ADP雇用統計に注目集まる!
昨日のドル円は、前日の米株高を受けて日本・中国株が堅調に推移し、投資家のリスク許容度が高まったため、東京時間は円売り優勢の展開となった。国内輸入企業によるドル買いに加え、欧州通貨や資源国通貨に対してドル買いが強まったことが追い風となり82.275円まで上昇したものの、82円を超える水準では国内輸出企業の売りも厚く欧州時間は上値を抑えられる格好となった。米国時間では、製造業新規受注が予想を上回ったが影響は限定的、資源国通貨を中心にクロス円が下落すると連れ安となり、米10年物国債利回り低下も圧力となり下げ足を早め81.61円まで下落した。その後、利回りの回復に伴い82円台まで値を戻したが、注目されていたFOMC議事録がほぼ想定通りの内容だったことから目立った動きは見られず、そのまま81.997円で取引を終えた。
1月4日に予定されている独連邦債の償還・利払いを手かがりに、ユーロ円は東京時間序盤は売りが先行したものの、日本をはじめとしたアジア株上昇に伴い円売りが強まったため大きく反発した。直近では欧州信用不安等の悪材料ばかりが目立つユーロだが、欧州時間に発表されたユーロ圏消費者物価指数が(予想:2.0%、結果:2.2%)と予想を上回る結果となり110.186円まで値を伸ばした。110円台に乗せた後は揉み合いとなり、昨日高値110.239円をマークするも、米金利上昇によって対ドルで弱含むと連れ安となり、豪ドル円を中心とした円買いが強まると下げ幅を拡大、昨日安値を更新し108.618円まで値を崩した。その後はわずかに値を戻すも前日とほぼ同水準の109.110円で取引を終えた。
本日の展開
本日のドル円は、公式雇用統計の前哨戦となるADP雇用統計が注目されている。昨日同様、終日主要国株価、米国債利回りの影響を受けることが予想されるが、指標発表前は様子見ムードから狭いレンジでの取引となるかもしれない。昨日は12月15日高値から12月31日安値までの下落に対する38.2%戻し(82.28円)近辺まで上昇し、ある程度の達成感もあることから上値は限られてくるだろう。一方、注目のADP雇用統計の市場予想は前月比+10万人となっており、米雇用関環境の改善を見込んでいるが結果次第では波乱の展開もあるかもしれない。12月はADP雇用統計(12月1日)の好結果を受けて米公式雇用統計へ期待が高まったが、期待を裏切る結果となったため12月3日の急落を招いている。前哨戦として注目されているとはいえ、それぞれの指標でデータの集計方法が異なることから、連動した結果になるとは限らないことを踏まえ、指標の結果発表後は公式雇用統計に向けて冷静なポジション形成が必要となるだろう。
ポンド円は、日本の消費税に当たるVATの引き上げによって個人消費の落ち込みが懸念され弱含みの展開が続いていたが、オズボーン英財務相が「今後追加での課税は予定していない」と発言したことで流れは上向きに転換している。昨日発表されたサービス部門購買担当者景気指数が予想を上回ったことも支援材料となっているため、本日はどこまで値を伸ばせるかが注目される。12月13日高値133.049円から12月30日安値125.503円までの下落に対する38.2%戻しを既に達成しているが、上昇一服後も再度上値を追う展開となっていることから、昨日高値128.591円を上向けた場合、半値戻しとなる129.276円近辺までの上昇も想定しておきたい。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 81.00-82.70
ユーロ・円 108.00-110.50
ポンド・円 127.00-128.60
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY マネタリーベース[前年同月比]
18:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
19:00 EUR 製造業新規受注
19:00 EUR 卸売物価指数(PPI)
21:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
21:30 USD チャレンジャー人員削減数[前年比]
22:30 USD ADP雇用統計[前月比]
22:30 CAD 鉱工業製品価格[前月比]
22:30 CAD 原料価格指数[前月比]
00:00 USD ISM非製造業景況指数(総合)
≪2011年1月4日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
連騰期待から「ブル」継続となった。先月末の下落に対する反発期待は根強いようだ。
主要国株価・債券利回りの上昇が買い材料となっているが、12月15日高値から12月31日
安値までの下落に対する半値戻し、一目均衡表日足基準線が控える82.70円近辺では売
り圧力が強まることが予想されるため上値追いには注意が必要となるだろう。
ユーロ円は「ブル」
前日とほぼ同水準のクローズとなりポジションは変わらず「ブル」となった。対円通貨
においては、リスクテイクの円売りによって日足ベースで陽線引けとなった通貨ペアが
あるにも関わらず、ユーロ円は上ヒゲの長い陰線引けとなっていることから地合いの弱
さがうかがえる。本日はどこまで値を戻せるかがポイントとなりそうだが、上値の重さ
が確認された場合、再度下値をうかがう展開となるかもしれない。
豪ドル円は「ブル」
高値圏で横ばい推移が続いていたが、豪クイーンズランド州で起きた洪水の被害拡大を
口実に豪ドル売りが強まり値を崩した。下落によって割安感が高まったことで「ブル」
の割合は8割を超える水準まで回復しているが、これまでサポート要因として意識され
ていた資源価格が下落しているため、資源価格が続落となった場合は連れ安となる展開
も想定しておきたい。
1月4日に予定されている独連邦債の償還・利払いを手かがりに、ユーロ円は東京時間序盤は売りが先行したものの、日本をはじめとしたアジア株上昇に伴い円売りが強まったため大きく反発した。直近では欧州信用不安等の悪材料ばかりが目立つユーロだが、欧州時間に発表されたユーロ圏消費者物価指数が(予想:2.0%、結果:2.2%)と予想を上回る結果となり110.186円まで値を伸ばした。110円台に乗せた後は揉み合いとなり、昨日高値110.239円をマークするも、米金利上昇によって対ドルで弱含むと連れ安となり、豪ドル円を中心とした円買いが強まると下げ幅を拡大、昨日安値を更新し108.618円まで値を崩した。その後はわずかに値を戻すも前日とほぼ同水準の109.110円で取引を終えた。
本日の展開
本日のドル円は、公式雇用統計の前哨戦となるADP雇用統計が注目されている。昨日同様、終日主要国株価、米国債利回りの影響を受けることが予想されるが、指標発表前は様子見ムードから狭いレンジでの取引となるかもしれない。昨日は12月15日高値から12月31日安値までの下落に対する38.2%戻し(82.28円)近辺まで上昇し、ある程度の達成感もあることから上値は限られてくるだろう。一方、注目のADP雇用統計の市場予想は前月比+10万人となっており、米雇用関環境の改善を見込んでいるが結果次第では波乱の展開もあるかもしれない。12月はADP雇用統計(12月1日)の好結果を受けて米公式雇用統計へ期待が高まったが、期待を裏切る結果となったため12月3日の急落を招いている。前哨戦として注目されているとはいえ、それぞれの指標でデータの集計方法が異なることから、連動した結果になるとは限らないことを踏まえ、指標の結果発表後は公式雇用統計に向けて冷静なポジション形成が必要となるだろう。
ポンド円は、日本の消費税に当たるVATの引き上げによって個人消費の落ち込みが懸念され弱含みの展開が続いていたが、オズボーン英財務相が「今後追加での課税は予定していない」と発言したことで流れは上向きに転換している。昨日発表されたサービス部門購買担当者景気指数が予想を上回ったことも支援材料となっているため、本日はどこまで値を伸ばせるかが注目される。12月13日高値133.049円から12月30日安値125.503円までの下落に対する38.2%戻しを既に達成しているが、上昇一服後も再度上値を追う展開となっていることから、昨日高値128.591円を上向けた場合、半値戻しとなる129.276円近辺までの上昇も想定しておきたい。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 81.00-82.70
ユーロ・円 108.00-110.50
ポンド・円 127.00-128.60
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY マネタリーベース[前年同月比]
18:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
19:00 EUR 製造業新規受注
19:00 EUR 卸売物価指数(PPI)
21:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
21:30 USD チャレンジャー人員削減数[前年比]
22:30 USD ADP雇用統計[前月比]
22:30 CAD 鉱工業製品価格[前月比]
22:30 CAD 原料価格指数[前月比]
00:00 USD ISM非製造業景況指数(総合)
≪2011年1月4日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
連騰期待から「ブル」継続となった。先月末の下落に対する反発期待は根強いようだ。
主要国株価・債券利回りの上昇が買い材料となっているが、12月15日高値から12月31日
安値までの下落に対する半値戻し、一目均衡表日足基準線が控える82.70円近辺では売
り圧力が強まることが予想されるため上値追いには注意が必要となるだろう。
ユーロ円は「ブル」
前日とほぼ同水準のクローズとなりポジションは変わらず「ブル」となった。対円通貨
においては、リスクテイクの円売りによって日足ベースで陽線引けとなった通貨ペアが
あるにも関わらず、ユーロ円は上ヒゲの長い陰線引けとなっていることから地合いの弱
さがうかがえる。本日はどこまで値を戻せるかがポイントとなりそうだが、上値の重さ
が確認された場合、再度下値をうかがう展開となるかもしれない。
豪ドル円は「ブル」
高値圏で横ばい推移が続いていたが、豪クイーンズランド州で起きた洪水の被害拡大を
口実に豪ドル売りが強まり値を崩した。下落によって割安感が高まったことで「ブル」
の割合は8割を超える水準まで回復しているが、これまでサポート要因として意識され
ていた資源価格が下落しているため、資源価格が続落となった場合は連れ安となる展開
も想定しておきたい。