ドル円は続伸!今週は朝鮮半島情勢を注視!
先週金曜日のドル円は、111.249円で取引を開始した後、東京市場において、市場では「本邦実需勢から仲値にかけて月末絡みの買いが観測された」との指摘もあり、一時111.35円近辺まで値を上げました。買いが一巡し日経平均株価がさえない値動きとなった後は、次第に上げ幅を縮小し、日通し安値となる111.07円付近まで下押す場面も見られました。欧州市場では、ユーロ円の急伸につれたドル買いが継続したほか、米10年債利回りの上昇も支えとなり、ドル円は111.52円近辺までじり高となりました。NY市場に入ると、米商務省が発表した1-3月期米国内総生産(GDP)速報値は、前期比年率0.7%増と市場予想の1.0%増を下回ったものの、米10年債利回りが上昇幅を拡大したため円売り・ドル買いが優勢となりました。買いが一巡すると、米金利が一転低下したことも嫌気され111.30円台まで押し戻されました。その後は週末とあって次第に市場参加者が減少するなか、111.45円を挟んだ揉みあいとなり、前日比では0.242円高い111.445円で取引を終えました。
≪2017年04月27日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り40% 買い60%
ユーロ・円 :「ベア」 売り71% 買い29%
英ポンド・円 :「ベア」 売り73% 買い27%
豪ドル・円 :「ブル」 売り16% 買い84%
NZドル・円 :「ブル」 売り18% 買い82%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り74% 買い26%
【今日の主な経済指標】
16:15 CHF 実質小売売上高[前年同月比] 3月
21:30 USD 個人消費支出(PCE)[前月比] 3月
21:30 USD 個人所得[前月比] 3月
21:30 USD 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)[前月比] 3月
23:00 USD ISM製造業景況指数 4月
23:00 USD 建設支出[前月比] 3月
- 今日のトレードポイント -
市場委員会(FOMC)、5日米雇用統計が控えているほか、韓国では4月30日から5月9日まで韓国大統領選挙が行われ、米軍による北朝鮮に対する軍事行動のタイムリミットとの見方が出てきております。一旦、北朝鮮への地政学リスクは落ち着いてきましたが、北朝鮮の隣国である日露首相がこのタイミングで会談しており、北朝鮮への外堀を埋めてきているとの見方があります。米国も北朝鮮への圧力を緩めておらず、このまま北朝鮮が話し合いに応じない場合は軍事衝突する可能性は低くないとみられるため、短期的にダウンサイドリスクが高くなりそうです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 110.00-111.00
ユーロ・円 120.00-122.00
ポンド・円 140.00-147.00