ドル全面高の展開
10日の外国為替市場では、10年債入札の利回りが予想を上回る中、ドルがユーロ
など他通貨に対して全面高となった。
ドル円は、日経平均の上昇とともに徐々に上昇。安値の97.090円を付けてからNY時間
では一時98.456円まで続伸した。
しかし、連邦準備制度理事会(FRB)が発表した地区連銀景況報告(ベージュブック)によると、
5月になっても経済情勢は依然として弱く、米国の多くの地区で悪化が見られたことが明らかとなり、
商業不動産および労働市場は引き続き難題に直面していることが判明したなどの内容から
引けにかけて上値が重い展開となり98.143円で取引を終えた。
ユーロドルは、ロンドン時間まで本日高値の1.41432ドルをつけるなのど堅調に推移していたが、
欧州時間に入りロシアが外貨準備の一部をIMF債に振り分けると報じられると米10年債利回りが
4.000%付近まで急上昇。これにより、ユーロドルは1.41432ドルから1.39141ドルまで下落。
しかし米地区連銀経済報告(ベージュブック)の発表後はドルが売られ、結局1.39821ドルで取引を終えた。
本日の経済指標では、米小売売上高指数が発表される。小売売上高指数は、個人消費の動向を伺う重要
な指標となり、予想値0.4%が前回値-0.4%よりも若干改善の見通しとなっている。
だが依然としてドルの不安は払拭できない。テクニカル的には97円を割ってくると、さらなる下落が
待ち構えている可能性も否定できないので注意が必要だ。
[予想レンジ]
ドル・円 96.60~ 98.70
ユーロ・円 136.50~138.50
ポンド・円 158.50~162.00
【今日の主な経済指標】
11 (木) 21:30 USD 小売売上高〔前月比〕前回(-0.4%)予想(0.4%)
21:30 USD 米週間失業保険新規申請件数 前回(62.1万件)予想(61.5万件)
さて、マーケット参加者のポジションは......
≪2009年6月10日クローズ時点≫
ドル・円 : ベア
ユーロ・円 : ブル
ユーロ・ドル :ブル
英ポンド・円 :ベア
豪ドル・円 : ブル
NZドル・円 : ブル
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル・円は「ベア」、リスク志向の後退、原油価格の上昇、米国の内需見通しの低迷などから参加者はショートポジションを取っているようだ。
ユーロ・円は「ブル」、ラトビアの早期通貨切り下げ懸念が収まり、中欧および東欧の金融危機の恐れが後退。ユーロ円は底堅い展開を見せている。
英ポンド・円は「ベア」、アジア時間は手がかりが乏しいため方向感が定まらない展開となったが、日経平均の上昇を契機に円の全面売りが始まったため高値の161.278円までついたが、そこから上値が重くなり160.496円で引けた。参加者は、上げの材料が乏しいため上値は重いとみて、ショートから入っているようだ。
など他通貨に対して全面高となった。
ドル円は、日経平均の上昇とともに徐々に上昇。安値の97.090円を付けてからNY時間
では一時98.456円まで続伸した。
しかし、連邦準備制度理事会(FRB)が発表した地区連銀景況報告(ベージュブック)によると、
5月になっても経済情勢は依然として弱く、米国の多くの地区で悪化が見られたことが明らかとなり、
商業不動産および労働市場は引き続き難題に直面していることが判明したなどの内容から
引けにかけて上値が重い展開となり98.143円で取引を終えた。
ユーロドルは、ロンドン時間まで本日高値の1.41432ドルをつけるなのど堅調に推移していたが、
欧州時間に入りロシアが外貨準備の一部をIMF債に振り分けると報じられると米10年債利回りが
4.000%付近まで急上昇。これにより、ユーロドルは1.41432ドルから1.39141ドルまで下落。
しかし米地区連銀経済報告(ベージュブック)の発表後はドルが売られ、結局1.39821ドルで取引を終えた。
本日の経済指標では、米小売売上高指数が発表される。小売売上高指数は、個人消費の動向を伺う重要
な指標となり、予想値0.4%が前回値-0.4%よりも若干改善の見通しとなっている。
だが依然としてドルの不安は払拭できない。テクニカル的には97円を割ってくると、さらなる下落が
待ち構えている可能性も否定できないので注意が必要だ。
[予想レンジ]
ドル・円 96.60~ 98.70
ユーロ・円 136.50~138.50
ポンド・円 158.50~162.00
【今日の主な経済指標】
11 (木) 21:30 USD 小売売上高〔前月比〕前回(-0.4%)予想(0.4%)
21:30 USD 米週間失業保険新規申請件数 前回(62.1万件)予想(61.5万件)
さて、マーケット参加者のポジションは......
≪2009年6月10日クローズ時点≫
ドル・円 : ベア
ユーロ・円 : ブル
ユーロ・ドル :ブル
英ポンド・円 :ベア
豪ドル・円 : ブル
NZドル・円 : ブル
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル・円は「ベア」、リスク志向の後退、原油価格の上昇、米国の内需見通しの低迷などから参加者はショートポジションを取っているようだ。
ユーロ・円は「ブル」、ラトビアの早期通貨切り下げ懸念が収まり、中欧および東欧の金融危機の恐れが後退。ユーロ円は底堅い展開を見せている。
英ポンド・円は「ベア」、アジア時間は手がかりが乏しいため方向感が定まらない展開となったが、日経平均の上昇を契機に円の全面売りが始まったため高値の161.278円までついたが、そこから上値が重くなり160.496円で引けた。参加者は、上げの材料が乏しいため上値は重いとみて、ショートから入っているようだ。