FXレポート

週末はイベントデー!?ドルの週末の動向は

昨日は、日経平均が昨年の10月8日以来の10,000円台を回復する場面もあったが、
最終的には利益確定の売りが出たため、前日比10円16銭安い9,981円33銭で取引
を終了した。目先の目標として、10,000円台に乗せたことは大いに期待が持てる
内容となった。

外国為替市場は、東京時間に日経平均が一時10,000円台を回復するなか、豪ドル
円やNZドル円を中心としてクロス円は底堅く推移した。欧州時間に入るとドル円
は若干上げたが、上値は相変わらず重く97.90円近辺で揉み合いとなった。ニュ
ーヨーク時間には、ダウ平均が大幅上昇したことを受け、徐々に上昇。米小売売
上高の発表直後には高値の98.546円まで続伸したが、米10年債利回りが3.80%ま
で低下すると、一転して97.276円まで大きく値を下げた。その後は急落後の反動
から戻すも結局97.602円で取引を終えた。

ユーロドルは東京時間ではアジア勢を中心としたユーロ買いが旺盛で1.40607ドル
まで上昇した。米小売売上高の結果を受け国際機関やソブリンからユーロ買いの
観測が出ると一時1.41773ドルまで急騰。しかし欧州債が続落したこと等により、
やや反落し結局1.41142ドルで引けた。

ポンドは、英中銀イングランド銀行が11日発表した報告で、英国でのインフレ期
待が上昇していることが示され、また、同国経済が4・5月に成長したことを示
す指標を受けて同国経済が回復の途上にある可能性がある見方がでた。そのため、
リスク志向の高まりから英ポンドドルが1.66200ドル、ポンド円が162.148円まで
上昇した。

本日は、イベントが多数あるため値動きが読み辛い展開が予想される。経済指標
ではミシガン大学消費者信頼感指数の発表やG8の会合の初日になる。その他に
注目したい点は、ECBトリシェ総裁の講演、ニューヨーク株式市場の動向、米長期
金利及び米国債の価格や利回りの動向、週末のためのポジション調整などになる
だろう。特に、ミシガン大学消費者信頼感指数や米長期金利及び米国債の価格や
利回りの動向に注目したい。

[予想レンジ]
ドル・円   97.00~ 98.50
ユーロ・円 137.10~138.80 
ポンド・円 158.50~162.30

【今日の主な経済指標】
 12 (金) USD  ミシガン大学消費者信頼感指数(6月)(速報値)予想(69.5) 前回(68.7)

 さて、マーケット参加者のポジションは......

 ≪2009年6月11日クローズ時点≫
 ドル・円  : ブル
 ユーロ・円 : ベア
 ユーロ・ドル: ベア
 英ポンド・円: ベア
 豪ドル・円 : ブル
 NZドル・円 :  ブル
 ※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。

  ドル・円は「ブル」、前日のブルからベアにチェンジした。参加者は直近の値動きから
            97.00円~97.50円は底堅いとみてロングから入っているようだ。

  ユーロ・円は「ベア」、今週は135.50~138.50のレンジ相場がほぼ続いている。
             レンジ相場の場合はオシレーターの出番となりRSIなどの指標
             が大活躍するのではないだろうか。現在138円前後で138.50のレ
             ジスタンスラインに近づいているためベアのようだ。
     
  英ポンド・円は「ベア」、直近の急騰で利益確定売りなどでやや一服感があるようだ。
              しかし、160円台をキープするようだとアップトレンド継続と
              判断し、ブルにチェンジする可能性もあるため注意が必要だ。

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