注目の米雇用統計!リスク許容度の変化に注目か!
昨日のドル円は序盤、前日の米株高が好感され日経平均が大幅上昇で始まったことからドルが買われ、92.32円付近まで上昇。また、アジア株が全面高の展開となり、日経平均も後場に前日比316円高と今年最大の上げ幅を記録するとリスク選好の動きが強まり、92.72円付近まで上昇した。また、本邦次期政権による円安誘導政策への期待も円売りのサポート材料となったようだ。欧州市場でも、欧州株の堅調な推移から市場に安心感が広がりドル買いが継続。一時92.800円まで上昇した。NY市場では米経済指標のADP雇用統計(予想:7万人 結果:5.5万人)やISM非製造業景況指数(予想:55.6 結果:55.4)が弱い結果となったことから米株式市場が下げに転じ、92.20円付近まで反落。しかし、引けにかけて米株式市場がプラス圏近辺まで回復すると92.76円前後まで上昇し92.712円で取引を終えた。
ユーロ円は、鳩山首相の退陣表明などを背景に政局不透明感の高まりから円売り優勢の流れの中、日経平均が前日比310.95円高で取引を終えると、NYダウ先物や欧州株も序盤から上昇するなどリスク選好度が強まり一時114.151円まで上昇した。NY時間には、米経済指標のやや弱い結果を受けた米株市場がマイナス幅を拡大した局面で安値112.127円まで下落。その後、米株式がマイナス圏からプラスに転じると112.992円まで上昇したが113円台を試すことなく112.775円で取引を終えた。
本日の展開
NY株式市場が2連騰となったことから、東京株式市場でも堅調な値動きが展開されればリスク選好が高まり、ドル円は底堅く推移する可能性が高そうだ。また、本日にでも次期首相として民主党の菅直人副総理兼財務相が就任することになれば、円安誘導政策に対する期待から更にドル円上昇を後押しする展開も考えられる。そして、NY時間には米雇用統計の非農業部門雇用者数変化(前回:29万人 予測:50.8万人)が発表される。今回は国勢調査に伴う雇用増加から、1983年9月以降で最大の雇用増加と予測されている。予想通りの強い数値となれば5月5日以来の94円台を試す可能性も考えられる。しかし、今回の数値は国勢調査という特殊要因もあり、米雇用情勢を伺うには特殊要因を除いた民間部門での雇用の増減に注視しておきたい。また、米失業率(前回:9.9% 予測:9.8%)の結果次第ではリスク許容度の変化から為替への影響もあるため、注意が必要と思われる。
ユーロ円は、欧州発の金融不安を背景にユーロ買い需要が低下していることから、上値は依然として重く限定される可能性が高そうだ。しかし、本邦政局が円売り政策を望んでいる菅直人副総理兼財務相が次期首相となれば、世界的な株高や米景気指標の上振れ期待からリスク許容度が回復し、前日に続き114円台を試す展開も考えられる。ま、今週はソブリンリスクに関する報道もないことから、一時的にリスク再評価になっていることも追い風になりそう。だが、ユーロのダウンサイドリスクは高いことに変わりなく、欧州の金融不安を煽るネガティブな報道があれば、下押し圧力が高まる可能性もあり、リスク許容度の変化には注意したい。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 91.200- 94.400
ユーロ・円 110.000-114.500
ポンド・円 133.300-137.800
【本日の主な経済指標】
18:00 EUR 四半期域内総生産
20:00 CAD 失業率
20:00 CAD 新規雇用者数
21:30 USD 失業率
21:30 USD 非農業部門雇用者数変化
21:30 CAD 住宅建設許可件数
23:00 CAD Ivey購買部協会指数
≪2010年6月4日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル・円は「ブル」
米雇用の改善期待から「ブル」が優勢。労働市場の安定化やファンダメンタルズの強さから、
ドル買いが優勢となっている。リスク選好度が回復しつつある中、強い雇用統計となれば、
5月5日以来の94円台を試す展開となろうか。
ユーロ・円は「ブル」
日本の政局不透明感から円売り優勢となり「ブル」。次期首相に管副総理兼財務相が就任す
るとの思惑が引き続き円売り要因として意識されている。本日は、ユーロに関して要人の発
言などが予定されていないことから、米雇用統計の動向をみながらリスク許容度の変化に注
目した対応が求められるだろう。
豪ドル・円は「ブル」
世界的な株高や商品高を背景に高リスク通貨の豪ドルに買い注文が集まり「ブル」。短期的
な流れでは、リスク選好の動きは活発化しており、日本の政局を睨んでの円の先安観もサポ
ート材料となっている。米雇用統計から力強い景気回復が見られれば5月18日以来の80円台
を試す可能性も考えられる。
ユーロ円は、鳩山首相の退陣表明などを背景に政局不透明感の高まりから円売り優勢の流れの中、日経平均が前日比310.95円高で取引を終えると、NYダウ先物や欧州株も序盤から上昇するなどリスク選好度が強まり一時114.151円まで上昇した。NY時間には、米経済指標のやや弱い結果を受けた米株市場がマイナス幅を拡大した局面で安値112.127円まで下落。その後、米株式がマイナス圏からプラスに転じると112.992円まで上昇したが113円台を試すことなく112.775円で取引を終えた。
本日の展開
NY株式市場が2連騰となったことから、東京株式市場でも堅調な値動きが展開されればリスク選好が高まり、ドル円は底堅く推移する可能性が高そうだ。また、本日にでも次期首相として民主党の菅直人副総理兼財務相が就任することになれば、円安誘導政策に対する期待から更にドル円上昇を後押しする展開も考えられる。そして、NY時間には米雇用統計の非農業部門雇用者数変化(前回:29万人 予測:50.8万人)が発表される。今回は国勢調査に伴う雇用増加から、1983年9月以降で最大の雇用増加と予測されている。予想通りの強い数値となれば5月5日以来の94円台を試す可能性も考えられる。しかし、今回の数値は国勢調査という特殊要因もあり、米雇用情勢を伺うには特殊要因を除いた民間部門での雇用の増減に注視しておきたい。また、米失業率(前回:9.9% 予測:9.8%)の結果次第ではリスク許容度の変化から為替への影響もあるため、注意が必要と思われる。
ユーロ円は、欧州発の金融不安を背景にユーロ買い需要が低下していることから、上値は依然として重く限定される可能性が高そうだ。しかし、本邦政局が円売り政策を望んでいる菅直人副総理兼財務相が次期首相となれば、世界的な株高や米景気指標の上振れ期待からリスク許容度が回復し、前日に続き114円台を試す展開も考えられる。ま、今週はソブリンリスクに関する報道もないことから、一時的にリスク再評価になっていることも追い風になりそう。だが、ユーロのダウンサイドリスクは高いことに変わりなく、欧州の金融不安を煽るネガティブな報道があれば、下押し圧力が高まる可能性もあり、リスク許容度の変化には注意したい。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 91.200- 94.400
ユーロ・円 110.000-114.500
ポンド・円 133.300-137.800
【本日の主な経済指標】
18:00 EUR 四半期域内総生産
20:00 CAD 失業率
20:00 CAD 新規雇用者数
21:30 USD 失業率
21:30 USD 非農業部門雇用者数変化
21:30 CAD 住宅建設許可件数
23:00 CAD Ivey購買部協会指数
≪2010年6月4日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル・円は「ブル」
米雇用の改善期待から「ブル」が優勢。労働市場の安定化やファンダメンタルズの強さから、
ドル買いが優勢となっている。リスク選好度が回復しつつある中、強い雇用統計となれば、
5月5日以来の94円台を試す展開となろうか。
ユーロ・円は「ブル」
日本の政局不透明感から円売り優勢となり「ブル」。次期首相に管副総理兼財務相が就任す
るとの思惑が引き続き円売り要因として意識されている。本日は、ユーロに関して要人の発
言などが予定されていないことから、米雇用統計の動向をみながらリスク許容度の変化に注
目した対応が求められるだろう。
豪ドル・円は「ブル」
世界的な株高や商品高を背景に高リスク通貨の豪ドルに買い注文が集まり「ブル」。短期的
な流れでは、リスク選好の動きは活発化しており、日本の政局を睨んでの円の先安観もサポ
ート材料となっている。米雇用統計から力強い景気回復が見られれば5月18日以来の80円台
を試す可能性も考えられる。