FOMCを受けてドルが独歩安!ドルの弱含み継続!?
昨日のドル円は、一昨日の米株高だったにも関わらず日経平均株価が軟調な展開となったことから、狭い値幅ながらも弱含む展開となった。9月15日の為替介入後の押し目となる9月16日安値85.222円に迫る場面も見られたが、米国時間にFOMCを控えていることもあり、かろうじて下げ止まりとなった。米国時間に入り、住宅着工件数(予想:55万件、結果:59.8%)、建設許可件数(予想:56万件、結果:56.9万件)とどちらも予想を上回る結果となり一旦は上値を拡大したものの、好材料への反応は短時間で終わり、すぐさま反落。注目されていたFOMCにおいては予想通りの金利据え置きとなった他、声明文では追加緩和策の可能性に言及したことが材料視されドルはユーロ・資源国通貨に対して大きく売り込まれ、ドル円は連れ安となった。心理的節目となる85円を割り込む場面も見られ、下値不安を抱えたまま安値とほぼ同水準の85.029円で取引を終えた。
豪ドル円は朝方にRBA9月定例理事会議事録が公表され、追加利上げの示唆を好感し81.204円まで上昇した。内容としては「現在の金利は当面適切と考えられる」としながらも「インフレ抑制のため、ある時点で金利上昇が必要となる公算」と具体的な利上げ時期を示すものではないものの、バイアスは上向きであることが豪ドル買いを誘った。しかし、前日にスティーブンスRBA総裁のタカ派発言を受けて既に上昇していたこともあり、高値をマークした後は利益確定の売りに押され値を崩す展開となった。その後は米国時間のFOMCを受けて対ドルでの上昇に連れる形で上昇し81.219円で取引を終えた。
本日の展開
本日のドル円は、FOMCを受けたドル売りの流れがどこまで続くかが注目される。今回の声明ではインフレ鈍化に関する懸念も強調されており、米景気の先行き不透明感も強まっている。円売り介入への警戒感は依然として強いものの、円はドル以外の主要通貨に対して下落しているため、目先はドル売りが優勢となり下値を試す展開もあるかもしれない。また、米国時間にはMBA住宅ローン申請件数、住宅価格指数の指標発表を控えており注意が必要となりそうだ。尚、テクニカルでは、為替介入後の押し目を下抜けており主要なサポートも見当たらないため、下値目標としては9月15日安値82.874円から9月16日高値85.926円までの上昇に対して半値押しとなる84.40円近辺、61.8%押しとなる84.04円近辺が意識される水準となろう。
ユーロ円は昨日行われたアイルランド・スペイン・ギリシャの国債入札が好調な結果となり資金調達懸念が後退したことに加え、FOMCを受けた対ドルでの上昇が支援材料となっている。PIIGS諸国の入札規模は相対的に小さいとはいえ、ユーロの懸念材料の中心となっており、新規材料に乏しい際には思わぬ変動要因となるため今後も注意が必要となりそうだ。9月16日直近高値112.982円近辺まで上昇したところで上値を抑えられているが、本日発表のユーロ圏鉱工業生産、消費者信頼感が予想を上回る結果となれば上値を伸ばす展開があるかもしれない。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 84.00-85.80
ユーロ・円 111.50-113.00
ポンド・円 131.00-134.00
【今日の主な経済指標】
07:45 NZD 四半期経常収支[前期比]
13:30 JPY 全産業活動指数[前月比]
16:00 ZAR 四半期経常収支
17:30 GBP 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
18:00 EUR 鉱工業生産[前月比]
18:00 EUR 製造業新規受注[前月比]
18:00 EUR 製造業新規受注[前年同月比]
18:30 ZAR 小売売上高[前年同月比]
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
21:30 CAD 景気先行指数[前月比]
21:30 CAD 小売売上高[前月比]
21:30 CAD 小売売上高(除自動車)[前月比]
23:00 EUR 消費者信頼感(速報値)
23:00 USD 住宅価格指数[前月比]
≪2010年9月21日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ベア」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
円売り介入後の安値を下回り値ごろ感から「ブル」となった。FOMCを受けて下落した
とはいえ対円での下落幅は限定的となっている。相対的にはドル<円<欧州通貨・資
源国通貨と、ドルが独歩安の状態となっており、ドルストレートに連れる形で下落し
ていることから引き続き下値警戒が必要となりそう。
ユーロ円は「ベア」
ユーロの好材料、米の悪材料を背景に急騰した対ドルに連れて対円も上昇し、割高感
が強まり「ベア」へ転換した。ユーロドルが8月9日の直近高値圏まで上昇し、ここか
らの上昇幅は限られるとの見方もあり、ユーロ円は連れて上昇しただけに反落の可能
性も高まっている。本日はユーロ圏の経済指標の発表も控えているため結果を見極め
ての対応が必要となるだろう。
豪ドル円は「ブル」
利上げ期待が継続され「ブル」となった。5営業日連続で陽線引けとなり、豪ドルの
強さが際立っている。一昨日のスティーブンスRBA総裁のタカ派発言によって大幅上
昇となった影響で議事録公表後は利益確定の売りに押されたが、結果的には値を戻し
上昇トレンドを継続しているためどこまで値を伸ばすか注目される。
豪ドル円は朝方にRBA9月定例理事会議事録が公表され、追加利上げの示唆を好感し81.204円まで上昇した。内容としては「現在の金利は当面適切と考えられる」としながらも「インフレ抑制のため、ある時点で金利上昇が必要となる公算」と具体的な利上げ時期を示すものではないものの、バイアスは上向きであることが豪ドル買いを誘った。しかし、前日にスティーブンスRBA総裁のタカ派発言を受けて既に上昇していたこともあり、高値をマークした後は利益確定の売りに押され値を崩す展開となった。その後は米国時間のFOMCを受けて対ドルでの上昇に連れる形で上昇し81.219円で取引を終えた。
本日の展開
本日のドル円は、FOMCを受けたドル売りの流れがどこまで続くかが注目される。今回の声明ではインフレ鈍化に関する懸念も強調されており、米景気の先行き不透明感も強まっている。円売り介入への警戒感は依然として強いものの、円はドル以外の主要通貨に対して下落しているため、目先はドル売りが優勢となり下値を試す展開もあるかもしれない。また、米国時間にはMBA住宅ローン申請件数、住宅価格指数の指標発表を控えており注意が必要となりそうだ。尚、テクニカルでは、為替介入後の押し目を下抜けており主要なサポートも見当たらないため、下値目標としては9月15日安値82.874円から9月16日高値85.926円までの上昇に対して半値押しとなる84.40円近辺、61.8%押しとなる84.04円近辺が意識される水準となろう。
ユーロ円は昨日行われたアイルランド・スペイン・ギリシャの国債入札が好調な結果となり資金調達懸念が後退したことに加え、FOMCを受けた対ドルでの上昇が支援材料となっている。PIIGS諸国の入札規模は相対的に小さいとはいえ、ユーロの懸念材料の中心となっており、新規材料に乏しい際には思わぬ変動要因となるため今後も注意が必要となりそうだ。9月16日直近高値112.982円近辺まで上昇したところで上値を抑えられているが、本日発表のユーロ圏鉱工業生産、消費者信頼感が予想を上回る結果となれば上値を伸ばす展開があるかもしれない。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 84.00-85.80
ユーロ・円 111.50-113.00
ポンド・円 131.00-134.00
【今日の主な経済指標】
07:45 NZD 四半期経常収支[前期比]
13:30 JPY 全産業活動指数[前月比]
16:00 ZAR 四半期経常収支
17:30 GBP 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
18:00 EUR 鉱工業生産[前月比]
18:00 EUR 製造業新規受注[前月比]
18:00 EUR 製造業新規受注[前年同月比]
18:30 ZAR 小売売上高[前年同月比]
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
21:30 CAD 景気先行指数[前月比]
21:30 CAD 小売売上高[前月比]
21:30 CAD 小売売上高(除自動車)[前月比]
23:00 EUR 消費者信頼感(速報値)
23:00 USD 住宅価格指数[前月比]
≪2010年9月21日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ベア」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
円売り介入後の安値を下回り値ごろ感から「ブル」となった。FOMCを受けて下落した
とはいえ対円での下落幅は限定的となっている。相対的にはドル<円<欧州通貨・資
源国通貨と、ドルが独歩安の状態となっており、ドルストレートに連れる形で下落し
ていることから引き続き下値警戒が必要となりそう。
ユーロ円は「ベア」
ユーロの好材料、米の悪材料を背景に急騰した対ドルに連れて対円も上昇し、割高感
が強まり「ベア」へ転換した。ユーロドルが8月9日の直近高値圏まで上昇し、ここか
らの上昇幅は限られるとの見方もあり、ユーロ円は連れて上昇しただけに反落の可能
性も高まっている。本日はユーロ圏の経済指標の発表も控えているため結果を見極め
ての対応が必要となるだろう。
豪ドル円は「ブル」
利上げ期待が継続され「ブル」となった。5営業日連続で陽線引けとなり、豪ドルの
強さが際立っている。一昨日のスティーブンスRBA総裁のタカ派発言によって大幅上
昇となった影響で議事録公表後は利益確定の売りに押されたが、結果的には値を戻し
上昇トレンドを継続しているためどこまで値を伸ばすか注目される。