米企業好決算続く!リスク回避姿勢が強まるか?
昨日のドル円は序盤、米株式市場終了後に発表された米製造業大手アルコアの好決算を受けてNYダウ先物や日経平均が上昇したことを背景にリスク選好の円売りが優勢となり一時88.60円まで上昇した。しかし、中国当局が不動産融資規制を引き続き継続していくとの見解を示すと上海株価が下げ幅を拡大、88.46円付近まで反落した。欧州勢参入後、米格付け会社ムーディーズがポルトガルを2段階格下げしたと発表すると、欧州通貨を中心にリスク回避の円買いから88.185円まで下落した。NY市場に入ると、米株式市場が100ドル超の上昇して始まったことからリスク選好の円売りが再び優勢となり88.50円付近まで上昇した。しかし、注目された米貿易収支(予想:-390億ドル 結果:-423億ドル)の赤字幅拡大の結果を受けて、欧州通貨を中心としたドル売りの流れとなり安値88.028円まで下落した。引けにかけて、米株式が上昇幅を拡大したことや、米ハイテク大手インテルの決算が好結果だったことがサポート材料となり88.661円で取引を終えた。
ユーロ円は序盤、NY市場の堅調な流れを引き継ぎ111.60円前後を底堅く推移していたが、米アルコアの好決算を受けて日経平均が上昇したことから112.07円付近まで上昇した。しかし、その後は中国当局の不動産融資規制の継続姿勢が重石となりリスク回避の流れから111.35円付近へと反落した。欧州勢参加後は、米ムーディーズがポルトガルの格付けを「AA2」から「A1」に引き下げるとの発表を受けて、リスク回避色が一段と強まったことからユーロが売られ、一時110.684円まで下値を拡大した。NY市場に入り、米株式が開始から上昇して始まったことからリスク選好が優勢に、更に米貿易収支が市場予想を下回ったことも対ドルでのユーロ買いを誘い、ユーロ円は上昇幅を拡大した。引けにかけて、米株式が一段高となるなどリスク選好ムードが高まり112.791円まで上昇し取引を終えた。
本日の展開
本日のドル円は、NY市場引け後に発表された米インテルの好決算を背景に堅調な推移が予想される。本日注目の経済指標は、米小売売上高(前回:-1.2%、予測:-0.3%)、企業在庫(前回:0.4%、予測:0.2%)等が控えており、更に日本時間27時00分に米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の発表も予定されている。今回の議事録でフェデラルファンド(FF)金利誘導目標について、どのような見解を示すか注目が集まりそうだ。米アルコアに続き米インテルの好決算と米経済の見通しも明るいことから前向きな意見が反映されていれば、90円を上抜けする展開もありそうだ。
ユーロ円は、米主要企業の好決算を背景にリスク選好度の強まりからユーロ買いが優勢となっている。引き続き、米企業の好決算が続けば株高連鎖から6月21日高値の113.405円を上抜けできるか注目したい。しかし、米ムーディーズがポルトガルの格付けを下げたことで、市場はユーロ売りの反応を示していることから、依然として欧州の信用不安材料に関しては敏感であり、下値に対する警戒は常に頭に入れておきたい。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 87.700- 90.400
ユーロ・円 111.400-114.200
ポンド・円 133.400-136.500
【本日の主な経済指標】
07:45 NZD 小売売上高指数[前月比]
09:00 SGD 四半期国内総生産(GDP、速報値)[前期比年率]
13:00 JPY 日銀・金融政策決定会合(1日目)
17:30 GBP 失業保険申請件数
17:30 GBP 失業率
18:00 EUR 鉱工業生産[前月比]
18:00 EUR 消費者物価指数(HICP、改定値)[前年同月比]
18:30 ZAR 小売売上高[前年同月比]
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
21:30 USD 小売売上高[前月比]
21:30 USD 輸出物価指数[前月比]
21:30 USD 輸入物価指数[前月比]
23:00 USD 企業在庫[前月比]
27:00 USD 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
≪2010年7月13日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ベア」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ベア」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
NY市場引け後に発表された米インテルの好決算を背景にドル買いが入り、参加者は株高連鎖
期待から「ブル」となっている。株高を背景に米国経済を取り巻く二番底懸念は後退してい
ることから、短期的には上昇トレンド継続と考えられる。また、今晩発表を控えているFOMC
議事録は、米株高を背景にホーニグ米カンザスシティー地区連銀総裁がタカ派の発言を強め
ており、FF金利の誘導目標を引き上げ実施に言及するか注目される。
ユーロ円は「ベア」
リスク選好度の回復から前日比+1.168と大きく上昇したが、高値警戒感から「ベア」が優勢。
米主要企業の決算シーズンに入り好決算が続いており、短期的に楽観的なムードが漂うなど、
積極的にリスクテイクしている面も窺える。本日も上昇基調を維持できるかが焦点となろう。
NZドル円は「ブル」
ポジションは「ブル」。世界的な株高連鎖を受けてリスク選好は緩やかに回復しており、NZ
ドルの下値での買い需要は高まっている。NZ経済は堅調で今月29日のNZ準備銀行理事会での
利上げの可能性も小さくないことから、上値の拡大余地はあると思われる。6月21日高値の6
5.302円を上抜けできるか注目したい。
ユーロ円は序盤、NY市場の堅調な流れを引き継ぎ111.60円前後を底堅く推移していたが、米アルコアの好決算を受けて日経平均が上昇したことから112.07円付近まで上昇した。しかし、その後は中国当局の不動産融資規制の継続姿勢が重石となりリスク回避の流れから111.35円付近へと反落した。欧州勢参加後は、米ムーディーズがポルトガルの格付けを「AA2」から「A1」に引き下げるとの発表を受けて、リスク回避色が一段と強まったことからユーロが売られ、一時110.684円まで下値を拡大した。NY市場に入り、米株式が開始から上昇して始まったことからリスク選好が優勢に、更に米貿易収支が市場予想を下回ったことも対ドルでのユーロ買いを誘い、ユーロ円は上昇幅を拡大した。引けにかけて、米株式が一段高となるなどリスク選好ムードが高まり112.791円まで上昇し取引を終えた。
本日の展開
本日のドル円は、NY市場引け後に発表された米インテルの好決算を背景に堅調な推移が予想される。本日注目の経済指標は、米小売売上高(前回:-1.2%、予測:-0.3%)、企業在庫(前回:0.4%、予測:0.2%)等が控えており、更に日本時間27時00分に米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の発表も予定されている。今回の議事録でフェデラルファンド(FF)金利誘導目標について、どのような見解を示すか注目が集まりそうだ。米アルコアに続き米インテルの好決算と米経済の見通しも明るいことから前向きな意見が反映されていれば、90円を上抜けする展開もありそうだ。
ユーロ円は、米主要企業の好決算を背景にリスク選好度の強まりからユーロ買いが優勢となっている。引き続き、米企業の好決算が続けば株高連鎖から6月21日高値の113.405円を上抜けできるか注目したい。しかし、米ムーディーズがポルトガルの格付けを下げたことで、市場はユーロ売りの反応を示していることから、依然として欧州の信用不安材料に関しては敏感であり、下値に対する警戒は常に頭に入れておきたい。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 87.700- 90.400
ユーロ・円 111.400-114.200
ポンド・円 133.400-136.500
【本日の主な経済指標】
07:45 NZD 小売売上高指数[前月比]
09:00 SGD 四半期国内総生産(GDP、速報値)[前期比年率]
13:00 JPY 日銀・金融政策決定会合(1日目)
17:30 GBP 失業保険申請件数
17:30 GBP 失業率
18:00 EUR 鉱工業生産[前月比]
18:00 EUR 消費者物価指数(HICP、改定値)[前年同月比]
18:30 ZAR 小売売上高[前年同月比]
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
21:30 USD 小売売上高[前月比]
21:30 USD 輸出物価指数[前月比]
21:30 USD 輸入物価指数[前月比]
23:00 USD 企業在庫[前月比]
27:00 USD 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
≪2010年7月13日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ベア」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ベア」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
NY市場引け後に発表された米インテルの好決算を背景にドル買いが入り、参加者は株高連鎖
期待から「ブル」となっている。株高を背景に米国経済を取り巻く二番底懸念は後退してい
ることから、短期的には上昇トレンド継続と考えられる。また、今晩発表を控えているFOMC
議事録は、米株高を背景にホーニグ米カンザスシティー地区連銀総裁がタカ派の発言を強め
ており、FF金利の誘導目標を引き上げ実施に言及するか注目される。
ユーロ円は「ベア」
リスク選好度の回復から前日比+1.168と大きく上昇したが、高値警戒感から「ベア」が優勢。
米主要企業の決算シーズンに入り好決算が続いており、短期的に楽観的なムードが漂うなど、
積極的にリスクテイクしている面も窺える。本日も上昇基調を維持できるかが焦点となろう。
NZドル円は「ブル」
ポジションは「ブル」。世界的な株高連鎖を受けてリスク選好は緩やかに回復しており、NZ
ドルの下値での買い需要は高まっている。NZ経済は堅調で今月29日のNZ準備銀行理事会での
利上げの可能性も小さくないことから、上値の拡大余地はあると思われる。6月21日高値の6
5.302円を上抜けできるか注目したい。