ADPに注目集まる!3ヶ月連続の大幅上昇なるか!?
昨日のドル円は、オープン直後は狭いレンジで揉み合いとなったが、ポンド円が上昇すると連れ高となり82.154円まで値を伸ばした。しかし、エジプト情勢に対する不安が和らぎつつあることに加え、ユーロ圏・英国の利上げ観測が広がり、欧州通貨を中心にドル売りの流れが強まると下値を試す展開に。欧州勢参加後は81.70-80円に観測されていたストップロスを巻き込んで下げ足を速めると81.467円まで大きく値を崩した。その後、米国時間に発表されたISM製造業景況指数が予想を上回ったことから(予想:58.0、結果:60.8)戻りを試す場面も見られたが、81.909円で頭打ちとなり再度下向きの流れに転換し81.337円で取引を終えた。
ポンド円は、東京時間序盤に英国立経済社会研究所(NIESR)によるイングランド銀行(BOE)は今年3回利上げを行うとの見通しが伝わると131.985円まで上昇した。ポンドドルを主導としたポンド買いが上昇要因となっていたが、ドル円の下落が重しとなったため上昇一服後はじりじりと値を崩す展開に。欧州勢参入後はドル円の急落に連れて130.930円をマークしたものの、急落直後に発表された英製造業購買担当者景気指数が予想を上回ると(予想:58.0、結果:62.0)131.752円までの急反発となった。しかし、買いは続かずじり安の展開となり、米国時間に発表された米経済指標の好結果を受けて一旦は上値を試す場目も見られたがあえなく反落。1日の中で3回上値を試す場面があったが、上値の重さを確認する格好となり、結果的には昨日と同水準の131.322円で取引を終えた。
本日の展開
本日のドル円は、1月19日直近安値を明確に割り込んだことで下値余地が拡大している。欧・英の早期利上げ期待によって米国との金利差が拡大していることが、相対的なドル安の背景となっているため、ドル売りに歯止めをかけるには新規材料が必要となりそうだ。なお、本日の米国時間には米公式雇用統計の前哨戦となるADP雇用統計を控えている。結果次第で上下どちらにも大きく変動する可能性を秘めている指標のため流れに逆らわず柔軟な対応を心掛けたい。仮に予想を下回る結果となった場合は12月31日安値80.907円を割り込み、心理的節目となる80円を試す展開も想定しておく必要があるだろう。また、12月・1月の結果を振り返ってみると、2ヶ月ともADPは予想を上回る好結果となったため、発表当日は大きな上昇を記録したが、その後の米公式雇用統計への期待が過度に膨らみ、期待程の結果とならずに反落というパターンが続いている。元々、2つの指標は集計方法が異なることから結果が連動するとは限らないため、ADPの結果の良し悪しに関わらず過度に信頼するのはリスクが高いと言えよう。
ユーロ円は、ECBの早期利上げ期待を背景に米国との金利差が拡大し、対ドルでの上昇が下支え材料としてなっているものの、ドル円の下落が下押し材料として相殺する形となっているためポジションを傾けづらい状況となっている。独の利回り上昇・エジプト情勢の鎮静化等、ユーロ独自のファンダメンタルズは好転しつつあるが、地合いの悪化しているドル円の動きへの警戒は怠れないだろう。欧州時間に発表予定のユーロ圏卸売物価指数も軽視出来ないとはいえ、過去の結果を見ると、米国時間のADP雇用統計の影響力が大きいため結果を受けて柔軟な対応を心掛けたい。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 80.00-82.20
ユーロ・円 111.40-113.40
ポンド・円 130.00-132.60
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY マネタリーベース
09:01 GBP 英小売連合(BRC)小売売上高調査
19:00 EUR 卸売物価指数(PPI)
21:00 USD MBA住宅ローン申請指数
21:30 USD チャレンジャー人員削減数
22:15 USD ADP雇用統計
06:45 NZD 四半期失業率
≪2011年2月1日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ベア」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
82円を割り込んだ割安感から参加者の「ブル」の割合は増加している。しかし、テクニカル
で見ると直近安値を下抜け地合いは悪化、更に右肩下がりの三角持ち合いの頂点に接近しつ
つあり、下方向へ放れる可能性が高いことから買いポジションを保有している場合はより強
い警戒が必要となるだろう。
ユーロドル「ベア」
1月10日以降、一本調子で上昇しており、高値警戒感から「ベア」となっている。米欧の金
利差拡大傾向に変化は無く、上向きのトレンドに変化は見られないため更なる上値試しとな
るかもしれない。ただし、オシレーター系のテクニカル指標ではいづれも買われすぎを示し
ているため、ドルを買い戻すきっかけがあれば短時間での大幅調整の可能性も否定出来ない
ため注意は必要だろう。
豪ドル円は「ブル」
昨日発表されたRBA総裁声明で大洪水被害に関わらず、豪経済への先行き明るい見通しが示
され「ブル」継続となっている。豪ドルの売り圧力なっていた洪水被害の拡大懸念が払拭さ
れたことから、緩やかながら続いていた下降トレンドに変化をもたらすかもしれない。昨日
は一目均衡表日足雲上限(82.40円近辺)の上抜けに失敗したものの、主要国株価が堅調に
推移しリスク選好度が回復すれば、日足ベースで明確に上抜けるのは時間の問題だろう。
ポンド円は、東京時間序盤に英国立経済社会研究所(NIESR)によるイングランド銀行(BOE)は今年3回利上げを行うとの見通しが伝わると131.985円まで上昇した。ポンドドルを主導としたポンド買いが上昇要因となっていたが、ドル円の下落が重しとなったため上昇一服後はじりじりと値を崩す展開に。欧州勢参入後はドル円の急落に連れて130.930円をマークしたものの、急落直後に発表された英製造業購買担当者景気指数が予想を上回ると(予想:58.0、結果:62.0)131.752円までの急反発となった。しかし、買いは続かずじり安の展開となり、米国時間に発表された米経済指標の好結果を受けて一旦は上値を試す場目も見られたがあえなく反落。1日の中で3回上値を試す場面があったが、上値の重さを確認する格好となり、結果的には昨日と同水準の131.322円で取引を終えた。
本日の展開
本日のドル円は、1月19日直近安値を明確に割り込んだことで下値余地が拡大している。欧・英の早期利上げ期待によって米国との金利差が拡大していることが、相対的なドル安の背景となっているため、ドル売りに歯止めをかけるには新規材料が必要となりそうだ。なお、本日の米国時間には米公式雇用統計の前哨戦となるADP雇用統計を控えている。結果次第で上下どちらにも大きく変動する可能性を秘めている指標のため流れに逆らわず柔軟な対応を心掛けたい。仮に予想を下回る結果となった場合は12月31日安値80.907円を割り込み、心理的節目となる80円を試す展開も想定しておく必要があるだろう。また、12月・1月の結果を振り返ってみると、2ヶ月ともADPは予想を上回る好結果となったため、発表当日は大きな上昇を記録したが、その後の米公式雇用統計への期待が過度に膨らみ、期待程の結果とならずに反落というパターンが続いている。元々、2つの指標は集計方法が異なることから結果が連動するとは限らないため、ADPの結果の良し悪しに関わらず過度に信頼するのはリスクが高いと言えよう。
ユーロ円は、ECBの早期利上げ期待を背景に米国との金利差が拡大し、対ドルでの上昇が下支え材料としてなっているものの、ドル円の下落が下押し材料として相殺する形となっているためポジションを傾けづらい状況となっている。独の利回り上昇・エジプト情勢の鎮静化等、ユーロ独自のファンダメンタルズは好転しつつあるが、地合いの悪化しているドル円の動きへの警戒は怠れないだろう。欧州時間に発表予定のユーロ圏卸売物価指数も軽視出来ないとはいえ、過去の結果を見ると、米国時間のADP雇用統計の影響力が大きいため結果を受けて柔軟な対応を心掛けたい。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 80.00-82.20
ユーロ・円 111.40-113.40
ポンド・円 130.00-132.60
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY マネタリーベース
09:01 GBP 英小売連合(BRC)小売売上高調査
19:00 EUR 卸売物価指数(PPI)
21:00 USD MBA住宅ローン申請指数
21:30 USD チャレンジャー人員削減数
22:15 USD ADP雇用統計
06:45 NZD 四半期失業率
≪2011年2月1日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ベア」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
82円を割り込んだ割安感から参加者の「ブル」の割合は増加している。しかし、テクニカル
で見ると直近安値を下抜け地合いは悪化、更に右肩下がりの三角持ち合いの頂点に接近しつ
つあり、下方向へ放れる可能性が高いことから買いポジションを保有している場合はより強
い警戒が必要となるだろう。
ユーロドル「ベア」
1月10日以降、一本調子で上昇しており、高値警戒感から「ベア」となっている。米欧の金
利差拡大傾向に変化は無く、上向きのトレンドに変化は見られないため更なる上値試しとな
るかもしれない。ただし、オシレーター系のテクニカル指標ではいづれも買われすぎを示し
ているため、ドルを買い戻すきっかけがあれば短時間での大幅調整の可能性も否定出来ない
ため注意は必要だろう。
豪ドル円は「ブル」
昨日発表されたRBA総裁声明で大洪水被害に関わらず、豪経済への先行き明るい見通しが示
され「ブル」継続となっている。豪ドルの売り圧力なっていた洪水被害の拡大懸念が払拭さ
れたことから、緩やかながら続いていた下降トレンドに変化をもたらすかもしれない。昨日
は一目均衡表日足雲上限(82.40円近辺)の上抜けに失敗したものの、主要国株価が堅調に
推移しリスク選好度が回復すれば、日足ベースで明確に上抜けるのは時間の問題だろう。