方向感のないレンジ相場継続か
ドル円は東京時間で反落。東証スタート時には96.300付近で推移していたが、その後は輸出の円買いも観測され、全体的にドル売りの流れが強まると一時95.300円まで下落し、終始弱い展開が続いた。
ロンドン時間に入ると、米政府による景気刺激策が実体経済に効果を与え始めるとみられることや、当面は米財政赤字に対する懸念が低下していることの見解もありドル円は買戻しの動きが継続、前日の高値を更新し一時96.536円まで上昇した。
ニューヨーク時間には米経済指標の結果を睨みながらの展開となり6月シカゴ購買部協会景気指数が予想より強かったことや米4月ケースシラー住宅価格指数が市場予想平均の前年比18.63%減よりも強い内容だったことから米住宅市場の改善が示され、終値は2日連続の96円台をキープする96.340円で取引を終えた。
ただ、米国の6月消費者信頼感指数の結果が予想を下回った結果となり、米経済見通しが一段とネガティブな状況となる可能性も否定できないことも、念頭に入れておく必要がありそうだ。
ユーロ円は東京時間で昨日の米国の株価上昇を受け日経平均株価が上げ幅を拡大したことにより135.958円まで買われたが、6月15日以来の136.00円台に接近したことで戻り売りや利益確定の売りに加え、ドル円の下落につられ134.387円まで下落する場面も見られた。
ただ、独6月失業者数が前月比+3.1万人、ユーロ圏6月消費者物価指数・速報値(HICP)は前年比-0.1%と市場予想より強い結果となったことや、欧州株も再びプラス圏に戻りユーロが買い優勢の展開が続き、135.751円まで値を戻した。
しかし、ニューヨーク時間に入ると、7月2日の米雇用統計発表と欧州中央銀行(ECB)定例理事会という大きな注目材料を控え、市場ではこれまでリスク許容度の改善を背景に積み上がってきたユーロの買い持ちが解消されているとの見方も広がり135.196円で取引を終えた。
ポンド円はネーションワイド住宅が+0.9%と予想の-0.5%を大きく上回ったことを受けて159円半ばから160.319円まで上昇したが、その後に発表された1-3月GDP確報値が予想以上の下方修正となったことや同時に発表された1-3月期英経常収支(季節調整済み)も市場予想を下回り、さらに弱い米消費者信頼感を受けて、海外勢がポンドを投げ売りしているとの声も聞かれ一時158.194円まで下落した。その後、逃避的な動きが落ち着き買いが一巡したこともあり158.586円で取引を終えた。
ただ、短期的な買われすぎ感に加え、年第1・四半期(1~3月)の英国実質GDP(国内総生産)伸び率が1958年第2・四半期以来約半世紀ぶりの落ち込み幅となったことが上値の重たさを意識せざるを得ない状況となっている。
[予想レンジ]
ドル・円 95.00~ 97.00
ユーロ・円 133.50~137.00
ポンド・円 155.00~160.50
今日の主な経済指標】
08:50 JPY)日銀短観・四半期大企業製造業業況判断
08:50 JPY)日銀短観・四半期大企業製造業先行き
08:50 JPY)日銀短観・四半期大企業全産業設備投資[前年度比]
10:30 AUD)小売売上高[前月比]
15:00 DEM)小売売上高指数[前月比]
15:00 DEM)小売売上高指数[前年同月比]
17:00 EUR)製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
20:00 USD)MBA住宅ローン申請指数[前週比]
20:30 USD)チャレンジャー人員削減数[前年比]
21:15 USD)ADP雇用統計[前月比]
23:00 USD)ISM製造業景況指数
23:00 USD)建設支出[前月比]
23:00 USD)住宅販売保留指数[前月比]
さて、マーケット参加者のポジションは......
≪2009年6月30日クローズ時点≫
ドル・円 : ブル
ユーロ・円 : ブル
ユーロ・ドル :ブル
英ポンド・円 :ブル
豪ドル・円 : ブル
NZドル・円 : ブル
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル・円は「ブル」
徐々にロングが剥げ落ちている状況。98円台を試すようになるとベアに転換する可能性も。
ユーロ・円は「ブル」
134.387円まで値を下げたものの、6月ユーロ圏HICP速報値が予想より強い内容となったことによ り、上値を試す展開が続くと見ているようだ。
英ポンド・円は「ブル」
英ポンドは、昨日の「ベア」から一転買いが集まる結果となった。その要因は、ネーションワイド住宅 が+0.9%と予想の-0.5%を大きく上回ったことを受けて6月16日以来の160円台に成功し上値を試す 展開を期待しロングポジションを取ったようだ。
ロンドン時間に入ると、米政府による景気刺激策が実体経済に効果を与え始めるとみられることや、当面は米財政赤字に対する懸念が低下していることの見解もありドル円は買戻しの動きが継続、前日の高値を更新し一時96.536円まで上昇した。
ニューヨーク時間には米経済指標の結果を睨みながらの展開となり6月シカゴ購買部協会景気指数が予想より強かったことや米4月ケースシラー住宅価格指数が市場予想平均の前年比18.63%減よりも強い内容だったことから米住宅市場の改善が示され、終値は2日連続の96円台をキープする96.340円で取引を終えた。
ただ、米国の6月消費者信頼感指数の結果が予想を下回った結果となり、米経済見通しが一段とネガティブな状況となる可能性も否定できないことも、念頭に入れておく必要がありそうだ。
ユーロ円は東京時間で昨日の米国の株価上昇を受け日経平均株価が上げ幅を拡大したことにより135.958円まで買われたが、6月15日以来の136.00円台に接近したことで戻り売りや利益確定の売りに加え、ドル円の下落につられ134.387円まで下落する場面も見られた。
ただ、独6月失業者数が前月比+3.1万人、ユーロ圏6月消費者物価指数・速報値(HICP)は前年比-0.1%と市場予想より強い結果となったことや、欧州株も再びプラス圏に戻りユーロが買い優勢の展開が続き、135.751円まで値を戻した。
しかし、ニューヨーク時間に入ると、7月2日の米雇用統計発表と欧州中央銀行(ECB)定例理事会という大きな注目材料を控え、市場ではこれまでリスク許容度の改善を背景に積み上がってきたユーロの買い持ちが解消されているとの見方も広がり135.196円で取引を終えた。
ポンド円はネーションワイド住宅が+0.9%と予想の-0.5%を大きく上回ったことを受けて159円半ばから160.319円まで上昇したが、その後に発表された1-3月GDP確報値が予想以上の下方修正となったことや同時に発表された1-3月期英経常収支(季節調整済み)も市場予想を下回り、さらに弱い米消費者信頼感を受けて、海外勢がポンドを投げ売りしているとの声も聞かれ一時158.194円まで下落した。その後、逃避的な動きが落ち着き買いが一巡したこともあり158.586円で取引を終えた。
ただ、短期的な買われすぎ感に加え、年第1・四半期(1~3月)の英国実質GDP(国内総生産)伸び率が1958年第2・四半期以来約半世紀ぶりの落ち込み幅となったことが上値の重たさを意識せざるを得ない状況となっている。
[予想レンジ]
ドル・円 95.00~ 97.00
ユーロ・円 133.50~137.00
ポンド・円 155.00~160.50
今日の主な経済指標】
08:50 JPY)日銀短観・四半期大企業製造業業況判断
08:50 JPY)日銀短観・四半期大企業製造業先行き
08:50 JPY)日銀短観・四半期大企業全産業設備投資[前年度比]
10:30 AUD)小売売上高[前月比]
15:00 DEM)小売売上高指数[前月比]
15:00 DEM)小売売上高指数[前年同月比]
17:00 EUR)製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
20:00 USD)MBA住宅ローン申請指数[前週比]
20:30 USD)チャレンジャー人員削減数[前年比]
21:15 USD)ADP雇用統計[前月比]
23:00 USD)ISM製造業景況指数
23:00 USD)建設支出[前月比]
23:00 USD)住宅販売保留指数[前月比]
さて、マーケット参加者のポジションは......
≪2009年6月30日クローズ時点≫
ドル・円 : ブル
ユーロ・円 : ブル
ユーロ・ドル :ブル
英ポンド・円 :ブル
豪ドル・円 : ブル
NZドル・円 : ブル
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル・円は「ブル」
徐々にロングが剥げ落ちている状況。98円台を試すようになるとベアに転換する可能性も。
ユーロ・円は「ブル」
134.387円まで値を下げたものの、6月ユーロ圏HICP速報値が予想より強い内容となったことによ り、上値を試す展開が続くと見ているようだ。
英ポンド・円は「ブル」
英ポンドは、昨日の「ベア」から一転買いが集まる結果となった。その要因は、ネーションワイド住宅 が+0.9%と予想の-0.5%を大きく上回ったことを受けて6月16日以来の160円台に成功し上値を試す 展開を期待しロングポジションを取ったようだ。