD ミシガン大学消費者態度指数・速報値
≪2011年2月10日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ベア」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ベア」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
7連騰を記録し高値警戒感はあるもの、トレンドは上向きのため「ブル」となった。オシ
レーター系のテクニカル指標はいずれも買われ過ぎを示す水準にあるが、MACDはかなり急
角度の上向きとなっておりトレンドに勢いがあるため、新規の悪材料が出てくるまでは上
値を試す展開が予想される。
ポンド円「ベア」
昨日の大幅上昇によって昨年11月19日高値と面合わせし、高値警戒感から「ベア」の割合
は更に増加している。しかし、中期で形成しているトリプルボトムのネックラインをわず
かに上抜けた価格帯のため、利益確定等による売りをこなして値を維持することが出来れ
ば、来週以降テクニカル要因の買い圧力が強まるだろう。そのため、本日発表される英卸
売物価指数の結果に注目が集まっている。
豪ドル円「ブル」
日足終値ベースの値位置にあまり変化はないが、レジスタンスを上抜け出来ないもどかし
さからか、辛うじて「ブル」を維持してはいるが割合は大きく減少している。昨日発表
された豪雇用統計では新規雇用者数が市場予想を上回り一時は値を伸ばしたものの、常勤
雇用者数が減少していたことで下向きの流れとなった。ドル円に連れて陽線引けとなった
が、12月14日高値83.70円近辺のレジスタンスに頭を抑えられているため、週末要因のポ
ジション調整によって値を崩す展開も想定しておきたい。
ユーロ円は、前日の米国時間の流れからじり高の展開で始まり113.229円まで値を伸ばした。しかし、ドルが主要通貨に対して強含むと、前日に対ドルで上昇していた反動から大きく値を崩す展開となり、対円は連れ安となった。更に昨日のビ-ニスマギECB専務理事の「デフォルトはより大きな被害をもたらすため、ギリシャは現行の財政計画を堅持しなければならない」との発言が下押し材料として蒸し返され下落した。また、欧州時間に入るとトゥンペルグゲレルECB専務理事が「インフレ上昇は一時的と考える」とインフレ懸念を示さなかったことも嫌気され112.604円まで下値を拡大した。ユーロ自体は売り優勢の流れとなっていたが、ドル円が牽引する形でクロス円全般が連れ高となり113.391円まで大幅反発となった。その後は上げ幅を削りながらも113円台を維持し113.155円で取引を終えた。
本日の展開
日のドル円は、日本が祝日となり東京時間は材料不足となりそうだが、米国時間に控えている米貿易収支・ミシガン大学消費者態度指数に注目が集まりそうだ。直近で発表された米経済指標は市場予想を上回る結果が相次いでおり、市場の期待通りの好結果となれば上値を追う展開も想定しておきたい。テクニカルでは12月15日高値84.505円を起点とした右肩下がりのレジスタンスを完全に上抜けているため、目先の上値目標は1月7日高値83.675円が意識される水準と考えられる。しかし、今晩発表の米国指標において予想を下回った場合には、連騰による大幅上昇に対する調整となる可能性も否定出来ない。下落した場合は2月4日安値81.069円から昨日高値83.357円までの上昇に対して38.2%押しとなる82.483円が下値目標として意識される水準となりそうだ。
ユーロ円は、ドル円を主導とした円売りが出ているにも関わらず上値が重い。昨日のハト派的な要人発言に加え、ポルトガルとドイツの10年物国債の利回りスプレッドが拡大したことが圧迫材料となっている。ECBによるポルトガル国債購入が下支え材料となっているが、PIIGS諸国の利回り上昇は今後もユーロの足枷として意識されることになりそうだ。本日は欧州時間に独消費者物価指数・卸売物価指数が相場の変動要因として注目されているが、米国時間にはトリシェECB総裁の発言が予定されているため警戒が必要だろう。今週はECB委員の発言を受けて上下に値が振れているため、ECBを代表する総裁の発言如何では来週の展開に影響を与えるかもしれない。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 82.50-84.50
ユーロ・円 112.00-114.00
ポンド・円 132.50-135.50
【今日の主な経済指標】
16:00 DEM 消費者物価指数(CPI、改定値)[前月比]
16:00 DEM 卸売物価指数(WPI)[前月比]
16:45 FRF 非農業部門雇用者・速報値[前期比]
16:45 FRF 経常収支
18:30 GBP 卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI)[前年同月比]
22:30 CAD 貿易収支
22:30 USD 貿易収支
23:55 USD ミシガン大学消費者態度指数・速報値
≪2011年2月10日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ベア」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ベア」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
7連騰を記録し高値警戒感はあるもの、トレンドは上向きのため「ブル」となった。オシ
レーター系のテクニカル指標はいずれも買われ過ぎを示す水準にあるが、MACDはかなり急
角度の上向きとなっておりトレンドに勢いがあるため、新規の悪材料が出てくるまでは上
値を試す展開が予想される。
ポンド円「ベア」
昨日の大幅上昇によって昨年11月19日高値と面合わせし、高値警戒感から「ベア」の割合
は更に増加している。しかし、中期で形成しているトリプルボトムのネックラインをわず
かに上抜けた価格帯のため、利益確定等による売りをこなして値を維持することが出来れ
ば、来週以降テクニカル要因の買い圧力が強まるだろう。そのため、本日発表される英卸
売物価指数の結果に注目が集まっている。
豪ドル円「ブル」
日足終値ベースの値位置にあまり変化はないが、レジスタンスを上抜け出来ないもどかし
さからか、辛うじて「ブル」を維持してはいるが割合は大きく減少している。昨日発表
された豪雇用統計では新規雇用者数が市場予想を上回り一時は値を伸ばしたものの、常勤
雇用者数が減少していたことで下向きの流れとなった。ドル円に連れて陽線引けとなった
が、12月14日高値83.70円近辺のレジスタンスに頭を抑えられているため、週末要因のポ
ジション調整によって値を崩す展開も想定しておきたい。