FXレポート

今週のドル円は底堅い値動となるか!

昨日のドル円は、116.541円で取引を開始した後、東京市場では、ユーロドルの急伸につれて日通し安値となる116.04円近辺まで下押ししましたが、ユーロドルが急失速すると下値が切り上がりました。日経平均株価が150円超安から30円超高まで切り返すとドルの買い戻しが優勢となり、116.88円付近まで持ち直しました。日経平均株価が引けにかけて下げに転じると、ドル円は116.50円付近まで失速しましたが、下値は限定的となりました。欧州市場では、アジア時間からの流れを引き継ぎドル買いが先行しました。時間外の米10年債利回りが一時上昇に転じたことも支えとなり、日通し高値となる117.19円近辺まで値を上げるも、その後は116.95円を挟んだ値動きとなりました。NY市場では、12月米シカゴ購買部協会景気指数(PMI)が54.6と市場予想の56.8を下回ったことが嫌気されたほか、年末のロンドンフィキシングに向けた売りも観測され、ドル円は116.43円近辺まで失速する場面も見られました。取引終盤以降は、ドルの買い戻しが入るなか、対オセアニア通貨を中心にドル高が進んだことを支えに117円台を回復する場面も見られました。前日比では0.413円安い116.973円で取引を終えました。

≪2016年12月30日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」    売り43% 買い57%
ユーロ・円  :「ベア」      売り66% 買い34%
英ポンド・円 :「ブル」    売り48%  買い52%
豪ドル・円  :「ブル」      売り17%  買い83%
NZドル・円   :「ブル」      売り28% 買い72%
ユーロ・ドル :「ベア」     売り57% 買い43%

【今日の主な経済指標】
主要な経済指標なし

- 今日のトレードポイント -
先週のドル円は、年末で市場参加者が少ないなか、月末絡みのフローやポジション調整のドル売りが見られました。今週は、市場参加者が完全に復帰するため、市場の流動性が回復し動意付く展開が予想されます。ドルの上昇要因は、次期米大統領のトランプ氏が掲げる大幅な財政出動への期待と米連邦準備理事会(FRB)の利上げ見通しです。トランプ氏の政策実現が影を潜めた場合、一気にドル売りの流れになることが予想されますが、今週はトランプ政権を期待した米株高の流れや米利上げ観測を背景としたドルの先高観を受け、ドル円は底堅い値動きが予想されます。

[今日の予想レンジ]
ドル・円            116.00-118.00
ユーロ・円        121.50-124.80
ポンド・円        141.00-145.00

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