重要イベントに注目!
先週のドル円は、大きなイベントである米連邦市場公開委員会(FOMC)前に
一旦95円を割り込み94.910の安値をつけたが、声明文発表後は安心感を受けドル買いが進み、
25日に一時96.607円まで上昇した。しかしながら世界銀行による世界経済の
成長率下方修正や中国人民銀行が26日、新たな国際準備通貨が必要との考えを示し、
ドルの基軸通貨としての地位に懸念が高まったためドル売り圧力が強まる展開となり、
結局ドル円は95.250円で取引を終えた。
ユーロ円は世界銀行の経済見通しの下方修正やドイツの公的債務拡大の報道を背景に
5月22日以来の安値131.428円を23日に付けたが、その後ウェーバー独連銀総裁の
「ECBは利下げ余地を使い切った」との利下げ打ち止めを示唆する発言が
出たほか、欧州中央銀行(ECB)が24日発表した4月のユーロ圏経常収支は季節調整済で
3月改定値の70億ユーロより赤字額が小さい、59億ユーロの赤字と縮小した。
しかしながら24日につけた134.945円を皮切りに先週は3度135円をトライしたが
26日高値の134.913円を最後に全て跳ね返されてしまい、結局133.945円で先週の取引を終えた。
今週の展開
ドル円の強気材料としては米国株の上昇。予想を上回った米1-3月期国内総生産(GDP)最終値。
米連邦公開市場委員会(FOMC)による金融政策の維持などがあり、ドル円の堅調な動きが予想できる。
一方、資源国通貨がじりじりと買われる展開もありえそうだ。
今週にかけて資源国通貨に重要なイベントが存在しておらず、概ねリスクマネーの動きに左右される
展開も予想されるが、景気底打ち感から石油需要増との見方も広がりから上昇トレンドにあり、
その中でも資源国通貨で比較的景気回復が早いと目される豪ドル円は、再び上昇トレンドに乗っている
ことから底堅い推移が期待できそうだ。
来週には日銀短観(1日)や欧州中央銀行(ECB)政策金利(2日)、米雇用統計(2日)が控えている
こともありイベントが目白押しとなっており、やや方向感に乏しい展開が続いている米ドル円とクロス円
各通貨は、展開次第では大きな動きに発展する可能性もあるため、重要イベントには注目したい。
[今週の予想レンジ]
ドル・円 94.50~98.50
ユーロ・円 132.50~136.50
ポンド・円 154.00~160.00
【今週の主な経済指標】
6月29日
08:50(日) 日本 鉱工業生産
17:30(英) イギリス マネーサプライ
18:00(欧) ユーロ圏 消費者信頼感
6月30日
17:30(英) イギリス 四半期国内総生産
18:00(欧) ユーロ圏 消費者物価指数
23:00(米) アメリカ 消費者信頼感指数
7月1日
08:50(日) 日本 日銀短観
17:30(英) イギリス 製造業購買担当者景気指数
20:00(米) アメリカ MBA住宅ローン申請指数
21:15(米) アメリカ ADP雇用者数
7月2日
18:00(欧) ユーロ圏 失業率
20:45(欧) ユーロ圏 欧州中央銀行(ECB)政策金利
21:30(米) アメリカ 失業率
21:30(米) アメリカ 非農業部門雇用者数変化
7月3日
18:00(欧) ユーロ圏 小売売上高
さて、マーケット参加者のポジションは......
≪2009年6月26日クローズ時点≫
ドル・円 : ブル
ユーロ・円 : ブル
ユーロ・ドル :ベア
英ポンド・円 :ブル
豪ドル・円 : ブル
NZドル・円 : ブル
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル・円は「ブル」
ドル円は明確な方向感には欠ける動き。週末要因も絡み積極的な取引も手控えられているもようで、
ドル円は95円前半で推移。そのほか一時的な上下はあるものの明確な方向感を示すには至っておらず、
95円前半で買いが優勢になった。
ユーロ・円は「ブル」
スイス中銀のユーロ買いスイスフラン売り介入を警戒した動きで買いが集まった。
来週もスイス中銀の介入警戒感が続きそうだ。
ポンド・円は「ブル」
英住宅市況の悪化が、想定ほどひどい状態ではなかったとの見方が支えとなった事を
背景に買われた。しかし 住宅市況に改善の兆しがあるとはいえ、依然として水準は低く
総合的な経済状況の弱さを鑑みれば、ポンド買いが進む状態といえない。
一旦95円を割り込み94.910の安値をつけたが、声明文発表後は安心感を受けドル買いが進み、
25日に一時96.607円まで上昇した。しかしながら世界銀行による世界経済の
成長率下方修正や中国人民銀行が26日、新たな国際準備通貨が必要との考えを示し、
ドルの基軸通貨としての地位に懸念が高まったためドル売り圧力が強まる展開となり、
結局ドル円は95.250円で取引を終えた。
ユーロ円は世界銀行の経済見通しの下方修正やドイツの公的債務拡大の報道を背景に
5月22日以来の安値131.428円を23日に付けたが、その後ウェーバー独連銀総裁の
「ECBは利下げ余地を使い切った」との利下げ打ち止めを示唆する発言が
出たほか、欧州中央銀行(ECB)が24日発表した4月のユーロ圏経常収支は季節調整済で
3月改定値の70億ユーロより赤字額が小さい、59億ユーロの赤字と縮小した。
しかしながら24日につけた134.945円を皮切りに先週は3度135円をトライしたが
26日高値の134.913円を最後に全て跳ね返されてしまい、結局133.945円で先週の取引を終えた。
今週の展開
ドル円の強気材料としては米国株の上昇。予想を上回った米1-3月期国内総生産(GDP)最終値。
米連邦公開市場委員会(FOMC)による金融政策の維持などがあり、ドル円の堅調な動きが予想できる。
一方、資源国通貨がじりじりと買われる展開もありえそうだ。
今週にかけて資源国通貨に重要なイベントが存在しておらず、概ねリスクマネーの動きに左右される
展開も予想されるが、景気底打ち感から石油需要増との見方も広がりから上昇トレンドにあり、
その中でも資源国通貨で比較的景気回復が早いと目される豪ドル円は、再び上昇トレンドに乗っている
ことから底堅い推移が期待できそうだ。
来週には日銀短観(1日)や欧州中央銀行(ECB)政策金利(2日)、米雇用統計(2日)が控えている
こともありイベントが目白押しとなっており、やや方向感に乏しい展開が続いている米ドル円とクロス円
各通貨は、展開次第では大きな動きに発展する可能性もあるため、重要イベントには注目したい。
[今週の予想レンジ]
ドル・円 94.50~98.50
ユーロ・円 132.50~136.50
ポンド・円 154.00~160.00
【今週の主な経済指標】
6月29日
08:50(日) 日本 鉱工業生産
17:30(英) イギリス マネーサプライ
18:00(欧) ユーロ圏 消費者信頼感
6月30日
17:30(英) イギリス 四半期国内総生産
18:00(欧) ユーロ圏 消費者物価指数
23:00(米) アメリカ 消費者信頼感指数
7月1日
08:50(日) 日本 日銀短観
17:30(英) イギリス 製造業購買担当者景気指数
20:00(米) アメリカ MBA住宅ローン申請指数
21:15(米) アメリカ ADP雇用者数
7月2日
18:00(欧) ユーロ圏 失業率
20:45(欧) ユーロ圏 欧州中央銀行(ECB)政策金利
21:30(米) アメリカ 失業率
21:30(米) アメリカ 非農業部門雇用者数変化
7月3日
18:00(欧) ユーロ圏 小売売上高
さて、マーケット参加者のポジションは......
≪2009年6月26日クローズ時点≫
ドル・円 : ブル
ユーロ・円 : ブル
ユーロ・ドル :ベア
英ポンド・円 :ブル
豪ドル・円 : ブル
NZドル・円 : ブル
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル・円は「ブル」
ドル円は明確な方向感には欠ける動き。週末要因も絡み積極的な取引も手控えられているもようで、
ドル円は95円前半で推移。そのほか一時的な上下はあるものの明確な方向感を示すには至っておらず、
95円前半で買いが優勢になった。
ユーロ・円は「ブル」
スイス中銀のユーロ買いスイスフラン売り介入を警戒した動きで買いが集まった。
来週もスイス中銀の介入警戒感が続きそうだ。
ポンド・円は「ブル」
英住宅市況の悪化が、想定ほどひどい状態ではなかったとの見方が支えとなった事を
背景に買われた。しかし 住宅市況に改善の兆しがあるとはいえ、依然として水準は低く
総合的な経済状況の弱さを鑑みれば、ポンド買いが進む状態といえない。