期待の膨らむ雇用統計!結果は如何に!?
昨日のドル円は、往来相場となった直後で材料待ちだったことから、欧米時間のイベントを前に様子見ムードが強まったため東京時間は10銭程度の狭いレンジでの値動きとなった。欧州勢参入後は、ECB定例理事会で債券購入額を拡大するとの期待感からユーロ円が上昇すると、対円通貨が全般的に連れ高となった。更に米10年物国債利回りの上昇幅が拡大していることも後押しとなり84.359円まで値を伸ばした。しかし、米国時間序盤に発表された新規失業保険申請件数件数が(予想:42.4万件、結果:43.6万件)と弱い結果となり反落した。前日発表されたADP雇用統計が予想を大きく上回る結果だったため、明日の米公式雇用統計に対して楽観的な見方が広がっていたこともあり、今回の予想外の結果はドル売りを誘った模様。その後、英・独・米株価の上昇に伴いリスク志向が改善し、対ユーロで大幅下落となると連れ安となったため83.489円まで値を崩した。米国時間後半では米10年物国債利回りの再上昇に支援される形で値を戻し83.862円で取引を終えた。
ユーロ円は欧州時間にECB理事会・トリシェECB総裁の会見を控えて東京時間は様子見となった。欧州時間ではECBが債券の買い入れ規模を拡大するとの期待感や、「ECB理事会の結果次第では、欧州連合(EU)首脳がすぐに会合を開催する必要があることを協議している」との報道によってユーロ買いが強まると111.193円まで上昇した。その後、トリシェ総裁の会見によってECBの方針が明らかになり、市場が期待していた債券購入額拡大が示されなかったため、直後の反応はユーロ売りとなり109.981円まで反落した。しかし、無制限資金供給の延長が好感されたことに加えポルトガルとドイツの10年物国債の利回りスプレッドの縮小が下支え材料となり前日比プラス圏まで値を戻し110.871円で取引を終えた。
本日の展開
本日のドル円は、米国時間に発表される雇用統計が最大の注目材料となる。外国為替市場において最も注目されている経済指標の一つであり市場の警戒感は非常に強い。予断を許さない状況だけに、発表前の日本・欧州時間はポジションを傾けづらいため様子見ムードから方向感の乏しい展開が予想される。前月は非農業部門雇用者数が15.1万人増と、国税調査の影響で増加した5月以来の増加となった。本日発表分の市場予想は15万人増となっており、米雇用環境の更なる改善を見込んでいる。ここのところユーロ圏債務問題に市場の関心が移っていたが、今回の結果が市場の予想通り米景気の回復を裏付ける結果となった場合、大幅上昇も見込まれる。テクニカルでは引き続き強基調であることから、予想を上回る結果となった場合、9月17日直近高値85.926円をターゲットに値を伸ばす展開も想定しておきたい。
ユーロ円は、トリシェ総裁の会見において市場が期待していたような国債購入の拡大は示されなかったものの、ECBによるアイルランドとポルトガルの国債買い入れによって両国の利回りが下落しているため目先の信用不安は和らいでいる。欧州時間にはユーロ圏サービス部門購買担当者景気指数・ユーロ圏小売売上高といった比較的注目度の高い指標発表が予定されているため注意を払う必要がありそうだ。ただし、市場の注目は既に米雇用統計にシフトしており、ドル/円・ユーロ/ドルといったドル絡みの通貨ペア主導の相場展開が予想されるため、米国時間はより警戒したいところだ。テクニカル的にも地合いは弱いため米雇用統計の結果が予想を下回った場合、ドル円に連れて大きく値を崩す展開も想定しておきたい。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 83.00-85.30
ユーロ・円 108.40-110.90
ポンド・円 129.00-132.00
【今日の主な経済指標】
17:15 CHF 消費者物価指数(CPI)
18:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
18:30 GBP サービス部門購買担当者景気指数(PMI)
19:00 EUR 小売売上高
21:00 CAD 新規雇用者数
21:00 CAD 失業率
22:30 USD 非農業部門雇用者数変化
22:30 USD 失業率
00:00 USD ISM非製造業景況指数(総合)
00:00 USD 製造業新規受注
≪2010年12月2日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
高値圏を維持してるものの、昨日の下落によって多少なりとも割安感が生ま
れ「ブル」の比率は回復している。本日は米雇用統計の結果次第との見方が
大勢を占めているが、予想の範囲内の結果となり影響が限定的だった場合、
その後に発表されるISM非製造業景況指数に注目はシフトする。雇用統計の
影に隠れているが、過去に大きな変動をもたらした指標でもあるため、予断
は許されないだろう。
ポンド円は「ブル」
PIIGS諸国の利回り上昇に伴い対ユーロでの下落が下押し材料となり値を崩
しているが、反発期待は根強く「ブル」継続となった。PIIGS諸国程ではな
いものの、多額の財政赤字を抱える英国のファンダメンタルズはけっして良
い状態ではないため、反発には材料不足が否めない状況となっている。
豪ドル円は「ブル」
昨日発表された豪小売売上高が予想に反して前月比マイナスとなり、ファン
ダメンタルズでの弱材料が見え隠れするものの、スタンスは変わらず「ブル」
となっている。しかし、ここ最近はユーロ問題や主要国株価等の外部要因
が主な変動要因となっているため、米雇用統計を受けた各国株価の動きに
注意を払う必要がありそうだ。
ユーロ円は欧州時間にECB理事会・トリシェECB総裁の会見を控えて東京時間は様子見となった。欧州時間ではECBが債券の買い入れ規模を拡大するとの期待感や、「ECB理事会の結果次第では、欧州連合(EU)首脳がすぐに会合を開催する必要があることを協議している」との報道によってユーロ買いが強まると111.193円まで上昇した。その後、トリシェ総裁の会見によってECBの方針が明らかになり、市場が期待していた債券購入額拡大が示されなかったため、直後の反応はユーロ売りとなり109.981円まで反落した。しかし、無制限資金供給の延長が好感されたことに加えポルトガルとドイツの10年物国債の利回りスプレッドの縮小が下支え材料となり前日比プラス圏まで値を戻し110.871円で取引を終えた。
本日の展開
本日のドル円は、米国時間に発表される雇用統計が最大の注目材料となる。外国為替市場において最も注目されている経済指標の一つであり市場の警戒感は非常に強い。予断を許さない状況だけに、発表前の日本・欧州時間はポジションを傾けづらいため様子見ムードから方向感の乏しい展開が予想される。前月は非農業部門雇用者数が15.1万人増と、国税調査の影響で増加した5月以来の増加となった。本日発表分の市場予想は15万人増となっており、米雇用環境の更なる改善を見込んでいる。ここのところユーロ圏債務問題に市場の関心が移っていたが、今回の結果が市場の予想通り米景気の回復を裏付ける結果となった場合、大幅上昇も見込まれる。テクニカルでは引き続き強基調であることから、予想を上回る結果となった場合、9月17日直近高値85.926円をターゲットに値を伸ばす展開も想定しておきたい。
ユーロ円は、トリシェ総裁の会見において市場が期待していたような国債購入の拡大は示されなかったものの、ECBによるアイルランドとポルトガルの国債買い入れによって両国の利回りが下落しているため目先の信用不安は和らいでいる。欧州時間にはユーロ圏サービス部門購買担当者景気指数・ユーロ圏小売売上高といった比較的注目度の高い指標発表が予定されているため注意を払う必要がありそうだ。ただし、市場の注目は既に米雇用統計にシフトしており、ドル/円・ユーロ/ドルといったドル絡みの通貨ペア主導の相場展開が予想されるため、米国時間はより警戒したいところだ。テクニカル的にも地合いは弱いため米雇用統計の結果が予想を下回った場合、ドル円に連れて大きく値を崩す展開も想定しておきたい。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 83.00-85.30
ユーロ・円 108.40-110.90
ポンド・円 129.00-132.00
【今日の主な経済指標】
17:15 CHF 消費者物価指数(CPI)
18:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
18:30 GBP サービス部門購買担当者景気指数(PMI)
19:00 EUR 小売売上高
21:00 CAD 新規雇用者数
21:00 CAD 失業率
22:30 USD 非農業部門雇用者数変化
22:30 USD 失業率
00:00 USD ISM非製造業景況指数(総合)
00:00 USD 製造業新規受注
≪2010年12月2日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
高値圏を維持してるものの、昨日の下落によって多少なりとも割安感が生ま
れ「ブル」の比率は回復している。本日は米雇用統計の結果次第との見方が
大勢を占めているが、予想の範囲内の結果となり影響が限定的だった場合、
その後に発表されるISM非製造業景況指数に注目はシフトする。雇用統計の
影に隠れているが、過去に大きな変動をもたらした指標でもあるため、予断
は許されないだろう。
ポンド円は「ブル」
PIIGS諸国の利回り上昇に伴い対ユーロでの下落が下押し材料となり値を崩
しているが、反発期待は根強く「ブル」継続となった。PIIGS諸国程ではな
いものの、多額の財政赤字を抱える英国のファンダメンタルズはけっして良
い状態ではないため、反発には材料不足が否めない状況となっている。
豪ドル円は「ブル」
昨日発表された豪小売売上高が予想に反して前月比マイナスとなり、ファン
ダメンタルズでの弱材料が見え隠れするものの、スタンスは変わらず「ブル」
となっている。しかし、ここ最近はユーロ問題や主要国株価等の外部要因
が主な変動要因となっているため、米雇用統計を受けた各国株価の動きに
注意を払う必要がありそうだ。