リスク選好の円売り続かず!対円通貨の上値は重い!
昨日のドル円は、前日の米国株高を好感して日経平均株価が高く寄り付き、その後も順調に値を伸ばしたことでリスク選好の動きが強まり円が独歩安となったため81.594円まで上昇した。円売りの動きが一服した後の東京時間は膠着状態となったが、欧州勢が売られた円の買い戻しで参入すると朝方にマークした安値(81.358円)手前まで値を崩しす展開に。欧州時間では英経済指標の好結果を受けたポンド円の上昇に連れ高となったものの、東京時間にマークした高値を上抜けずに反落した。注目されていたADP雇用統計においては予想を上回る結果(予想:14万人、結果:18.7万人)となり、発表直後はわずかに伸ばしたものの一時的な上昇に終わった。その後、米長期金利の上昇に伴い対欧州通貨で広がったドルの買い戻しに連れて81.852円まで値を伸ばした。利益確定の売りによって値を崩したが、前日比プラス圏は維持し81.554円で取引を終えた。
ポンド円は、引き続き英早期利上げ観測を背景に散発的に買いが入り、株高に伴う円売りの動きが加わると順調に値を伸ばす展開となった。欧州時間に発表された英建設業PMIが予想を上回ると一段高となり131.958円まで上昇、前日高値近辺で一旦頭を抑えられる格好となったが、すぐさま切り返して上抜けに成功し132.312円までの値を伸ばした。その後、金曜日のEUサミットで欧州金融安定ファシリティ(EFSF)が強化される可能性は低いとの報道が伝わると対ユーロを中心に円を買い戻す動きが広がり上昇幅を削る場面もあったが、地合いは強く下落は一時的となり上昇基調を維持したまま132.019円で取引を終えた。
本日の展開
本日のドル円は、米公式雇用統計を明日に控えポジションを傾けづらい状況とはいえ、比較的注目度の高い米経済指標の発表が予定されている。短期的には対ユーロでドル買い戻しの流れとなっていることから欧米双方の指標結果に注目したい。早期利上げ期待を背景に1月半ばから対ドルで欧州通貨買いが継続していたことから、ユーロ売りが強まった場合、対ユーロでの上昇がドル円にも波及する可能性を秘めている。一方、米国時間に発表されるISM非製造業景況指数は注目度が高いため予想と乖離した場合のインパクトは大きいものになるだろう。昨日は円売りに支えられ底堅い動きとなっていたが、予想を下回った場合は12月31日安値80.907円を下抜けする展開も想定しておきたい。
ユーロ円は、早期利上げ観測を背景に上昇していたものの独政府当局者が欧州金融安定ファシリティ(EFSF)による国債買い戻しに否定的な見解を示した上、週末開催予定のEUサミットでEFSFの強化が期待出来なくなったことが重しとなり上昇の勢いを失っている。また、対ドルで一本調子で上昇している反動から、新規の悪材料が出た場合は格好の売り場となる可能性も否定出来ないため、欧州時間に発表されるユーロ圏サービス部門購買担当者景気指数・小売売上高、ECB政策金利発表後のトリシェ総裁記者会見はいずれも目が離せないだろう。仮に指標の結果が予想を下回りユーロ売りが強まった場合は1月31安値111.416円を下値目標として値を崩す展開も想定しておきたい。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 80.50-82.20
ユーロ・円 111.40-113.40
ポンド・円 130.00-132.60
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)
09:30 AUD 住宅建設許可件数
09:30 AUD 貿易収支
16:15 CHF 貿易収支
18:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
18:30 GBP サービス部門購買担当者景気指数(PMI)
19:00 EUR 小売売上高
21:45 EUR 欧州中央銀行(ECB)政策金利
22:30 USD 新規失業保険申請件数
22:30 USD 四半期非農業部門労働生産性・速報値
00:00 USD ISM非製造業景況指数(総合)
00:00 USD 製造業新規受注
≪2011年2月2日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ベア」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ベア」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
昨日は陽線引けとなったものの、一昨日の下落分を取り戻すには至らず、依然割安感がある
ことから「ブル」は継続している。しかし、依然地合いは弱いため米経済指標が予想を上回
る等の好材料が出てこなければ大きなリバウンドは望めないだろう。むしろ、主要国株価が
弱含む展開となればクロス円に連れて値を崩すかもしれない。
ポンド円「ベア」
逆張りスタンスの参加者は上昇したことで「ベア」に転換している。ファンダメンタルズは
強いものの、132円のレジスタンスが強く意識されていることや、対ドルが昨年11月高値と
同水準まで上昇していることが伸び悩む要因となっている。そのため、レジスタンスを上抜
けするには新規の買材料が必要かもしれない。
豪ドル円は「ブル」
昨日は日本株の上昇に伴うリスク選好の動きによって上値を試す場面もあったが、82円台半
ばに控える強いレジスタンスによって上値を抑えられた。しかし、レジスタンス突破の期待
から「ブル」は継続している。主要国株価が堅調推移となればレジスタンスの突破も視野に
入ってくるかもしれないが、昨年大規模な洪水に見舞われた豪クイーンズランド州にサイク
ロンが接近しているため、上昇した場合でも深追いは禁物か。
ポンド円は、引き続き英早期利上げ観測を背景に散発的に買いが入り、株高に伴う円売りの動きが加わると順調に値を伸ばす展開となった。欧州時間に発表された英建設業PMIが予想を上回ると一段高となり131.958円まで上昇、前日高値近辺で一旦頭を抑えられる格好となったが、すぐさま切り返して上抜けに成功し132.312円までの値を伸ばした。その後、金曜日のEUサミットで欧州金融安定ファシリティ(EFSF)が強化される可能性は低いとの報道が伝わると対ユーロを中心に円を買い戻す動きが広がり上昇幅を削る場面もあったが、地合いは強く下落は一時的となり上昇基調を維持したまま132.019円で取引を終えた。
本日の展開
本日のドル円は、米公式雇用統計を明日に控えポジションを傾けづらい状況とはいえ、比較的注目度の高い米経済指標の発表が予定されている。短期的には対ユーロでドル買い戻しの流れとなっていることから欧米双方の指標結果に注目したい。早期利上げ期待を背景に1月半ばから対ドルで欧州通貨買いが継続していたことから、ユーロ売りが強まった場合、対ユーロでの上昇がドル円にも波及する可能性を秘めている。一方、米国時間に発表されるISM非製造業景況指数は注目度が高いため予想と乖離した場合のインパクトは大きいものになるだろう。昨日は円売りに支えられ底堅い動きとなっていたが、予想を下回った場合は12月31日安値80.907円を下抜けする展開も想定しておきたい。
ユーロ円は、早期利上げ観測を背景に上昇していたものの独政府当局者が欧州金融安定ファシリティ(EFSF)による国債買い戻しに否定的な見解を示した上、週末開催予定のEUサミットでEFSFの強化が期待出来なくなったことが重しとなり上昇の勢いを失っている。また、対ドルで一本調子で上昇している反動から、新規の悪材料が出た場合は格好の売り場となる可能性も否定出来ないため、欧州時間に発表されるユーロ圏サービス部門購買担当者景気指数・小売売上高、ECB政策金利発表後のトリシェ総裁記者会見はいずれも目が離せないだろう。仮に指標の結果が予想を下回りユーロ売りが強まった場合は1月31安値111.416円を下値目標として値を崩す展開も想定しておきたい。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 80.50-82.20
ユーロ・円 111.40-113.40
ポンド・円 130.00-132.60
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)
09:30 AUD 住宅建設許可件数
09:30 AUD 貿易収支
16:15 CHF 貿易収支
18:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
18:30 GBP サービス部門購買担当者景気指数(PMI)
19:00 EUR 小売売上高
21:45 EUR 欧州中央銀行(ECB)政策金利
22:30 USD 新規失業保険申請件数
22:30 USD 四半期非農業部門労働生産性・速報値
00:00 USD ISM非製造業景況指数(総合)
00:00 USD 製造業新規受注
≪2011年2月2日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ベア」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ベア」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
昨日は陽線引けとなったものの、一昨日の下落分を取り戻すには至らず、依然割安感がある
ことから「ブル」は継続している。しかし、依然地合いは弱いため米経済指標が予想を上回
る等の好材料が出てこなければ大きなリバウンドは望めないだろう。むしろ、主要国株価が
弱含む展開となればクロス円に連れて値を崩すかもしれない。
ポンド円「ベア」
逆張りスタンスの参加者は上昇したことで「ベア」に転換している。ファンダメンタルズは
強いものの、132円のレジスタンスが強く意識されていることや、対ドルが昨年11月高値と
同水準まで上昇していることが伸び悩む要因となっている。そのため、レジスタンスを上抜
けするには新規の買材料が必要かもしれない。
豪ドル円は「ブル」
昨日は日本株の上昇に伴うリスク選好の動きによって上値を試す場面もあったが、82円台半
ばに控える強いレジスタンスによって上値を抑えられた。しかし、レジスタンス突破の期待
から「ブル」は継続している。主要国株価が堅調推移となればレジスタンスの突破も視野に
入ってくるかもしれないが、昨年大規模な洪水に見舞われた豪クイーンズランド州にサイク
ロンが接近しているため、上昇した場合でも深追いは禁物か。