NYダウは高値を更新!株価主導の展開か!?
昨日のドル円は、香港・シンガポール勢が休み明けとなりアジア市場の厚みは増したものの、取引材料に乏しく小動きが続いた。欧州勢参入後は時間外の米10年物国債利回りの上昇に伴い、日米金利差拡大を意識した買いが入り82.463円まで上昇したが、82.50円より上の水準には国内企業の売りが観測されているため一本調子の上昇とはならなかった。動意づくきっかけが少なく方向感の無い相場展開の中、欧州時間に発表された独経済指標の予想を下回る結果を受けて対ユーロでは上昇したものの、ユーロ円の下落が相殺する形となりドル円の動きには表れなかった。その後、米国時間では主要な経済指標の発表も無く、目立った材料がなかったため終始揉み合いとなり82.318円で取引を終えた。
ユーロ円は、6日のスペインABC紙でのゴンザレスパラモECB専務理事の「今年末までにインフレが低下し始めなければ、政策金利が上昇する必要がある」とのコメントが好感され、オープン直後から値を伸ばす展開となり、東京時間終盤には112.188円まで上昇した。しかし、欧州時間に発表された独製造業新規受注が(予想:-1.5%、結果:-3.4%)と、予想を大きく下回る結果を受けて主要通貨全般に対してユーロ売りが強まり、更に米長期金利の上昇を背景とした対ドルでの売りが対円にも膨らむと111.236円まで値を崩した。その後、米長期金利が上昇幅を縮小すると対ドルでの買い戻しに連れる形で値を戻し111.805円で取引を終えた。
本日の展開
本日のドル円は、昨日同様動意づくきっかけとなる経済指標の発表予定が無いため、主要国株価・債券利回りや、対ユーロの動きを主導とした展開となりそうだ。先週末に発表された米雇用統計の好結果はほぼ消化されており、先週後半から優勢となっていた対ユーロでの買い戻しも一服しているため、材料待ちの状態となっている。テクニカルでは前週末と同様に一目均衡表日足雲下限に上値を抑えられており伸び悩む格好となっている。しかし、米ファンダメンタルズは回復傾向にあることから底堅い動きが見込まれるため、主要国株価が堅調推移となりリスク選好の動きから円売りが強まるようであれば上抜けを試す場面もあるかもしれない。雲下限を上抜けた場合は12月15日高値84.505円と1月27日高値を結んだ右肩下がりのトレンドラインのレジスタンスが控える83円近辺が上値の目標として意識される水準となりそうだ。
ユーロ円は、ゴンザレスパラモECB専務理事の発言を受けて早期利上げ期待が再燃し緩やかながらも上向きの流れとなっている。独経済指標の悪化や、格付け機関のフィッチが「ギリシャのRMBS(住宅ローン債権担保証券)は悪化の兆しを示している。見通しはネガティブだ」との見解を示す等の悪材料をこなしての上昇のため、市場に対して金利が如何に強く影響しているかがうかがえる。なお、本日は独鉱工業生産の発表が予定されている。注目度はあまり高くないものの材料不足の現状においては、予想と乖離した結果となれば相場を動かす材料となりえよう。地合いが強いことから、好結果だった場合の反応が強く表れる可能性があり、上値試しとなった場合は2月2日高値112.915円までの上昇もあるかもしれない。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 81.60-83.00
ユーロ・円 110.80-112.90
ポンド・円 131.30-134.00
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY マネーストックM2
08:50 JPY 国際収支・経常収支
08:50 JPY 国際収支・貿易収支
09:01 GBP 英小売連合(BRC)小売売上高調査
09:01 GBP 英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格指数
09:30 AUD NAB企業景況感指数
14:00 JPY 景気ウオッチャー調査-現状判断DI
15:45 CHF 失業率
16:30 FRF 企業景況感指数
16:45 FRF 財政収支
16:45 FRF 貿易収支
20:00 DEM 鉱工業生産
22:15 CAD 住宅着工件数
≪2011年2月7日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ベア」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
値位置はあまり変わってないが、比較的良好なファンダメンタルズを背景に「ブル」は継続
している。エジプト情勢に対する懸念が緩和する中、M&Aに向けた動きが相次いで明らかに
なったことを受けて、NYダウは2年8ヶ月振りの高値をマークしている。このまま株高が続い
た場合、リスク選好の動きから円売りが強まり上値を試す展開も想定しておきたい。
ポンド円「ベア」
133円台のレジスタンスは強く明確に上抜け出来ない状況が続き、反落期待から「ベア」と
なっている。早期利上げ観測を背景とした散発的なポンド買いがじり高を演出しているが、
レジスタンスに上値を抑えられ本格的な上昇には至っていない。本日はポンドの個別材料が
見当たらないため、主要国株価の上昇に伴う円売りに期待したい。
豪ドル円は「ブル」
昨日発表された豪小売売上高が予想を下回り一時下落する場面もあったが、絶対的金利差に
よる買い意欲に変化はなく「ブル」となっている。1月31日に安値をマークした後は一本調
子に上昇を続けどこまで値を伸ばすか注目されており、昨日は12月14日高値と面合わせした。
そのため、本日は同水準を明確に上抜け出来るかどうかがポイントとなるだろう。
ユーロ円は、6日のスペインABC紙でのゴンザレスパラモECB専務理事の「今年末までにインフレが低下し始めなければ、政策金利が上昇する必要がある」とのコメントが好感され、オープン直後から値を伸ばす展開となり、東京時間終盤には112.188円まで上昇した。しかし、欧州時間に発表された独製造業新規受注が(予想:-1.5%、結果:-3.4%)と、予想を大きく下回る結果を受けて主要通貨全般に対してユーロ売りが強まり、更に米長期金利の上昇を背景とした対ドルでの売りが対円にも膨らむと111.236円まで値を崩した。その後、米長期金利が上昇幅を縮小すると対ドルでの買い戻しに連れる形で値を戻し111.805円で取引を終えた。
本日の展開
本日のドル円は、昨日同様動意づくきっかけとなる経済指標の発表予定が無いため、主要国株価・債券利回りや、対ユーロの動きを主導とした展開となりそうだ。先週末に発表された米雇用統計の好結果はほぼ消化されており、先週後半から優勢となっていた対ユーロでの買い戻しも一服しているため、材料待ちの状態となっている。テクニカルでは前週末と同様に一目均衡表日足雲下限に上値を抑えられており伸び悩む格好となっている。しかし、米ファンダメンタルズは回復傾向にあることから底堅い動きが見込まれるため、主要国株価が堅調推移となりリスク選好の動きから円売りが強まるようであれば上抜けを試す場面もあるかもしれない。雲下限を上抜けた場合は12月15日高値84.505円と1月27日高値を結んだ右肩下がりのトレンドラインのレジスタンスが控える83円近辺が上値の目標として意識される水準となりそうだ。
ユーロ円は、ゴンザレスパラモECB専務理事の発言を受けて早期利上げ期待が再燃し緩やかながらも上向きの流れとなっている。独経済指標の悪化や、格付け機関のフィッチが「ギリシャのRMBS(住宅ローン債権担保証券)は悪化の兆しを示している。見通しはネガティブだ」との見解を示す等の悪材料をこなしての上昇のため、市場に対して金利が如何に強く影響しているかがうかがえる。なお、本日は独鉱工業生産の発表が予定されている。注目度はあまり高くないものの材料不足の現状においては、予想と乖離した結果となれば相場を動かす材料となりえよう。地合いが強いことから、好結果だった場合の反応が強く表れる可能性があり、上値試しとなった場合は2月2日高値112.915円までの上昇もあるかもしれない。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 81.60-83.00
ユーロ・円 110.80-112.90
ポンド・円 131.30-134.00
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY マネーストックM2
08:50 JPY 国際収支・経常収支
08:50 JPY 国際収支・貿易収支
09:01 GBP 英小売連合(BRC)小売売上高調査
09:01 GBP 英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格指数
09:30 AUD NAB企業景況感指数
14:00 JPY 景気ウオッチャー調査-現状判断DI
15:45 CHF 失業率
16:30 FRF 企業景況感指数
16:45 FRF 財政収支
16:45 FRF 貿易収支
20:00 DEM 鉱工業生産
22:15 CAD 住宅着工件数
≪2011年2月7日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ベア」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
値位置はあまり変わってないが、比較的良好なファンダメンタルズを背景に「ブル」は継続
している。エジプト情勢に対する懸念が緩和する中、M&Aに向けた動きが相次いで明らかに
なったことを受けて、NYダウは2年8ヶ月振りの高値をマークしている。このまま株高が続い
た場合、リスク選好の動きから円売りが強まり上値を試す展開も想定しておきたい。
ポンド円「ベア」
133円台のレジスタンスは強く明確に上抜け出来ない状況が続き、反落期待から「ベア」と
なっている。早期利上げ観測を背景とした散発的なポンド買いがじり高を演出しているが、
レジスタンスに上値を抑えられ本格的な上昇には至っていない。本日はポンドの個別材料が
見当たらないため、主要国株価の上昇に伴う円売りに期待したい。
豪ドル円は「ブル」
昨日発表された豪小売売上高が予想を下回り一時下落する場面もあったが、絶対的金利差に
よる買い意欲に変化はなく「ブル」となっている。1月31日に安値をマークした後は一本調
子に上昇を続けどこまで値を伸ばすか注目されており、昨日は12月14日高値と面合わせした。
そのため、本日は同水準を明確に上抜け出来るかどうかがポイントとなるだろう。