ドル円は88円目前!!
昨日のドル円は、東京市場序盤に発表された日本の6月企業向けサービス価格指数が前年比-1.0%と予想の同-0.9%を下回ったものの値動きは限定的となった。その後、日経平均が上げ幅を拡大するにつれて一時87円台を回復する場面もみられたが、本邦輸出企業のドル売りに押されると、86円台後半で一進一退となり上下約10銭程度の極めて狭いレンジ内での取引が続いた。しかし、欧州参入後はドイツ銀行の好決算等を材料に欧州株が堅調にスタートするとリスク選好の円売りが進み87.25円付近まで強含む展開に。NY時間に入り米消費者信頼感指数が5ヶ月ぶりの低水準となったことでNYダウが軟調に推移したものの、ケースシラー住宅価格の強い結果やバンク・オブ・アメリカ、シティグループの好決算報告などが好感され、一時87.930円まで上昇。引けにかけても高値圏でもみ合い87.868円で取引を終えた。
ユーロ円は欧州ストレステストの結果公表を無難に通過した安堵感が引き続きユーロ買いの下支え要因となる中、東京市場では113.25円付近まで上昇。また、欧州勢参入後もドイツ銀行やUBS銀行の好決算に加え、GLOBEXのNYダウ先物や欧州株の上昇を背景としたリスク選好ムードの高まりから、113.70円付近まで上値を拡大。NY時間に入っても独8月GFK消費者信頼感調査が事前予想を上回った事や、スペイン政府が実施した3ヶ月物・6ヶ月物証券の入札が共に前回を下回る利回りを記録した事が好感された事でユーロ買いに勢いがつき、一時6月3日以来の高値を更新する114.298円まで上昇し、114.202円で取引を終えた。
本日の展開
さて本日のドル円だが、前日は強弱の入り混じった米経済指標となったものの、米消費者信頼感の低水準や低金利の長期化観測に米経済の下振れ懸念は払拭できず、上値の重い展開が予想される。しかし、世界的な株価堅調の動きを背景にリスク許容度は回復しつつあり、円が積極的に買われる局面でもないと考えられることから、今夜27:00発表の米ベージュブックまでは、動意の生まれにくい状況も想定しておきたい。テクニカル的には当面の上値目標は25日間移動平均線が掛かる88.00円近辺と思われ、このラインを明確に上抜ける事ができれば上昇に拍車が掛かると考えることもできそうだ。
ユーロは、欧州ストレステスト検査結果は納得できるほどの内容ではなく、再び欧州の金融不安が蒸し返される可能性は捨てきれないものの、特別検査を終え投資家の心理が改善している事は確かだろう。また、独8月GFK消費者信頼感調査を始め、欧州の景気指標がこのところ予想外に堅調である一方、米国の7月消費者信頼感指数は市場の事前予想には届かず、欧・米の経済指標の明暗が分かれたことから、対ドルでのユーロ買いには安心感があると思われる。また、対円も、約2ヶ月継続している107円~114円のレンジ上限を試す動きをみせており、114円台前半ばをしっかりと上抜けることができればテクニカル的にも上昇に弾みがつき、踏み上げ相場になった際は、大きく上昇する可能性も考えられる。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 86.80-88.80
ユーロ・円 113.50-116.50
ポンド・円 135.00-138.90
【今日の主な経済指標】
10:30 AUD 四半期消費者物価
12:00 NZD NBNZ企業信頼感
18:30 ZAR 消費者物価指数
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数
21:30 USD 耐久財受注
21:30 USD 耐久財受注・輸送用機器除く
03:00 USD 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
06:00 NZD ニュージーランド準備銀行(RBNZ、NZ中央銀行)政策金利
≪2010年7月27日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ベア」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ベア」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
ケースシラー住宅価格の強い結果や、7月リッチモンド連銀製造業指数における雇用指数は15と前回から
改善していることで「ブル」となっている。25日間移動平均線のレジスタンスや、心理的節目でもある
88.00円が重石となるような展開となれば、ここ最近のレンジとなっている86円台後半から88.00円手前
での逆張り戦略が有効となるかもしれない。
ポンド円は「ベア」
景況感や金利動向の格差を背景にポンド買いの流れが優勢で一時137.219円まで上昇する場面もあり、オ
シレーター系指標のストキャスティクスのKラインが90%を超えたことで参加者のショートポジションが
散見し「ベア」となっている。しかし、欧米の主要企業の好決算を背景に欧米株式市場が堅調な動きと
なればリスク選好型のドル売り・円売りが強まる可能性に加え、5日移動平均線と25日移動平均線がゴー
ルデンクロスを形成しているように地合いは強く注意が必要となろう。
豪ドル円は「ブル」
来週火曜日の豪準備銀行理事会での追加利上げ期待から引続き「ブル」が優勢。テクニカルで見ると短
期的な抵抗線とみられた7月高値の78.850円を上抜け、79.419円まで今月高値を更新し、80.00円台が視
野に入っており、本日の第2四半期生産者物価指数が予想を上回った場合は大台回復の期待が高まりそうだ。
ユーロ円は欧州ストレステストの結果公表を無難に通過した安堵感が引き続きユーロ買いの下支え要因となる中、東京市場では113.25円付近まで上昇。また、欧州勢参入後もドイツ銀行やUBS銀行の好決算に加え、GLOBEXのNYダウ先物や欧州株の上昇を背景としたリスク選好ムードの高まりから、113.70円付近まで上値を拡大。NY時間に入っても独8月GFK消費者信頼感調査が事前予想を上回った事や、スペイン政府が実施した3ヶ月物・6ヶ月物証券の入札が共に前回を下回る利回りを記録した事が好感された事でユーロ買いに勢いがつき、一時6月3日以来の高値を更新する114.298円まで上昇し、114.202円で取引を終えた。
本日の展開
さて本日のドル円だが、前日は強弱の入り混じった米経済指標となったものの、米消費者信頼感の低水準や低金利の長期化観測に米経済の下振れ懸念は払拭できず、上値の重い展開が予想される。しかし、世界的な株価堅調の動きを背景にリスク許容度は回復しつつあり、円が積極的に買われる局面でもないと考えられることから、今夜27:00発表の米ベージュブックまでは、動意の生まれにくい状況も想定しておきたい。テクニカル的には当面の上値目標は25日間移動平均線が掛かる88.00円近辺と思われ、このラインを明確に上抜ける事ができれば上昇に拍車が掛かると考えることもできそうだ。
ユーロは、欧州ストレステスト検査結果は納得できるほどの内容ではなく、再び欧州の金融不安が蒸し返される可能性は捨てきれないものの、特別検査を終え投資家の心理が改善している事は確かだろう。また、独8月GFK消費者信頼感調査を始め、欧州の景気指標がこのところ予想外に堅調である一方、米国の7月消費者信頼感指数は市場の事前予想には届かず、欧・米の経済指標の明暗が分かれたことから、対ドルでのユーロ買いには安心感があると思われる。また、対円も、約2ヶ月継続している107円~114円のレンジ上限を試す動きをみせており、114円台前半ばをしっかりと上抜けることができればテクニカル的にも上昇に弾みがつき、踏み上げ相場になった際は、大きく上昇する可能性も考えられる。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 86.80-88.80
ユーロ・円 113.50-116.50
ポンド・円 135.00-138.90
【今日の主な経済指標】
10:30 AUD 四半期消費者物価
12:00 NZD NBNZ企業信頼感
18:30 ZAR 消費者物価指数
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数
21:30 USD 耐久財受注
21:30 USD 耐久財受注・輸送用機器除く
03:00 USD 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
06:00 NZD ニュージーランド準備銀行(RBNZ、NZ中央銀行)政策金利
≪2010年7月27日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ベア」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ベア」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
ケースシラー住宅価格の強い結果や、7月リッチモンド連銀製造業指数における雇用指数は15と前回から
改善していることで「ブル」となっている。25日間移動平均線のレジスタンスや、心理的節目でもある
88.00円が重石となるような展開となれば、ここ最近のレンジとなっている86円台後半から88.00円手前
での逆張り戦略が有効となるかもしれない。
ポンド円は「ベア」
景況感や金利動向の格差を背景にポンド買いの流れが優勢で一時137.219円まで上昇する場面もあり、オ
シレーター系指標のストキャスティクスのKラインが90%を超えたことで参加者のショートポジションが
散見し「ベア」となっている。しかし、欧米の主要企業の好決算を背景に欧米株式市場が堅調な動きと
なればリスク選好型のドル売り・円売りが強まる可能性に加え、5日移動平均線と25日移動平均線がゴー
ルデンクロスを形成しているように地合いは強く注意が必要となろう。
豪ドル円は「ブル」
来週火曜日の豪準備銀行理事会での追加利上げ期待から引続き「ブル」が優勢。テクニカルで見ると短
期的な抵抗線とみられた7月高値の78.850円を上抜け、79.419円まで今月高値を更新し、80.00円台が視
野に入っており、本日の第2四半期生産者物価指数が予想を上回った場合は大台回復の期待が高まりそうだ。