弱い米経済指標を背景にドル円は続落!
昨日のドル円は、117.258円で取引を開始した後、早朝の取引において日通し高値となる117.42円近辺をつけました。東京市場に入ると、ユーロドルの上昇をきっかけに全般ドル安が進み、持ち高調整の売りが優勢となりました。ドル円は節目の117円を下抜けると目先のストップロスを巻き込み、116.28円近辺まで下落しました。欧州市場に入ると、東京タイムでの円高の反動から円売り優勢の展開となり、時間外の米10年債利回りやナイト・セッションの日経平均先物が上昇したことで、116.78円近辺まで下げ幅を縮小しました。NY市場に入ると、この日発表された12月米ADP雇用統計が市場予想を下回ったことや、12月の米ISM非製造業景況指数の内訳で、週末の米雇用統計の参考指標となる雇用指数が53.8と前月の58.2から大幅に低下したことで再びドル売り圧力が強まり、日通し安値となる115.22円近辺まで下げ足を速めました。引けにかけてはショートカバーが入り、前日比では1.917円安い115.298円で取引を終えました。
≪2017年01月05日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り33% 買い67%
ユーロ・円 :「ベア」 売り60% 買い40%
英ポンド・円 :「ブル」 売り44% 買い56%
豪ドル・円 :「ブル」 売り16% 買い84%
NZドル・円 :「ブル」 売り25% 買い75%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り62% 買い38%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前々週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前々週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
09:00 JPY 毎月勤労統計調査-現金給与総額[前年同月比] 11月
09:30 AUD 貿易収支 11月
16:00 DEM 小売売上高指数 11月
16:00 DEM 製造業新規受注[前月比] 11月
16:45 FRF 経常収支 11月
16:45 FRF 貿易収支 11月
19:00 EUR 小売売上高 11月
19:00 EUR 消費者信頼感(確定値) 12月
22:30 USD 貿易収支 11月
22:30 CAD 新規雇用者数 12月
22:30 CAD 失業率 12月
22:30 CAD 貿易収支 11月
22:30 USD 失業率 12月
22:30 USD 非農業部門雇用者数変化[前月比] 12月
00:00 USD 製造業新規受注[前月比] 11月
- 今日のトレードポイント -
昨日のドル円は、ドル売り一色の相場となり、昨年12月14日以来の安値である115円台前半まで下落しました。本日発表となる米雇用統計を控え、前日に発表されたADP雇用統計やISM非製造業景況指数の内訳である雇用指数の結果を踏まえると、かんばしくない結果が想定されます。続いてるトランプ相場の中でも調整の流れが出てきているので、ポジション管理には注意しつつ、短期的な逆張りで取引に臨みたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 114.70-116.50
ユーロ・円 121.50-123.50
ポンド・円 141.00-145.00