ギリシャ問題和らぐも、ドル円安値更新中!
昨日のドル円はアジア時間序盤に前日安値(88.547円)をあっさりと下抜け、注目されていた米経済指標においては、ADP雇用統計は事前予想通りの結果となり反応は薄く、ISM非製造業景況指数は事前予想(51)に対して、結果は(53)と予想を上回ったため発表直後は上昇した。しかし、ドル買いはその後続かずに反落、対ユーロでの下落がドル円の下落に拍車をかけ、この日の安値88.311円をマークした。また、その後発表されたベージュブックの内容にサプライズがなかったため値を戻すきっかけを失い、88.482円で取引を終えた。
ユーロ円は1日にパパンドレウ・ギリシャ首相が「3日の閣議で経済についての決定行なう」発言した事を蒸し返し、ギリシャ政府から追加措置が発表されるのでは?との期待感がアジア時間から膨らみはじめ、対ドルで大きく上昇した事が下支え材料となり堅調に推移した。ロンドン時間に入り、ギリシャ政府筋から「48億ユーロの追加財政緊縮措置を決定」、「付加価値税を2%引き上げ、21%へ」と伝わったが、発表前に期待感から既に上昇していた影響もあり反応は薄かった。その後ドイツ政府から「5日に行われるメルケル首相とギリシャのパパンドレウ・ギリシャ首相との会談において、ギリシャ支援を提供しない」とのコメントを受けて伸び悩み、引け値は121.172円とかろうじて前日比プラス圏で取引を終えた。
今日の展開
今日のドル円は、翌日に米雇用統計を控えポジションを傾けづらい局面ではあるが、日々安値を更新している事から、新規のネガティブ材料が出てくれば下値を試す展開も考えられる。本日の米経済指標としては、新規失業保険申請件数が予定されているが、変動要因は日米に限らないためECB・BOEの政策金利発表や、トリシェ総裁会見等の外部要因にも注意を払う必要がありそう。下値試しとなった場合の目標としては、引き続き昨年12月9日安値87.364円近辺が意識されそう。
ユーロ円はギリシャによる追加の緊縮財制措置を発表した事が好感され、ユーロに対しての不透明感が和らぎつつある。ギリシャの発表に対して、ユンカー・ユーログループ議長、メルケル首相をはじめとしたユーロ圏要人、ECB、またムーディーズ等の格付け機関も歓迎の意を示しており、市場心理が好転する可能性も出てきている。ギリシャの発表は、あくまで計画段階のもののため、実施の成否が財政問題の鍵を握る事になるが、これまでの不安心理から大きく売れらていたユーロにとっては、買い戻されるきっかけとなるかもしれない。
[本日の予想レンジ]
ドル ・円 87.40-89.50
ユーロ・円 120.50-121.80
ポンド・円 131.50-135.00
【本日の主な経済指標】
08:50(日) 第4四半期法人企業統計(設備投資)
16:45(仏) 第4四半期失業率
19:00(ユーロ) 第4四半期GDP(改定値)
21:00(英) 英中銀金融政策決定会合(政策金利)
21:45(ユーロ) ECB理事会(政策金利)
22:30(ユーロ) トリシェECB総裁記者会見
22:30(米) 週間新規失業保険申請件数
22:30(米) 第4四半期雇用コスト指数
22:30(米) 第4四半期非農業部門労働生産性指数(改定値)
22:30(加) 1月住宅建設許可件数
24:00(米) 1月製造業新規受注
24:00(加) 2月IVEY購買部協会景気指数
24:15(米) ブラード米セントルイス地区連銀総裁講演
27:00(米) エバンズ米シカゴ地区連銀総裁講演
≪2010年3月3日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
続落しているドル円は依然売られ過ぎ感が強く、参加者は「ブル」を選択した。米雇用統計は大きく
値が振れる可能性を秘めているため、前日ともなると心理的にはポジションを一方向には傾けづらく
なっている。昨日は対ユーロ・ポンドでの下落がドル円の下げを主導する形となったが、本日は米経
済指標、欧・英の金融政策と重要指標が控えており、発表次第では波乱含みの展開となるか注目され
る。
ユーロ円は「ブル」
前日のユーロ円は、ギリシャ政府が総額48億ユーロの追加的な赤字削減策を閣議決定したことをうけ
て、財政問題の懸念が緩和したことにより、ユーロに買戻しが入った。参加者もさらなる上値追いに
期待して「ブル」を選択。本日はECB政策金利発表後に、トリシェECB総裁の会見が予定されているこ
とから、今後の欧州経済の出口戦略についてコメントするかどうかに注目したい。
ポンド円は「ブル」
昨日発表された英PMIサービス業が58.4と事前予想(55.0)を上回り、参加者の強気は変わらず「ブル
」となった。3月1日直近安値132.03円をマークした後は132.40円から134.10円までのボックス相場と
なっており、ボックス上限または下限を明確に抜ける事ができるか、また今晩の英中銀金融政策決定
会合でサプライズがでるか注目される。
ユーロ円は1日にパパンドレウ・ギリシャ首相が「3日の閣議で経済についての決定行なう」発言した事を蒸し返し、ギリシャ政府から追加措置が発表されるのでは?との期待感がアジア時間から膨らみはじめ、対ドルで大きく上昇した事が下支え材料となり堅調に推移した。ロンドン時間に入り、ギリシャ政府筋から「48億ユーロの追加財政緊縮措置を決定」、「付加価値税を2%引き上げ、21%へ」と伝わったが、発表前に期待感から既に上昇していた影響もあり反応は薄かった。その後ドイツ政府から「5日に行われるメルケル首相とギリシャのパパンドレウ・ギリシャ首相との会談において、ギリシャ支援を提供しない」とのコメントを受けて伸び悩み、引け値は121.172円とかろうじて前日比プラス圏で取引を終えた。
今日の展開
今日のドル円は、翌日に米雇用統計を控えポジションを傾けづらい局面ではあるが、日々安値を更新している事から、新規のネガティブ材料が出てくれば下値を試す展開も考えられる。本日の米経済指標としては、新規失業保険申請件数が予定されているが、変動要因は日米に限らないためECB・BOEの政策金利発表や、トリシェ総裁会見等の外部要因にも注意を払う必要がありそう。下値試しとなった場合の目標としては、引き続き昨年12月9日安値87.364円近辺が意識されそう。
ユーロ円はギリシャによる追加の緊縮財制措置を発表した事が好感され、ユーロに対しての不透明感が和らぎつつある。ギリシャの発表に対して、ユンカー・ユーログループ議長、メルケル首相をはじめとしたユーロ圏要人、ECB、またムーディーズ等の格付け機関も歓迎の意を示しており、市場心理が好転する可能性も出てきている。ギリシャの発表は、あくまで計画段階のもののため、実施の成否が財政問題の鍵を握る事になるが、これまでの不安心理から大きく売れらていたユーロにとっては、買い戻されるきっかけとなるかもしれない。
[本日の予想レンジ]
ドル ・円 87.40-89.50
ユーロ・円 120.50-121.80
ポンド・円 131.50-135.00
【本日の主な経済指標】
08:50(日) 第4四半期法人企業統計(設備投資)
16:45(仏) 第4四半期失業率
19:00(ユーロ) 第4四半期GDP(改定値)
21:00(英) 英中銀金融政策決定会合(政策金利)
21:45(ユーロ) ECB理事会(政策金利)
22:30(ユーロ) トリシェECB総裁記者会見
22:30(米) 週間新規失業保険申請件数
22:30(米) 第4四半期雇用コスト指数
22:30(米) 第4四半期非農業部門労働生産性指数(改定値)
22:30(加) 1月住宅建設許可件数
24:00(米) 1月製造業新規受注
24:00(加) 2月IVEY購買部協会景気指数
24:15(米) ブラード米セントルイス地区連銀総裁講演
27:00(米) エバンズ米シカゴ地区連銀総裁講演
≪2010年3月3日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
続落しているドル円は依然売られ過ぎ感が強く、参加者は「ブル」を選択した。米雇用統計は大きく
値が振れる可能性を秘めているため、前日ともなると心理的にはポジションを一方向には傾けづらく
なっている。昨日は対ユーロ・ポンドでの下落がドル円の下げを主導する形となったが、本日は米経
済指標、欧・英の金融政策と重要指標が控えており、発表次第では波乱含みの展開となるか注目され
る。
ユーロ円は「ブル」
前日のユーロ円は、ギリシャ政府が総額48億ユーロの追加的な赤字削減策を閣議決定したことをうけ
て、財政問題の懸念が緩和したことにより、ユーロに買戻しが入った。参加者もさらなる上値追いに
期待して「ブル」を選択。本日はECB政策金利発表後に、トリシェECB総裁の会見が予定されているこ
とから、今後の欧州経済の出口戦略についてコメントするかどうかに注目したい。
ポンド円は「ブル」
昨日発表された英PMIサービス業が58.4と事前予想(55.0)を上回り、参加者の強気は変わらず「ブル
」となった。3月1日直近安値132.03円をマークした後は132.40円から134.10円までのボックス相場と
なっており、ボックス上限または下限を明確に抜ける事ができるか、また今晩の英中銀金融政策決定
会合でサプライズがでるか注目される。