トランプ氏の会見を控え方向感を欠く!
昨日のドル円は、115.811円で取引を開始した後、東京市場の午前においては、連休明けの5・10日(ゴトー日)であったことから、仲値に向けたドル売りが観測され116.20円近辺まで上昇しました。前場引け後から午後にかけて日経平均先物が下落したことや、トランプ次期米大統領の記者会見を控え、ドルロングのポジションの調整などを受け、ドル売り・円買いが先行し115.19円近辺まで下げ足を速めました。欧州市場に入ると、ハードブレグジット懸念によるリスク回避の流れに一巡感が生じ、ポンド売りの勢いが一服しました。それに伴いドル円も116円台まで値を戻しました。NY市場に入ると、米10年債利回りの上昇を受けて日通し高値となる116.34円近辺まで上昇しました。しかしロンドンフィキシングにかけては一転してドル売りが優勢となり115.28円近辺まで再び値を下げました。その後も方向感が定まらない値動きが続き、前日比では0.371円安い115.720円で取引を終えました。
≪2017年01月10日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り36% 買い64%
ユーロ・円 :「スクエア」 売り50% 買い50%
英ポンド・円 :「ブル」 売り36% 買い64%
豪ドル・円 :「ブル」 売り21% 買い79%
NZドル・円 :「ブル」 売り24% 買い76%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り55% 買い45%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 外貨準備高 12月
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・速報値 11月
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・速報値 11月
18:30 GBP 製造業生産指数[前月比] 11月
18:30 GBP 鉱工業生産指数[前月比] 11月
18:30 GBP 貿易収支 11月
21:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
23:15 GBP カーニー英中銀(BOE)総裁、発言
- 今日のトレードポイント -
中国人民元の乱高下や英国のハードブレグジットの影響によるリスク回避でドル円は上値の重い展開が続いていますが、米利上げ期待や株式相場の堅調な推移などのサポート要因もあり、下値も限定的となっています。その結果方向感を欠く値動きとなっているので、本日のNYタイムに予定されているトランプ氏の発言で大きな動きがある可能性を想定しておきたいところです。どのような発言がされるのか内容をしっかり見極め、トレンドが出たら順張りで取引に臨みたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 115.00-117.00
ユーロ・円 121.00-124.00
ポンド・円 140.00-144.00