注目集まる米雇用統計!波乱の展開となるか!?
昨日のドル円は、中国・香港・シンガポールが旧正月で休場のため、市場参加者が少ない上に欧米時間に控えたイベントを睨んで東京時間は小動きとなった。欧州時間に入るとフィキシングに向けて、対スイスフランで欧州・オセアニア通貨買いが強まったことがクロス円の上昇につながり、相対的な円売りから81.702円まで上昇した。フィキシング通過後は一旦円が買い戻されたものの再度円売り優勢の流れに。米10年物国債利回りの上昇に伴い値を伸ばし、トリシェECB総裁のハト派的な記者会見を受けて対ユーロで買いが強まると一段高となった。米国時間では、相次いで発表された米経済指標が軒並み予想を上回る結果となり、ISM非製造業景況指数が(予想:57.1、結果:59.4)と予想を大きく上回ると82.059円まで値を伸ばした。しかし、上値の重さが確認されると流れは一転下向きとなり、米国債利回りが上昇幅を縮小したことやクロス円の下落に連れ安となり81.402円まで下値を拡大した。その後バーナンキFRB議長が楽観的な景気見通しを示したことが好感されるとじりじりと値を戻し、辛うじて前日比プラス圏となる81.604円で取引を終えた。
ユーロ円は、他通貨ペアと同様に東京時間は動意に乏しく小動きとなった。欧州時間の序盤で対スイスフランでの上昇に連れ高となり112.863円まで上昇したものの買いは続かず、ECB政策金利発表後のトリシェ総裁記者会見を睨んで様子見ムードが強まった。注目の会見では、ユーロ圏のインフレ率が一段と高進する公算が大きく、年内の大半を通じECBの目標を上回って推移する可能性があるとしつつも、中期的物価安定を脅かしていない、との見解を示した。市場はよりタカ派的な内容を期待していた反動から大きく値を崩し、あわや111円割れとなる111.053円まで下落した。経済見通しに弱気な内容が示されたことも重しとなり、売り一服後も反発する程の力は無く111.284円で取引を終えた。
本日の展開
本日のドル円は、兎にも角にも米公式雇用統計次第となりそうだ。1ヶ月の中で最大の注目材料となっており、その警戒感から毎月第一金曜日の東京・欧州時間は様子見ムードが強まるパターンを繰り返している。特に今回は米国時間に他の米経済指標が予定されていないことから、その注目度はより一層強まることだろう。緩やかながら回復傾向にある雇用環境の中で、今回は更なる改善が予想されている。過去2ヶ月(昨年12月、今年1月)はADP雇用統計の好結果を受けて高まった期待感の反動から発表後に急落する結果が連続したが、今月のADP発表後は一定の上昇はしているものの、極端なポジション形成は見受けられないため、純粋に結果次第の動きとなるかもしれない。結果が良かった場合の上値目標は1月27日高値83.204円から2月1日安値までの下落に対して61.8%戻しとなる82.48円近辺、結果が悪かった場合の下値目標は12月31日安値80.907円となりそうだが、市場予想との乖離幅が大きければ、それだけ値が振れる幅も大きくなる傾向にあるため柔軟な対応を心掛けたい。
ユーロ円は、昨日のトリシェECB総裁のハト派発言を消化し切れていない可能性もあるため下値不安が残っている。早期利上げ期待感から買い進まれていたユーロだったが、利上げの根拠となるインフレに対する見通しに変化はなかったため、期待感で上昇した分の上げ幅を削る展開も想定しておきたい。また、米国時間の米雇用統計の影響力は非常に大きいため、結果を受けたドル円の動きに注意したい。連れ高となった場合は昨日高値112.863円、連れ安となった場合は1月17日安値109.573円が上下の目標として意識される水準となるだろう。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 80.50-82.50
ユーロ・円 109.50-112.80
ポンド・円 130.00-133.00
【今日の主な経済指標】
21:00 CAD 新規雇用者数 1月
21:00 CAD 失業率 1月
22:30 USD 非農業部門雇用者数変化[前月比] 1月
22:30 USD 失業率 1月
00:00 CAD Ivey購買部協会指数 1月
≪2011年2月3日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ベア」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
クロス円の下落が重しとなり値を伸ばし切れずにいるが、参加者は「ブル」となっている。
予想を上回る経済指標とバーナンキFRB議長の強気発言が重なり、ドルの下値を固めつつあ
る。本日は米雇用統計次第ではあるがファンダメンタルズの改善を後押しする結果となれば
戻りを試す展開となるだろう。
ポンド円「ベア」
昨日発表された英サービス部門購買担当者景気指数は予想を上回る結果を受けて上昇したが、
日足終値ベースで132円にのせることは出来なかった。しかし、高値を更新した期待感からか
ベアの割合は大きく減少し、拮抗に近い「ベア」となった。本日は米雇用統計を受けて上下
どちらに動くか気になるところだが、元々ボラティリティの高い通貨ペアのため結果が予想
と乖離した時の急変動には注意が必要だろう。
豪ドル円は「ブル」
豪クイーンズランド州を直撃したサイクロン「ヤシ」の勢力が弱まったことや、豪住宅建設
許可件数が予想を上回る好結果となり続伸、連騰期待は膨らみ「ブル」となった。1月後半
からのレジスタンスだった82円台半ばを日足終値ベースで上抜けし上値余地が拡大している。
そのため、米雇用統計が好結果となり連れ高となった場合は1月6日高値83.363円までの上昇
も想定しておきたい。
ユーロ円は、他通貨ペアと同様に東京時間は動意に乏しく小動きとなった。欧州時間の序盤で対スイスフランでの上昇に連れ高となり112.863円まで上昇したものの買いは続かず、ECB政策金利発表後のトリシェ総裁記者会見を睨んで様子見ムードが強まった。注目の会見では、ユーロ圏のインフレ率が一段と高進する公算が大きく、年内の大半を通じECBの目標を上回って推移する可能性があるとしつつも、中期的物価安定を脅かしていない、との見解を示した。市場はよりタカ派的な内容を期待していた反動から大きく値を崩し、あわや111円割れとなる111.053円まで下落した。経済見通しに弱気な内容が示されたことも重しとなり、売り一服後も反発する程の力は無く111.284円で取引を終えた。
本日の展開
本日のドル円は、兎にも角にも米公式雇用統計次第となりそうだ。1ヶ月の中で最大の注目材料となっており、その警戒感から毎月第一金曜日の東京・欧州時間は様子見ムードが強まるパターンを繰り返している。特に今回は米国時間に他の米経済指標が予定されていないことから、その注目度はより一層強まることだろう。緩やかながら回復傾向にある雇用環境の中で、今回は更なる改善が予想されている。過去2ヶ月(昨年12月、今年1月)はADP雇用統計の好結果を受けて高まった期待感の反動から発表後に急落する結果が連続したが、今月のADP発表後は一定の上昇はしているものの、極端なポジション形成は見受けられないため、純粋に結果次第の動きとなるかもしれない。結果が良かった場合の上値目標は1月27日高値83.204円から2月1日安値までの下落に対して61.8%戻しとなる82.48円近辺、結果が悪かった場合の下値目標は12月31日安値80.907円となりそうだが、市場予想との乖離幅が大きければ、それだけ値が振れる幅も大きくなる傾向にあるため柔軟な対応を心掛けたい。
ユーロ円は、昨日のトリシェECB総裁のハト派発言を消化し切れていない可能性もあるため下値不安が残っている。早期利上げ期待感から買い進まれていたユーロだったが、利上げの根拠となるインフレに対する見通しに変化はなかったため、期待感で上昇した分の上げ幅を削る展開も想定しておきたい。また、米国時間の米雇用統計の影響力は非常に大きいため、結果を受けたドル円の動きに注意したい。連れ高となった場合は昨日高値112.863円、連れ安となった場合は1月17日安値109.573円が上下の目標として意識される水準となるだろう。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 80.50-82.50
ユーロ・円 109.50-112.80
ポンド・円 130.00-133.00
【今日の主な経済指標】
21:00 CAD 新規雇用者数 1月
21:00 CAD 失業率 1月
22:30 USD 非農業部門雇用者数変化[前月比] 1月
22:30 USD 失業率 1月
00:00 CAD Ivey購買部協会指数 1月
≪2011年2月3日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ベア」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
クロス円の下落が重しとなり値を伸ばし切れずにいるが、参加者は「ブル」となっている。
予想を上回る経済指標とバーナンキFRB議長の強気発言が重なり、ドルの下値を固めつつあ
る。本日は米雇用統計次第ではあるがファンダメンタルズの改善を後押しする結果となれば
戻りを試す展開となるだろう。
ポンド円「ベア」
昨日発表された英サービス部門購買担当者景気指数は予想を上回る結果を受けて上昇したが、
日足終値ベースで132円にのせることは出来なかった。しかし、高値を更新した期待感からか
ベアの割合は大きく減少し、拮抗に近い「ベア」となった。本日は米雇用統計を受けて上下
どちらに動くか気になるところだが、元々ボラティリティの高い通貨ペアのため結果が予想
と乖離した時の急変動には注意が必要だろう。
豪ドル円は「ブル」
豪クイーンズランド州を直撃したサイクロン「ヤシ」の勢力が弱まったことや、豪住宅建設
許可件数が予想を上回る好結果となり続伸、連騰期待は膨らみ「ブル」となった。1月後半
からのレジスタンスだった82円台半ばを日足終値ベースで上抜けし上値余地が拡大している。
そのため、米雇用統計が好結果となり連れ高となった場合は1月6日高値83.363円までの上昇
も想定しておきたい。