欧州ストレステストの結果は如何に!?
昨日のドル円だが、東京時間はNY市場の流れを引継ぎ一時86.338円まで下落、じり安の展開となった。その後の欧州時間では、下落して始まった欧州株が一転してプラス圏に転じると円売り優勢の流れとなり、86.91円付近まで上昇した。NY時間に入ると、米経済指標の中古住宅販売件数(予想:510万件 結果:537万件)や住宅価格指数(予想:-0.3% 結果:0.5%)等が軒並み強い結果を示したことや、米企業の好決算に反応した米株価の大幅上昇を背景に、市場のリスク選好が強まり高値87.204円まで上昇した。引けにかけて、米株価が堅調な値動きとなったことも意識され、ドル円は底堅く推移し86.926円で取引を終えた。
ユーロ円は、前日のバーナンキFRB議長の発言を受けた株安・リスク回避の流れが継続し、東京時間序盤に110.35円付近まで下落した。その後は様子見ムードとなり110.50円前後でのレンジ取引となっていたが、東京時間終盤にかけてNYダウ先物の値動きが冴えず、リスク回避優勢の動きからさらに一時110.007円まで下落する場面もみられた。欧州時間に入りユーロ圏の経済指標が発表、欧サービス部門購買担当者景気指数(予想:55.0 結果:56.0)や欧製造業新規受注(予想:-0.1% 結果:3.8%)が市場予想を上回ったことで110.90円付近まで上昇した。その後のNY時間では、一時的に値を崩す場面も見られたが、米株高を背景に原油や金など商品相場の上昇も後押しとなり高値112.736円まで上値を拡大。引けにかけて、明日発表予定の欧州ストレステストの結果を控えてポジション調整の動きから112.049円まで下落し取引を終えた。
本日の展開
ドルは、前日比200ドル超と大幅上昇した米株高を背景にドル買いに強く反応しており、米景気先行き懸念も米住宅指標が予想を上回ったことで緩和、短期的にはドル買いの流れが続くと予想される。本日は主要な経済指標の発表は予定されていないが、前日NY株式の終了後に米マイクロソフトや米アメックスなどが決算を発表し予想を上回ったことで、世界的な株高連鎖の期待感から市場のリスク選好が強まり、7月20日高値87.599円を試す可能性も考えられる。
ユーロは欧州のストレステストの結果に注目が集まりそうだ。事前の各行の見通しでは、一部の中堅銀行で不合格とされているが、レーン欧州委員は「ストレステストが、欧州銀行システムの状態について、明確な実像を示すと確信している」との見解を示した上で、「弱い面が見つかれば、それに対処する手段がわれわれにはある」と発言していることから、市場では楽観視している向きが優勢となっている。想定通りの結果を得られれば、ユーロ圏を取り巻く金融不安が後退しリスク選好度が高まることも考えられる。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 86.50-88.40
ユーロ・円 111.20-114.30
ポンド・円 132.10-135.20
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)[前週分]
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)[前週分]
10:30 AUD 四半期輸入物価指数 [前期比]
10:30 AUD 四半期輸出物価指数[前期比]
14:00 SGD 消費者物価指数(CPI)[前年比]
15:45 FRF 消費支出[前月比]
17:00 DEM IFO企業景況感指数
17:30 GBP 四半期国内総生産(GDP、速報値)[前期比]
17:30 GBP 四半期国内総生産(GDP、速報値)[前年同期比]
20:00 CAD 消費者物価指数(CPI)[前月比]
20:00 CAD 消費者物価指数(CPI)[前年同月比]
20:00 CAD 消費者物価指数(CPIコア)[前月比]
20:00 CAD 消費者物価指数(CPIコア)[前年同月比]
≪2010年7月22日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
米住宅指標の強い内容や米株高を背景に「ブル」となった。米景気の先行き懸念が台頭してはいるが、
米主要企業の好決算が上値拡大を牽引している。バーナンキFRB議長は米景気の先行きに対して不透明
としているが、米企業の好決算を背景とした雇用回復が見込まれるとの見方もあり、上値を追う可能
性も考えられる。
ポンド円は「ブル」
対ドルでは大幅高となり、ポンド円においても強気な姿勢が示され「ブル」となった。本日は英四半
期国内総生産(前回:0.3% 予想:0.6%)の発表を控えており、昨日、英6月小売売上高が予想を上回
ったことで市場の信頼感が回復する結果が得られれば、世界経済の二番底懸念を後退させるのに貢献
しそうだ。
豪ドル円は「ブル」
対ドルで5月10日以来となる高値水準となったことが対円にも波及し「ブル」となった。また、商品
相場の大幅上昇を背景にリスク志向の改善を受け、豪ドル円は引き続き上値を試す展開が予想される。
上値拡大の材料として、上海株が3連騰したことで、豪準備銀行の8月利上げ観測が高まる兆しがみら
れており、上海株が豪ドルの下支えになるかもしれない。
ユーロ円は、前日のバーナンキFRB議長の発言を受けた株安・リスク回避の流れが継続し、東京時間序盤に110.35円付近まで下落した。その後は様子見ムードとなり110.50円前後でのレンジ取引となっていたが、東京時間終盤にかけてNYダウ先物の値動きが冴えず、リスク回避優勢の動きからさらに一時110.007円まで下落する場面もみられた。欧州時間に入りユーロ圏の経済指標が発表、欧サービス部門購買担当者景気指数(予想:55.0 結果:56.0)や欧製造業新規受注(予想:-0.1% 結果:3.8%)が市場予想を上回ったことで110.90円付近まで上昇した。その後のNY時間では、一時的に値を崩す場面も見られたが、米株高を背景に原油や金など商品相場の上昇も後押しとなり高値112.736円まで上値を拡大。引けにかけて、明日発表予定の欧州ストレステストの結果を控えてポジション調整の動きから112.049円まで下落し取引を終えた。
本日の展開
ドルは、前日比200ドル超と大幅上昇した米株高を背景にドル買いに強く反応しており、米景気先行き懸念も米住宅指標が予想を上回ったことで緩和、短期的にはドル買いの流れが続くと予想される。本日は主要な経済指標の発表は予定されていないが、前日NY株式の終了後に米マイクロソフトや米アメックスなどが決算を発表し予想を上回ったことで、世界的な株高連鎖の期待感から市場のリスク選好が強まり、7月20日高値87.599円を試す可能性も考えられる。
ユーロは欧州のストレステストの結果に注目が集まりそうだ。事前の各行の見通しでは、一部の中堅銀行で不合格とされているが、レーン欧州委員は「ストレステストが、欧州銀行システムの状態について、明確な実像を示すと確信している」との見解を示した上で、「弱い面が見つかれば、それに対処する手段がわれわれにはある」と発言していることから、市場では楽観視している向きが優勢となっている。想定通りの結果を得られれば、ユーロ圏を取り巻く金融不安が後退しリスク選好度が高まることも考えられる。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 86.50-88.40
ユーロ・円 111.20-114.30
ポンド・円 132.10-135.20
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)[前週分]
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)[前週分]
10:30 AUD 四半期輸入物価指数 [前期比]
10:30 AUD 四半期輸出物価指数[前期比]
14:00 SGD 消費者物価指数(CPI)[前年比]
15:45 FRF 消費支出[前月比]
17:00 DEM IFO企業景況感指数
17:30 GBP 四半期国内総生産(GDP、速報値)[前期比]
17:30 GBP 四半期国内総生産(GDP、速報値)[前年同期比]
20:00 CAD 消費者物価指数(CPI)[前月比]
20:00 CAD 消費者物価指数(CPI)[前年同月比]
20:00 CAD 消費者物価指数(CPIコア)[前月比]
20:00 CAD 消費者物価指数(CPIコア)[前年同月比]
≪2010年7月22日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
米住宅指標の強い内容や米株高を背景に「ブル」となった。米景気の先行き懸念が台頭してはいるが、
米主要企業の好決算が上値拡大を牽引している。バーナンキFRB議長は米景気の先行きに対して不透明
としているが、米企業の好決算を背景とした雇用回復が見込まれるとの見方もあり、上値を追う可能
性も考えられる。
ポンド円は「ブル」
対ドルでは大幅高となり、ポンド円においても強気な姿勢が示され「ブル」となった。本日は英四半
期国内総生産(前回:0.3% 予想:0.6%)の発表を控えており、昨日、英6月小売売上高が予想を上回
ったことで市場の信頼感が回復する結果が得られれば、世界経済の二番底懸念を後退させるのに貢献
しそうだ。
豪ドル円は「ブル」
対ドルで5月10日以来となる高値水準となったことが対円にも波及し「ブル」となった。また、商品
相場の大幅上昇を背景にリスク志向の改善を受け、豪ドル円は引き続き上値を試す展開が予想される。
上値拡大の材料として、上海株が3連騰したことで、豪準備銀行の8月利上げ観測が高まる兆しがみら
れており、上海株が豪ドルの下支えになるかもしれない。