米雇用統計に注目!期待通りの好結果となるか!?
昨日のドル円は、前日の米国時間に発表されたADP雇用統計の好結果を受けたドル買いの流れを引き継いで始まった。東京市場序盤は日本株高も支援材料となり83.388円まで上昇したが、利益確定や国内輸出企業の売りに押されて値を崩す展開となった。また、中国株価が下げに転じると豪ドル円を中心に対円通貨が全般的に売り優勢となり、欧州勢が欧州財政不安を背景にユーロ売りで参入したことをきっかけに対円通貨が下落幅を拡大すると82.877円まで値を削った。一目均衡表日足雲下限が82.80円付近に控えていたことがサポートと意識され一時は反発する場面も見られたが、米国時間に発表された新規失業保険申請件数が予想以上の悪化となると(予想:40.8万件、結果:40.9万件)再度下値試しとなった。売り一服後は対欧州通貨でドル買いが散見され値を戻す展開となり83円台を回復、一日を通して荒い値動きとなったが、結局は本日の米公式雇用統計に期待を残し高値と同水準の83.327円で取引を終えた。
ユーロ円は、欧州財政不安を背景としたユーロ売り圧力が根強く一本調子に値を崩す展開となった。前日にドル円に連れて上昇したものの、ユーロ自体はSNBがアイルランド国債の受け入れを停止、ポルトガルの入札利回りが上昇、ギリシャとドイツ10年国債の利回り格差が過去最大水準まで拡大といった悪材料が表面化する形となっている。注目されていたユーロ圏小売売上高(前月比)は(予想:0.2%、結果:-0.8%)と予想を大きく下回ったことが嫌気されたことに加え、日本時間24時に期限を迎えたオプションによってまとまった規模のユーロ売り・ドル買いが出たため、108.115円まで急落した。その後はわずかに反発するも上値は重く108.373円で取引を終えた。
本日の展開
本日のドル円は、米国時間に発表される公式雇用統計が最大の注目材料と言えよう。毎月第一金曜日に発表され、最も注目される経済指標の一つであり市場の警戒度は高いため、東京・欧州時間は様子見ムードから小幅な値動きが予想される。1月5日に発表されたADP雇用統計が予想を大幅に上回る好結果となったことで、公式雇用統計への期待感は高まっており、83円台にのせてからも堅調な値動きとなっているが、結果次第では上下どちらにも大きく値が振れる可能性を秘めているため注意が必要だろう。非農業部門雇用者数変化は前月から+15万人を見込んでおり、予想を上回る雇用環境の改善を示した場合は12月15日直近高値84.505円、予想を下回る結果の場合は12月31日直近安値80.907円を目標に値が振れる展開を想定しておきたい。
米公式雇用統計の注目度は非常に高く、過去の値動きを見てもユーロ円への影響は大きいため警戒が必要だろう。また、欧州時間にはユーロ圏四半期GDP、失業率の発表もあるため気を抜けない1日となりそうだ。テクニカルでは11月22日高値を起点に下降トレンドを形成しており、1月4日の反発局面においても同レジスタンスで上値を抑えられているため、仮にドル円が上昇し連れる形になった場合でも、109円台半ばのレジスタンスを上向けるのは難しいだろう。PIIGS諸国の債券利回りが上昇傾向にある等、ファンダメンタルも弱いため12月30日安値107.607円を下抜けた場合、9月8日安値105.791円を目標に下げ足を早める展開も想定しておきたい。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 80.90-84.50
ユーロ・円 106.00-109.50
ポンド・円 126.00-131.00
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)
15:45 CHF 失業率
16:00 DEM 経常収支
16:00 DEM 貿易収支
16:45 FRF 財政収支
16:45 FRF 貿易収支
19:00 EUR 四半期域内総生産(GDP、確定値)[前期比]
19:00 EUR 失業率
20:00 DEM 鉱工業生産[前月比]
21:00 CAD 新規雇用者数
21:00 CAD 失業率
22:30 USD 非農業部門雇用者数変化[前月比]
22:30 USD 失業率
05:00 USD 消費者信用残高
≪2011年1月6日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
米公式雇用統計への期待は膨らみ「ブル」の割合はわずかながら増加している。ただし、
ADP雇用統計の好結果を受けた米公式雇用統計への期待値を含んでの価格が現在価格であ
ることから、市場が期待している程の好結果とならなかった場合は急落する可能性も否
定できないためネガティブサプライズには注意が必要となるだろう。
ポンド円は「ブル」
前日と値位置とはあまり変わらず、スタンスも「ブル」を継続している。しかし、昨日
発表された英サービス部門購買担当者景気指数が市場予想を下回った上に50を割り込み
英経済の悪化を示していることや、BOEが「第4四半期での住宅ローンのデフォルトの上
昇によって、2009年第2四半期以来初めて金融機関の損失が上昇、さらに今後損失が拡
大する見込み」と発表する等、悪材料が相次いでいるため下方向への警戒が必要となるだろう。
豪ドル円は「ブル」
引き続き資源価格の下落が重しとなり値を崩しているが「ブル」は継続している。しか
し、昨日発表された豪住宅建設許可件数が前月比4.2%減少と市場予想平均の前月比4.0
%減を若干下回ったことに加え、クイーンズランド州で発生した洪水の悪影響も拭い切
れていない等、ファンダメンタルの弱さも見受けられるため、目先は上値の重い展開が予想される。
ユーロ円は、欧州財政不安を背景としたユーロ売り圧力が根強く一本調子に値を崩す展開となった。前日にドル円に連れて上昇したものの、ユーロ自体はSNBがアイルランド国債の受け入れを停止、ポルトガルの入札利回りが上昇、ギリシャとドイツ10年国債の利回り格差が過去最大水準まで拡大といった悪材料が表面化する形となっている。注目されていたユーロ圏小売売上高(前月比)は(予想:0.2%、結果:-0.8%)と予想を大きく下回ったことが嫌気されたことに加え、日本時間24時に期限を迎えたオプションによってまとまった規模のユーロ売り・ドル買いが出たため、108.115円まで急落した。その後はわずかに反発するも上値は重く108.373円で取引を終えた。
本日の展開
本日のドル円は、米国時間に発表される公式雇用統計が最大の注目材料と言えよう。毎月第一金曜日に発表され、最も注目される経済指標の一つであり市場の警戒度は高いため、東京・欧州時間は様子見ムードから小幅な値動きが予想される。1月5日に発表されたADP雇用統計が予想を大幅に上回る好結果となったことで、公式雇用統計への期待感は高まっており、83円台にのせてからも堅調な値動きとなっているが、結果次第では上下どちらにも大きく値が振れる可能性を秘めているため注意が必要だろう。非農業部門雇用者数変化は前月から+15万人を見込んでおり、予想を上回る雇用環境の改善を示した場合は12月15日直近高値84.505円、予想を下回る結果の場合は12月31日直近安値80.907円を目標に値が振れる展開を想定しておきたい。
米公式雇用統計の注目度は非常に高く、過去の値動きを見てもユーロ円への影響は大きいため警戒が必要だろう。また、欧州時間にはユーロ圏四半期GDP、失業率の発表もあるため気を抜けない1日となりそうだ。テクニカルでは11月22日高値を起点に下降トレンドを形成しており、1月4日の反発局面においても同レジスタンスで上値を抑えられているため、仮にドル円が上昇し連れる形になった場合でも、109円台半ばのレジスタンスを上向けるのは難しいだろう。PIIGS諸国の債券利回りが上昇傾向にある等、ファンダメンタルも弱いため12月30日安値107.607円を下抜けた場合、9月8日安値105.791円を目標に下げ足を早める展開も想定しておきたい。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 80.90-84.50
ユーロ・円 106.00-109.50
ポンド・円 126.00-131.00
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)
15:45 CHF 失業率
16:00 DEM 経常収支
16:00 DEM 貿易収支
16:45 FRF 財政収支
16:45 FRF 貿易収支
19:00 EUR 四半期域内総生産(GDP、確定値)[前期比]
19:00 EUR 失業率
20:00 DEM 鉱工業生産[前月比]
21:00 CAD 新規雇用者数
21:00 CAD 失業率
22:30 USD 非農業部門雇用者数変化[前月比]
22:30 USD 失業率
05:00 USD 消費者信用残高
≪2011年1月6日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
米公式雇用統計への期待は膨らみ「ブル」の割合はわずかながら増加している。ただし、
ADP雇用統計の好結果を受けた米公式雇用統計への期待値を含んでの価格が現在価格であ
ることから、市場が期待している程の好結果とならなかった場合は急落する可能性も否
定できないためネガティブサプライズには注意が必要となるだろう。
ポンド円は「ブル」
前日と値位置とはあまり変わらず、スタンスも「ブル」を継続している。しかし、昨日
発表された英サービス部門購買担当者景気指数が市場予想を下回った上に50を割り込み
英経済の悪化を示していることや、BOEが「第4四半期での住宅ローンのデフォルトの上
昇によって、2009年第2四半期以来初めて金融機関の損失が上昇、さらに今後損失が拡
大する見込み」と発表する等、悪材料が相次いでいるため下方向への警戒が必要となるだろう。
豪ドル円は「ブル」
引き続き資源価格の下落が重しとなり値を崩しているが「ブル」は継続している。しか
し、昨日発表された豪住宅建設許可件数が前月比4.2%減少と市場予想平均の前月比4.0
%減を若干下回ったことに加え、クイーンズランド州で発生した洪水の悪影響も拭い切
れていない等、ファンダメンタルの弱さも見受けられるため、目先は上値の重い展開が予想される。