方向感のない展開が続く中、米住宅価格指標に注目集まる!
昨日のドル円は、日本株高を受けて上昇したクロス円に連れる形でアジア時間序盤は値を伸ばし、91.900円まで上昇。しかし、先週末の米公定歩合引き上げを材料にしたドル買いが一巡した事もあり、高値をマークした後はじりじりと値を崩した。また、ニューヨーク時間に入り、イエレン・サンフランシスコ連銀総裁が「向こう2年にわたり米成長率は潜在成長率を下回る見通し」・「金融政策による刺激措置、解除は時期尚早」と弱気な発言が嫌気され下値を拡大し91.021円まで下落、その後の戻りは鈍く91.161円で取引を終えた。
ユーロ円は、日本株の上昇に伴うリスク志向の高まりを受けて125.233円まで上昇した。その後も日経平均株価が前日比300円高を記録する等、株価の堅調な動きが支援材料となり、アジア時間は高値圏での推移となった。しかしロンドン時間になると、原油価格が80ドルの大台を割り込んだ事が資源国通貨売りを誘い、クロス円全般に円買いが波及。ニューヨーク時間には123.635円まで下落。前日と同水準で下げ止まり、上値を試したものの、124円台には届かず123.923円で取引を終えた。
本日の展開
本日のドル円だが、時間足ベースで見ると2月19日1時につけた高値92.145円を起点とした右肩下がりの下降トレンドを形成しており、短期的にはこのトレンドがどこまで継続するかがが意識されそう。本日はニューヨーク時間に発表されるケース・シラー住宅価格指数が注目されおり、結果次第では上下に値を振れる可能性を秘めている。事前予想を下回る結果となった場合の下値目処は、2月4日安値88.556円から2月19日高値92.145円までの上昇に対して38.2%押しとなる90.774円、半値押しとなる90.351円となりそう。また、予想以上の改善を示した場合は2月19日直近高値92.145円を目標に上昇する可能性も秘めている。
ユーロ円は、ギリシャをはじめとしたユーロ圏の財務基盤が弱い国に関する話題が値動きの中心となっている。昨日、ラガルド仏財務相から「ギリシャを巡る危機の"緊急性"は薄れた」と発言があったように、ギリシャに対する市場の不安感は徐々に落ち着いてきているとはいえ、財政赤字問題はすぐに解決できるものでもなく、仮にEUからの支援が決定されたとしても、EUの中心であるドイツの負担増などユーロ諸国に対する懸念は多岐にわたるため、引き続き上値の重い展開となりそう。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 90.30-91.90
ユーロ・円 122.80-125.30
ポンド・円 141.00-142.30
【今日の主な経済指標】
08:50(日) 1月25・26日日銀金融政策決定会合議事要旨
18:00(独) 2月IFO業況指数
18:30(南ア) 第4四半期GDP 前期比
21:45(米) 週間チェーンストア売上高
22:00(米) ブラード米セントルイス地区連銀総裁講演
22:55(米) 週間レッドブック大規模小売店売上高
23:00(米) 12月S&Pケース・シラー住宅価格指数
≪2010年2月22日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
政策金利引き上げ期待が後退しているものの参加者は「ブル」を選択。FRBによる公定歩合の
引き上げが、金融引締めと直結するものではないとの認識が広がっており、政策金利(FF金利)
の引き上げ時期については、今後発表される米経済指標の改善次第となりそう。本日発表される
米住宅指標もサブプライムローン問題以降、低水準が続いているが予想を上回る結果となれば2/
19直近高値92.145円まで上値を試す展開があるかもしれない。
ユーロ円は「ブル」
日足ベースでの値位置があまり変わっていない事もあり、参加者は「ブル」を継続している。本
日は仏消費者物価指数・独IFO企業景況感指数の発表が予定されており、結果次第では上下どち
らにも値が振れる可能性を秘めているが、ユーロ自体のファンダメンタルズは弱いため、仮に事
前予想を上回り発表直後に上昇した場合でも上値追いには注意が必要と思われる。
ポンド円は「ブル」
3営業日連続で140円近辺で下げ止まっている事もあり、参加者は「ブル」を選択。心理的な節目
として140円がサポートとして機能しているようにみえるが、ポンド買いとなりそうな材料も見当
たらないため、リスク回避の動きから円買いが強まった場合には下値を試す展開も考えられる。
下値目標は、2/6安値138.250円から2月17日高値143.619円までの上昇に対して61.8%と押しとな
る140.301円近辺が意識されそう。
ユーロ円は、日本株の上昇に伴うリスク志向の高まりを受けて125.233円まで上昇した。その後も日経平均株価が前日比300円高を記録する等、株価の堅調な動きが支援材料となり、アジア時間は高値圏での推移となった。しかしロンドン時間になると、原油価格が80ドルの大台を割り込んだ事が資源国通貨売りを誘い、クロス円全般に円買いが波及。ニューヨーク時間には123.635円まで下落。前日と同水準で下げ止まり、上値を試したものの、124円台には届かず123.923円で取引を終えた。
本日の展開
本日のドル円だが、時間足ベースで見ると2月19日1時につけた高値92.145円を起点とした右肩下がりの下降トレンドを形成しており、短期的にはこのトレンドがどこまで継続するかがが意識されそう。本日はニューヨーク時間に発表されるケース・シラー住宅価格指数が注目されおり、結果次第では上下に値を振れる可能性を秘めている。事前予想を下回る結果となった場合の下値目処は、2月4日安値88.556円から2月19日高値92.145円までの上昇に対して38.2%押しとなる90.774円、半値押しとなる90.351円となりそう。また、予想以上の改善を示した場合は2月19日直近高値92.145円を目標に上昇する可能性も秘めている。
ユーロ円は、ギリシャをはじめとしたユーロ圏の財務基盤が弱い国に関する話題が値動きの中心となっている。昨日、ラガルド仏財務相から「ギリシャを巡る危機の"緊急性"は薄れた」と発言があったように、ギリシャに対する市場の不安感は徐々に落ち着いてきているとはいえ、財政赤字問題はすぐに解決できるものでもなく、仮にEUからの支援が決定されたとしても、EUの中心であるドイツの負担増などユーロ諸国に対する懸念は多岐にわたるため、引き続き上値の重い展開となりそう。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 90.30-91.90
ユーロ・円 122.80-125.30
ポンド・円 141.00-142.30
【今日の主な経済指標】
08:50(日) 1月25・26日日銀金融政策決定会合議事要旨
18:00(独) 2月IFO業況指数
18:30(南ア) 第4四半期GDP 前期比
21:45(米) 週間チェーンストア売上高
22:00(米) ブラード米セントルイス地区連銀総裁講演
22:55(米) 週間レッドブック大規模小売店売上高
23:00(米) 12月S&Pケース・シラー住宅価格指数
≪2010年2月22日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
政策金利引き上げ期待が後退しているものの参加者は「ブル」を選択。FRBによる公定歩合の
引き上げが、金融引締めと直結するものではないとの認識が広がっており、政策金利(FF金利)
の引き上げ時期については、今後発表される米経済指標の改善次第となりそう。本日発表される
米住宅指標もサブプライムローン問題以降、低水準が続いているが予想を上回る結果となれば2/
19直近高値92.145円まで上値を試す展開があるかもしれない。
ユーロ円は「ブル」
日足ベースでの値位置があまり変わっていない事もあり、参加者は「ブル」を継続している。本
日は仏消費者物価指数・独IFO企業景況感指数の発表が予定されており、結果次第では上下どち
らにも値が振れる可能性を秘めているが、ユーロ自体のファンダメンタルズは弱いため、仮に事
前予想を上回り発表直後に上昇した場合でも上値追いには注意が必要と思われる。
ポンド円は「ブル」
3営業日連続で140円近辺で下げ止まっている事もあり、参加者は「ブル」を選択。心理的な節目
として140円がサポートとして機能しているようにみえるが、ポンド買いとなりそうな材料も見当
たらないため、リスク回避の動きから円買いが強まった場合には下値を試す展開も考えられる。
下値目標は、2/6安値138.250円から2月17日高値143.619円までの上昇に対して61.8%と押しとな
る140.301円近辺が意識されそう。