本日日銀金融政策決定会合!追加金融緩和導入となるか!
昨日のドル円は、先週のNY市場でタドリーNY連銀総裁が「景気回復の勢いが強まらない限り、追加金融緩和が正当化される」との見解を示したことにより、序盤はドル売りが先行した。しかし、前日比マイナス圏で推移していた日経平均が下げ幅を縮小したほか、本邦輸入筋のドル買いをきっかけに83円台半ばを上回ると、日銀金融政策決定会合での追加金融緩和策への期待感から買い戻しが優勢となった。また、8日からワシントンで開催されるG7(先進7ヶ国財務相・中央銀行総裁会議)で「世界経済の先行きについて意見を交わすほか、日本としては、急激な円高を食い止めるために行った円売りドル買いの市場介入について各国に理解を求める見通し」との報道にも後押しされると、83.85円付近へと値を伸ばす展開となった。ただ、買戻し一巡後は上値も重く、欧州市場序盤には83.20円付近へと押し戻された。NY勢参加後は米国の8月中古住宅販売成約(前月比)は4.3%と、市場の事前予想(2.8%)を上回り、2ヶ月連続でのプラスとなったものの、強い住宅指標も特に動意はつかず反応は薄かった。引けにかけバーナンキ米連邦準備理事会議長が「米国の雇用市場は非常に厳しい時期にある」等のハト派的な発言もあったが、目新しい内容ではなく、全般的に小幅な値動きを続け83.378円で取引を終えた。
ユーロ円は日経平均の上昇を受けて、東京市場序盤に一時115.25円付近と5月以来の高値へと上昇した。しかし、週末にノーベル経済学賞受賞者のジョゼフ・スティグリッツ氏が英サンデー・テレグラフ紙電子版で「ユーロの先行きは暗い」との悲観的な見方を示していたことがユーロの重石となった。加えて仏医薬品大手サノフィ・アベンティスが米バイオ医薬品メーカーのジェンザイムに買収提案をしたこともユーロ売り材料となる中、欧州市場序盤113.80円付近まで反落した。その後も、アイルランド中銀が2010年GDP見通しを+0.2%と発表し、従来予想の+0.8%から下方修正が行われたことが明らかとなり軟調な展開が続いた。NY時間では下落に歯止めがかかり114円台に回復したものの、反発は限定され114.106円で引けた。
本日の展開
本日のドル円は、日銀金融政策決定会合で追加金融緩和導入が予想されているほか、日銀の追加措置に併せて政府・日銀が円売り・ドル買い介入に踏み切るとの観測があり、安値圏ではリバウンド狙いのロングポジションも検討してみたい。しかし、先月は2兆円以上の介入を行っても、最終的には2週間の時間稼ぎをしただけに終わっており、単独介入は効果が乏しいことが証明されたことや、今週金曜日にワシントンで開催される主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議を控えて為替介入はやりづらいとの見方も多く、過度の期待は禁物となろう。また、日銀の追加金融緩和策が新型オペの拡充など小規模な措置にとどまった場合は、失望売りを招く可能性も捨てきれず、日銀金融政策決定会合発表までは一進一退を繰り返しながらの展開が予想される。ちなみに先日、投資家のジム・ロジャース氏はCNBCのインタビューで「米国は2012年までに新たなリセッション(景気後退)に直面するだろう」とコメント。ドルについても「悲観的だ」と述べている。
一方のユーロは、シカゴIMM通貨先物の取組高(9月28日時点)をみると、投機筋のユーロロングが一気に3万枚あまり増加しており、連日の上昇を受けて一旦は利益確定のユーロ売りが入っても不思議ではない状況と考えられる。しかし、米国が大規模な量的緩和に踏み出す可能性が高まっている一方、ECBは危機対応の資金供給を絞りつつあり、ユーロ圏の金融市場は機能回復がうかがえる。また、欧州PIIGS(ポルトガル、イタリア、アイルランド、ギリシャ、スペイン)諸国の信用不安も一服しており、強いファンダメンタルがうかがえ、テクニカル面で見てもギリシャショック後の高値を抜いている事や、日足一目均衡表でも三役好転の買いシグナルが点灯しており、上昇トレンドが一段と明確になっているように思える。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 83.00-85.50
ユーロ・円 112.00-114.90
ポンド・円 131.50-135.00
【今日の主な経済指標】
12:30 AUD 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
16:15 CHF 消費者物価指数(CPI)
17:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
17:30 GBP サービス部門購買担当者景気指数(PMI)
18:00 EUR 小売売上高
23:00 USD ISM非製造業景況指数
≪2010年10月4日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ベア」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
今週金曜日発表予定の米雇用統計で9月の非農業部門雇用者数変化がプラスに転じることが
見込まれている(予想:+0.5万人)事や、日銀会合では昨年12月に導入されたオペが、8月
に続いて拡大されるとも予想されており「ブル」が圧倒した。米追加金融緩和を背景とし
たドル売り圧力は強いものの、日銀による円売り介入への警戒感や追加金融緩和策期待が
下支えとなり方向感の出づらい展開が続いている。83円台での一進一退の展開となろうか。
ポンド円は「ブル」
日米の追加金融緩和観測を背景としたドル安・円安の流れに一定のサポートを受け「強気」
の参加者は依然として多いが、英国の景気・財政見通しは弱く、欧州通貨内ではポンドの
アンダーパフォームが続きそうだ。また、先週はポーゼン英中銀金融政策委員が追加の英
国債購入を行うべきとのハト派的な発言を繰り返しており、明日開催される英中銀金融政
策委員会では資産買い入れ規模の増額が検討される可能性があるだろう。慎重スタンスで
臨みたい。
豪ドル円は「ブル」
勤労感謝の日で豪市場が休場となったことに加えて、国慶節で中国市場の休場も重なった
ことから模様眺めとなったものの、RBA(豪準備銀)政策金利の発表を控えて「ブル」優勢。
中国の景気回復期待や、商品相場も上昇しており、資源国通貨を物色する流れも続きそう
だ。また、本日の豪準備銀行理事会では0.25%の利上げが織り込み済みとなっており、発
表直後は材料出尽くしで豪ドルは下落する可能性も考えられるが、日米が今後追加金融緩
和に動く可能性が高いことから、買い妙味は一段と高まるだろう。
ユーロ円は日経平均の上昇を受けて、東京市場序盤に一時115.25円付近と5月以来の高値へと上昇した。しかし、週末にノーベル経済学賞受賞者のジョゼフ・スティグリッツ氏が英サンデー・テレグラフ紙電子版で「ユーロの先行きは暗い」との悲観的な見方を示していたことがユーロの重石となった。加えて仏医薬品大手サノフィ・アベンティスが米バイオ医薬品メーカーのジェンザイムに買収提案をしたこともユーロ売り材料となる中、欧州市場序盤113.80円付近まで反落した。その後も、アイルランド中銀が2010年GDP見通しを+0.2%と発表し、従来予想の+0.8%から下方修正が行われたことが明らかとなり軟調な展開が続いた。NY時間では下落に歯止めがかかり114円台に回復したものの、反発は限定され114.106円で引けた。
本日の展開
本日のドル円は、日銀金融政策決定会合で追加金融緩和導入が予想されているほか、日銀の追加措置に併せて政府・日銀が円売り・ドル買い介入に踏み切るとの観測があり、安値圏ではリバウンド狙いのロングポジションも検討してみたい。しかし、先月は2兆円以上の介入を行っても、最終的には2週間の時間稼ぎをしただけに終わっており、単独介入は効果が乏しいことが証明されたことや、今週金曜日にワシントンで開催される主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議を控えて為替介入はやりづらいとの見方も多く、過度の期待は禁物となろう。また、日銀の追加金融緩和策が新型オペの拡充など小規模な措置にとどまった場合は、失望売りを招く可能性も捨てきれず、日銀金融政策決定会合発表までは一進一退を繰り返しながらの展開が予想される。ちなみに先日、投資家のジム・ロジャース氏はCNBCのインタビューで「米国は2012年までに新たなリセッション(景気後退)に直面するだろう」とコメント。ドルについても「悲観的だ」と述べている。
一方のユーロは、シカゴIMM通貨先物の取組高(9月28日時点)をみると、投機筋のユーロロングが一気に3万枚あまり増加しており、連日の上昇を受けて一旦は利益確定のユーロ売りが入っても不思議ではない状況と考えられる。しかし、米国が大規模な量的緩和に踏み出す可能性が高まっている一方、ECBは危機対応の資金供給を絞りつつあり、ユーロ圏の金融市場は機能回復がうかがえる。また、欧州PIIGS(ポルトガル、イタリア、アイルランド、ギリシャ、スペイン)諸国の信用不安も一服しており、強いファンダメンタルがうかがえ、テクニカル面で見てもギリシャショック後の高値を抜いている事や、日足一目均衡表でも三役好転の買いシグナルが点灯しており、上昇トレンドが一段と明確になっているように思える。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 83.00-85.50
ユーロ・円 112.00-114.90
ポンド・円 131.50-135.00
【今日の主な経済指標】
12:30 AUD 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
16:15 CHF 消費者物価指数(CPI)
17:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
17:30 GBP サービス部門購買担当者景気指数(PMI)
18:00 EUR 小売売上高
23:00 USD ISM非製造業景況指数
≪2010年10月4日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ベア」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
今週金曜日発表予定の米雇用統計で9月の非農業部門雇用者数変化がプラスに転じることが
見込まれている(予想:+0.5万人)事や、日銀会合では昨年12月に導入されたオペが、8月
に続いて拡大されるとも予想されており「ブル」が圧倒した。米追加金融緩和を背景とし
たドル売り圧力は強いものの、日銀による円売り介入への警戒感や追加金融緩和策期待が
下支えとなり方向感の出づらい展開が続いている。83円台での一進一退の展開となろうか。
ポンド円は「ブル」
日米の追加金融緩和観測を背景としたドル安・円安の流れに一定のサポートを受け「強気」
の参加者は依然として多いが、英国の景気・財政見通しは弱く、欧州通貨内ではポンドの
アンダーパフォームが続きそうだ。また、先週はポーゼン英中銀金融政策委員が追加の英
国債購入を行うべきとのハト派的な発言を繰り返しており、明日開催される英中銀金融政
策委員会では資産買い入れ規模の増額が検討される可能性があるだろう。慎重スタンスで
臨みたい。
豪ドル円は「ブル」
勤労感謝の日で豪市場が休場となったことに加えて、国慶節で中国市場の休場も重なった
ことから模様眺めとなったものの、RBA(豪準備銀)政策金利の発表を控えて「ブル」優勢。
中国の景気回復期待や、商品相場も上昇しており、資源国通貨を物色する流れも続きそう
だ。また、本日の豪準備銀行理事会では0.25%の利上げが織り込み済みとなっており、発
表直後は材料出尽くしで豪ドルは下落する可能性も考えられるが、日米が今後追加金融緩
和に動く可能性が高いことから、買い妙味は一段と高まるだろう。