ADP雇用統計は事前予想に反してマイナスを記録!米雇用環境の行方は!?
昨日のドル円は、東京市場序盤に期末のドル需要の高まりや、日米の金利差拡大を見込んだ買いを受けて1月8日直近高値93.779円に迫る上昇を見せた。上昇一服後は徐々に値を崩したものの93円台をキープしたまま海外時間入りとなった。しかし、米雇用統計を占う意味でも注目されていたADP雇用統計が事前予想(+4万人)に対し、結果は(-2.3万人)と予想を下回った事を受けて失望感からドル円は急落、その後発表されたシカゴ購買部協会景気指数も結果(58.8)と事前予想(61.0)を下回った事で下げ足を早め、92.843円まで下落した。ADP雇用統計の結果を受けて4月2日の米雇用統計への警戒感は強まったものの、米金利差を背景にドル円の地合は強く、ドル売りが一巡するとすぐさま買い戻しが入る往来相場となり、この日の高値となる93.627円まで上昇、終値は93.444円で取引を終えた。
ユーロ円は、序盤円が主要通貨に対し売られた事で、前日高値125.459円近くまで上昇した。その後わずかに下押しが入ったものの、ロンドン市場入り後に発表されたドイツの失業率が8.0%(予想:8.2%)、ユーロ圏の消費者物価指数が1.5%(予想:1.1%)と共に市場予想を上回る強い結果となった事で再度上昇に転じた。また、ロンドンタイムにおいて、格付け機関ムーディーズがギリシャの5銀行を格下げしたが、5銀行のうち4銀行は既にフィッチが格下げを行っていた事もあり(2月23日に格下げ)、今回の発表に対する市場の反応は薄かった。ギリシャ問題に対する不安心理が和らぎ、ユーロ圏経済の改善期待の高まりを受けてユーロ円は値を伸ばし126.224円で取引を終えた。
本日の展開
さて本日のドル円だが、2009年4月6日高値から2009年11月27日までの下落に対して半値戻しとなる93.126円を回復し、中期的な節目まで値を戻している。世界経済の改善期待からリスク選好が高まり、円売り圧力が強まっているため本日も堅調な動きが予想される。米国時間には米ISM製造業景況指数・建設支出等の発表が予定されており、結果次第ではさらなる上昇も考えられる。目先の上値目標は1月8日直近高値93.779円となりそうだが、上抜けた場合は2009年4月6日高値から2009年11月27日安値までの下落に対して61.8%戻しとなる95.088円も視野に入ってきそうだ。
ユーロ円は、2月・3月に上値を抑えられていた125円台前半のレジスタンスを上抜け、値が軽くなっている。ギリシャの銀行格下げのネガティブ材料に対し反応が鈍かった事から、目先は上値を試す展開となるかもしれない。1月11日高値134.388円から2月25日安値119.638円までの下落に対する半値戻しが127.013円、2月3日直近高値126.971円と、127円近辺に複数のテクニカルポイントを控えているため、このポイントをブレイクできるかどうかがポイントとなりそうだ。本日は独小売売上高やユーロ圏製造業購買担当者景気指数の発表が予定されており、結果次第ではポイントを上抜け、更に値を伸ばす可能性も考えられる。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 92.70-94.50
ユーロ・円 125.30-127.50
ポンド・円 140.60-143.70
09:30 AUD 貿易収支
15:00 DEM 小売売上高指数
15:00 DEM 小売売上高指数
16:30 CHF SVME購買部協会景気指数
17:00 EUR 製造業購買担当者景気指数
17:30 GBP 製造業購買担当者景気指数
20:30 USD チャレンジャー人員削減数
21:30 USD 新規失業保険申請件数
23:00 USD ISM製造業景況指数
23:00 USD 建設支出
≪2010年3月31日クローズ時点≫
ドル・円 :「ベア」
ユーロ・円 :「ベア」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ベア」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ベア」
今週に入り、上昇を続け高値警戒感が強まっているため参加者は「ベア」を継続。昨日大幅
上昇となったものの、新規材料によるものではなかったため売り時との見方もあるが、日米
株価の堅調な推移が市場のリスク選好度を高め円売り圧力を強めているため、短期的には上
向きの力が強いかもしれない。
ポンド円は「ベア」
3月24日から6連騰と上昇基調のポンド円だが、参加者は反落に期待し「ベア」を継続。昨日
発表されたGFK消費者信頼感調査は市場予想を下回ったが、円が主要通貨に売られているた
めポンド円も上向きの流れを継続している。しかし、2月17日直近高値143.619円に近づいて
いる事から、利益確定の売りや米雇用統計前のポジション調整によって値を崩す展開も考え
られる。
豪ドル円は「ブル」
昨日発表された豪小売売上高は市場予想を下回り値を崩したものの、すぐに買い戻しが入る
等、市場の旺盛な買い意欲同様、参加者は「ブル」となった。スティーブンスRBA総裁の発
言がタカ派的になっていることから4月6日の政策金利発表での利上げ期待が膨らみつつある。
しかし、1月11日直近高値86.203円に近い値位置まで上昇している事から、利益確定等の売り
に押される可能性もあるため注意が必要となろう。
ユーロ円は、序盤円が主要通貨に対し売られた事で、前日高値125.459円近くまで上昇した。その後わずかに下押しが入ったものの、ロンドン市場入り後に発表されたドイツの失業率が8.0%(予想:8.2%)、ユーロ圏の消費者物価指数が1.5%(予想:1.1%)と共に市場予想を上回る強い結果となった事で再度上昇に転じた。また、ロンドンタイムにおいて、格付け機関ムーディーズがギリシャの5銀行を格下げしたが、5銀行のうち4銀行は既にフィッチが格下げを行っていた事もあり(2月23日に格下げ)、今回の発表に対する市場の反応は薄かった。ギリシャ問題に対する不安心理が和らぎ、ユーロ圏経済の改善期待の高まりを受けてユーロ円は値を伸ばし126.224円で取引を終えた。
本日の展開
さて本日のドル円だが、2009年4月6日高値から2009年11月27日までの下落に対して半値戻しとなる93.126円を回復し、中期的な節目まで値を戻している。世界経済の改善期待からリスク選好が高まり、円売り圧力が強まっているため本日も堅調な動きが予想される。米国時間には米ISM製造業景況指数・建設支出等の発表が予定されており、結果次第ではさらなる上昇も考えられる。目先の上値目標は1月8日直近高値93.779円となりそうだが、上抜けた場合は2009年4月6日高値から2009年11月27日安値までの下落に対して61.8%戻しとなる95.088円も視野に入ってきそうだ。
ユーロ円は、2月・3月に上値を抑えられていた125円台前半のレジスタンスを上抜け、値が軽くなっている。ギリシャの銀行格下げのネガティブ材料に対し反応が鈍かった事から、目先は上値を試す展開となるかもしれない。1月11日高値134.388円から2月25日安値119.638円までの下落に対する半値戻しが127.013円、2月3日直近高値126.971円と、127円近辺に複数のテクニカルポイントを控えているため、このポイントをブレイクできるかどうかがポイントとなりそうだ。本日は独小売売上高やユーロ圏製造業購買担当者景気指数の発表が予定されており、結果次第ではポイントを上抜け、更に値を伸ばす可能性も考えられる。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 92.70-94.50
ユーロ・円 125.30-127.50
ポンド・円 140.60-143.70
09:30 AUD 貿易収支
15:00 DEM 小売売上高指数
15:00 DEM 小売売上高指数
16:30 CHF SVME購買部協会景気指数
17:00 EUR 製造業購買担当者景気指数
17:30 GBP 製造業購買担当者景気指数
20:30 USD チャレンジャー人員削減数
21:30 USD 新規失業保険申請件数
23:00 USD ISM製造業景況指数
23:00 USD 建設支出
≪2010年3月31日クローズ時点≫
ドル・円 :「ベア」
ユーロ・円 :「ベア」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ベア」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ベア」
今週に入り、上昇を続け高値警戒感が強まっているため参加者は「ベア」を継続。昨日大幅
上昇となったものの、新規材料によるものではなかったため売り時との見方もあるが、日米
株価の堅調な推移が市場のリスク選好度を高め円売り圧力を強めているため、短期的には上
向きの力が強いかもしれない。
ポンド円は「ベア」
3月24日から6連騰と上昇基調のポンド円だが、参加者は反落に期待し「ベア」を継続。昨日
発表されたGFK消費者信頼感調査は市場予想を下回ったが、円が主要通貨に売られているた
めポンド円も上向きの流れを継続している。しかし、2月17日直近高値143.619円に近づいて
いる事から、利益確定の売りや米雇用統計前のポジション調整によって値を崩す展開も考え
られる。
豪ドル円は「ブル」
昨日発表された豪小売売上高は市場予想を下回り値を崩したものの、すぐに買い戻しが入る
等、市場の旺盛な買い意欲同様、参加者は「ブル」となった。スティーブンスRBA総裁の発
言がタカ派的になっていることから4月6日の政策金利発表での利上げ期待が膨らみつつある。
しかし、1月11日直近高値86.203円に近い値位置まで上昇している事から、利益確定等の売り
に押される可能性もあるため注意が必要となろう。