雇用統計に向け明るい兆し!
昨日のドル円は、昨年末に発表された米新規失業保険申請件数が2008年7月以来の水準へと回復したことを背景に米長期金利が上昇し、約4ヶ月ぶりの水準までドル買いが強まり、昨年末の流れを引き継ぎ、93.211円まで上昇した。93円台では本邦輸出企業のドル売りや、原油・金など商品相場の上げ幅が拡大したことにより、一転して反落、ドル高調整の動きが一段と強まった。注目された米12月ISM製造業景況指数は55.9と事前予想を上回ったものの、直前に予想された「65」には届かなかったことで失望感が拡大、軟調推移となって92.535円で引けた。
ユーロ円は、昨年末のNY市場でのドル買い地合いを引き継ぐ中、本邦輸出企業のユーロ売りが入ったこともあり、東京市場では132.378円まで下落した。しかし、その後は日経平均やGLOBEXのNYダウ先物の堅調推移となったことや、金や原油など商品相場が一段高となったこともあり133.347円まで買い戻されて取引を終えた。
さて本日のドル円だが、米12月ISM製造業景況指数の好結果によって、週末の12月雇用統計に対する期待も一段と高まっている。また、日本の財政悪化懸念が新たな円売り材料として関心を集めており、ドル買い・円売りが強まる可能性も高く、さらに、テクニカル的に見ても昨年10月の高値であった92.331円を上抜いてきたことで、新たな上昇ステージに入ったと考えれば、ドル円は全般的に堅調となる可能性が高いと言えようか。
ユーロは、米国の景気指標と金利動向に話題が集中しており、雇用関連指標の改善期待から、対ドルでは下落リスクが大きいとみる考え方もある。また、対円では欧州金融危機が落ち着きを取り戻し景気回復も進む中で、株価も概ねリーマン・ショック以前の水準まで回復。市場のセンチメントは過剰なリスク回避から、より積極的なリスクテイクに向かいつつある状況にあるのかも知れない。株高を背景としたリスク選好の円売りに加えて日本経済のデフレ懸念から円敬遠ムードも強く、ユーロ円の下値は底堅く推移するかも知れない。
ポンドは、英モーゲージ承認件数が12ヶ月連続で上昇し、英住宅市場への回復期待が高まりつつあるものの、米雇用統計などの米景気指標次第ではドルへの資金還流が加速する可能性もある。さらに、英国の財政悪化懸念やソブリン格下げリスク、低金利長期化観測や政局リスクなどを背景としたポンド売り圧力も根強いと思われることから下値に対する警戒は常に頭に入れておきたい。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 91.80-93.00
ユーロ・円 132.00-134.00
ポンド・円 147.00-150.00
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY マネタリーベース
16:45 FRF 消費者信頼感指数
17:55 DEM 失業者数
17:55 DEM 失業率
19:00 EUR 消費者物価指数
22:30 CAD 鉱工業製品価格
22:30 CAD 原料価格指数
00:00 USD 製造業新規受注
00:00 USD 住宅販売保留指数
≪2010年1月4日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ベア」
米雇用統計へのヒントとなるISM製造業の構成項目「雇用指数」は52.0と前回から拡大。これで3ヶ月連続で
「50」超えとなる。ここ最近の6ヶ月平均(49.0)も超えており、製造業分野の雇用が着実に回復しつつある
ことが窺えた事で、参加者も「ブル」のスタンスで臨んでいる。参加者の注目は今週末8日の米雇用統計に集
約されつつあり、一部では楽観的な声も聞こえている。しかし、既に織り込み済とも考えられバイアスの傾
けすぎには注意が必要となろう。もし、6日の12月ADP全米雇用報告などが強い数字で、ドルが買われる展開
になれば8日の雇用統計では逆に「失望売り」といったシナリオも頭に入れておきたい。
ポンド円は「ブル」
英PMI製造業が事前予想を上回り、07年11月以来の高水準を記録、また同時刻に発表された、英モーゲージ承
認件数が12ヶ月連続で上昇し、08年3月以来の水準まで回復したことからポンド円は堅調推移かと思われたが、
英FT紙が「英の景気回復が財政赤字によって頓挫する」との可能性を指摘した事が嫌気され急落。149円を割
れると参加者の買いが殺到し「ブル」優勢となった。今後も引き続き強弱材料の対立で乱高下も予想できるこ
とから、慎重スタンスで臨みたい。
豪ドル円は「ブル」
中国の大寒波ほか、ロシアがベラルーシ向けの原油供給を停止したとの報道が買い材料となり、原油価格が
80ドルの大台にのせた事もあって、資源国通貨は堅調推移。参加者の「ブル」も継続。今後の豪ドル円だが、
中国人民銀行高官が「中国の外貨準備を原油や他の戦略的資源に投資することで運用先の多様化を図るべき」
との考えを示したと中国金融時報が伝えたことや、日本の低金利長期化観測やデフレ懸念を背景に円安の流
れが強まってきており、豪ドルが対照的に買われやすい局面となるかも知れない。
ユーロ円は、昨年末のNY市場でのドル買い地合いを引き継ぐ中、本邦輸出企業のユーロ売りが入ったこともあり、東京市場では132.378円まで下落した。しかし、その後は日経平均やGLOBEXのNYダウ先物の堅調推移となったことや、金や原油など商品相場が一段高となったこともあり133.347円まで買い戻されて取引を終えた。
さて本日のドル円だが、米12月ISM製造業景況指数の好結果によって、週末の12月雇用統計に対する期待も一段と高まっている。また、日本の財政悪化懸念が新たな円売り材料として関心を集めており、ドル買い・円売りが強まる可能性も高く、さらに、テクニカル的に見ても昨年10月の高値であった92.331円を上抜いてきたことで、新たな上昇ステージに入ったと考えれば、ドル円は全般的に堅調となる可能性が高いと言えようか。
ユーロは、米国の景気指標と金利動向に話題が集中しており、雇用関連指標の改善期待から、対ドルでは下落リスクが大きいとみる考え方もある。また、対円では欧州金融危機が落ち着きを取り戻し景気回復も進む中で、株価も概ねリーマン・ショック以前の水準まで回復。市場のセンチメントは過剰なリスク回避から、より積極的なリスクテイクに向かいつつある状況にあるのかも知れない。株高を背景としたリスク選好の円売りに加えて日本経済のデフレ懸念から円敬遠ムードも強く、ユーロ円の下値は底堅く推移するかも知れない。
ポンドは、英モーゲージ承認件数が12ヶ月連続で上昇し、英住宅市場への回復期待が高まりつつあるものの、米雇用統計などの米景気指標次第ではドルへの資金還流が加速する可能性もある。さらに、英国の財政悪化懸念やソブリン格下げリスク、低金利長期化観測や政局リスクなどを背景としたポンド売り圧力も根強いと思われることから下値に対する警戒は常に頭に入れておきたい。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 91.80-93.00
ユーロ・円 132.00-134.00
ポンド・円 147.00-150.00
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY マネタリーベース
16:45 FRF 消費者信頼感指数
17:55 DEM 失業者数
17:55 DEM 失業率
19:00 EUR 消費者物価指数
22:30 CAD 鉱工業製品価格
22:30 CAD 原料価格指数
00:00 USD 製造業新規受注
00:00 USD 住宅販売保留指数
≪2010年1月4日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ベア」
米雇用統計へのヒントとなるISM製造業の構成項目「雇用指数」は52.0と前回から拡大。これで3ヶ月連続で
「50」超えとなる。ここ最近の6ヶ月平均(49.0)も超えており、製造業分野の雇用が着実に回復しつつある
ことが窺えた事で、参加者も「ブル」のスタンスで臨んでいる。参加者の注目は今週末8日の米雇用統計に集
約されつつあり、一部では楽観的な声も聞こえている。しかし、既に織り込み済とも考えられバイアスの傾
けすぎには注意が必要となろう。もし、6日の12月ADP全米雇用報告などが強い数字で、ドルが買われる展開
になれば8日の雇用統計では逆に「失望売り」といったシナリオも頭に入れておきたい。
ポンド円は「ブル」
英PMI製造業が事前予想を上回り、07年11月以来の高水準を記録、また同時刻に発表された、英モーゲージ承
認件数が12ヶ月連続で上昇し、08年3月以来の水準まで回復したことからポンド円は堅調推移かと思われたが、
英FT紙が「英の景気回復が財政赤字によって頓挫する」との可能性を指摘した事が嫌気され急落。149円を割
れると参加者の買いが殺到し「ブル」優勢となった。今後も引き続き強弱材料の対立で乱高下も予想できるこ
とから、慎重スタンスで臨みたい。
豪ドル円は「ブル」
中国の大寒波ほか、ロシアがベラルーシ向けの原油供給を停止したとの報道が買い材料となり、原油価格が
80ドルの大台にのせた事もあって、資源国通貨は堅調推移。参加者の「ブル」も継続。今後の豪ドル円だが、
中国人民銀行高官が「中国の外貨準備を原油や他の戦略的資源に投資することで運用先の多様化を図るべき」
との考えを示したと中国金融時報が伝えたことや、日本の低金利長期化観測やデフレ懸念を背景に円安の流
れが強まってきており、豪ドルが対照的に買われやすい局面となるかも知れない。