クリスマスムード一色!薄商いの突発的フローに注意!
昨日のドル円は、東京時間の外為市場は非常に狭いレンジでの取引となった。クリスマス休暇の週であること、また日本市場も「天皇誕生日」ということで休場となっており、市場参加者が非常に少ない状況となっていた為、商いが閑散とした状態が続いたが、NY時間に入り米新築住宅販売件数が前回から11.3%減の35.5万件と発表されると、市場はドル売りに傾斜。積もっていたロングの解消からドル円は本日安値となる91.281円まで下落。昨日の中古住宅も好調だっただけに冷や水を浴びせられた格好となり、7営業日ぶりに下落し91.609円で取引を終えた。
ユーロ円は堅調となった。序盤はクリスマス週で取引閑散としていたものの、米住宅指標が弱い結果となったことや、商品市場では原油や金の反発もあって、下げ過ぎ感も出ていたユーロドルのショートカバーが強まり、一時1.4366ドルまで反発すると、対円もつられて上昇。131.342円で引けた。
一方のポンド円は英中銀政策委員会(MPC)議事録が発表され、政策金利、資産買取枠とも据え置かれたMPCだが、9対0の全員一致での決定であることが明らかとなった。ある程度予想されていた結果であったものの、量的緩和拡大の火種が完全に消えた訳では無さそうで、11月に異なる意見を唱えたマイルズ委員とデール委員は、11月の主張が正しい可能性は依然あるとの前提のうえでの賛同だったことでマーケットはポンド売りで反応し、146.176円で取引を終えた。
さて本日のドル円だが、米景気に対する楽観的な見方が広がりつつある中、注目の11月米新築住宅販売件数は11.3%減とネガティブサプライズとなった。先週木曜日に発表されたFOMC声明から個人消費や住宅市場の改善が指摘されるなど、出口戦略への市場の期待が高まっていただけに、一歩後退と言えよう。上昇局面での押し目と考えれば買い場となろうが、92円がドルの戻り売りの節目になっており、この水準ではドル円の上値が重くなる可能性も否定できず、難しい局面だ。また、本日はクリスマスイブで市場参加者の一段の減少が見込まれ、流動性が低くなることが予想されるため注意が必要だ。
ユーロ円は、南欧・中欧、バルト海周辺などの信用不安の火種は多く、ユーロを買いづらい局面が続くと言えよう。しかしながら、米新築住宅販売件数は予想を下回り、利上げ期待は一時後退。さらには、日銀の追加金融緩和期待が強まっており、海外勢を中心に円の先安観が強まってきたことを鑑みれば、底堅い動きも予想される。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 91.00-92.00
ユーロ・円 129.60-132.50
ポンド・円 145.00-147.50
【今日の主な経済指標】
22:30(米) 11月耐久財受注
22:30(米) 週間新規失業保険申請件数
≪2009年12月23日クローズ時点≫
ドル・円 :「ベア」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ベア」
ドル円は売り買いが拮抗する展開。参加者は逆張りの傾向が強く、92円付近では売り注文が膨らんだ。
また、米景気に対する楽観的な見方に対しても時期尚早と捕らえている参加者が多いようで、3日連続
で「ベア」。注目の米景気だが、個人消費動向は雇用情勢の回復で底堅いデータは期待できるものの、
一昨日発表された第3四半期GDPでは、設備投資に並び個人消費の弱含みが確認されており、昨日の11月
米新築住宅販売件数、12月ミシガン大学消費者信頼感指数は市場予想を下回ったことは、今後の米経済
にとって懸念材料となりそうだ。米経済成長期待を背景とした将来の利上げ期待感後退からドル安に寄
与する可能性もあるだろう。
ポンド円は「ブル」
BOE(英中銀)議事録では政策金利、資産買入れプログラムともに全会一致で決定。サプライズはない
ものの、量的緩和終了に対する何らかのヒントが得られるのでは?と期待していた向きにとっては幾分
の失望となって下落。146円を割れると買い優勢となって「ブル」。資産買入れプログラムについては、
英デイリー紙が、23日版で、「英中銀は量的緩和の拡大(資産買い入れ規模を来年最大250億ポンド増額
する方向)に傾いている模様」との記事を掲載している。今後もこの話題がポンド相場のキーワードと
なりそうだ。
豪ドル円は「ブル」
米週間石油在庫統計で原油在庫が大幅に減少したことで、原油は3.05%高の1バレル=76.67ドルと暴騰。
また、米新築住宅販売件数が予想を大幅に下回ったことから、ドル売りが進み、金も反発。商品市場が
好調だったことで、豪ドル円も堅調となり、参加者も「強気」スタンスを継続。年末にかけては、ドル、
円へのリパトリが強まる可能性もある為、深追いは避けたい。
ユーロ円は堅調となった。序盤はクリスマス週で取引閑散としていたものの、米住宅指標が弱い結果となったことや、商品市場では原油や金の反発もあって、下げ過ぎ感も出ていたユーロドルのショートカバーが強まり、一時1.4366ドルまで反発すると、対円もつられて上昇。131.342円で引けた。
一方のポンド円は英中銀政策委員会(MPC)議事録が発表され、政策金利、資産買取枠とも据え置かれたMPCだが、9対0の全員一致での決定であることが明らかとなった。ある程度予想されていた結果であったものの、量的緩和拡大の火種が完全に消えた訳では無さそうで、11月に異なる意見を唱えたマイルズ委員とデール委員は、11月の主張が正しい可能性は依然あるとの前提のうえでの賛同だったことでマーケットはポンド売りで反応し、146.176円で取引を終えた。
さて本日のドル円だが、米景気に対する楽観的な見方が広がりつつある中、注目の11月米新築住宅販売件数は11.3%減とネガティブサプライズとなった。先週木曜日に発表されたFOMC声明から個人消費や住宅市場の改善が指摘されるなど、出口戦略への市場の期待が高まっていただけに、一歩後退と言えよう。上昇局面での押し目と考えれば買い場となろうが、92円がドルの戻り売りの節目になっており、この水準ではドル円の上値が重くなる可能性も否定できず、難しい局面だ。また、本日はクリスマスイブで市場参加者の一段の減少が見込まれ、流動性が低くなることが予想されるため注意が必要だ。
ユーロ円は、南欧・中欧、バルト海周辺などの信用不安の火種は多く、ユーロを買いづらい局面が続くと言えよう。しかしながら、米新築住宅販売件数は予想を下回り、利上げ期待は一時後退。さらには、日銀の追加金融緩和期待が強まっており、海外勢を中心に円の先安観が強まってきたことを鑑みれば、底堅い動きも予想される。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 91.00-92.00
ユーロ・円 129.60-132.50
ポンド・円 145.00-147.50
【今日の主な経済指標】
22:30(米) 11月耐久財受注
22:30(米) 週間新規失業保険申請件数
≪2009年12月23日クローズ時点≫
ドル・円 :「ベア」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ベア」
ドル円は売り買いが拮抗する展開。参加者は逆張りの傾向が強く、92円付近では売り注文が膨らんだ。
また、米景気に対する楽観的な見方に対しても時期尚早と捕らえている参加者が多いようで、3日連続
で「ベア」。注目の米景気だが、個人消費動向は雇用情勢の回復で底堅いデータは期待できるものの、
一昨日発表された第3四半期GDPでは、設備投資に並び個人消費の弱含みが確認されており、昨日の11月
米新築住宅販売件数、12月ミシガン大学消費者信頼感指数は市場予想を下回ったことは、今後の米経済
にとって懸念材料となりそうだ。米経済成長期待を背景とした将来の利上げ期待感後退からドル安に寄
与する可能性もあるだろう。
ポンド円は「ブル」
BOE(英中銀)議事録では政策金利、資産買入れプログラムともに全会一致で決定。サプライズはない
ものの、量的緩和終了に対する何らかのヒントが得られるのでは?と期待していた向きにとっては幾分
の失望となって下落。146円を割れると買い優勢となって「ブル」。資産買入れプログラムについては、
英デイリー紙が、23日版で、「英中銀は量的緩和の拡大(資産買い入れ規模を来年最大250億ポンド増額
する方向)に傾いている模様」との記事を掲載している。今後もこの話題がポンド相場のキーワードと
なりそうだ。
豪ドル円は「ブル」
米週間石油在庫統計で原油在庫が大幅に減少したことで、原油は3.05%高の1バレル=76.67ドルと暴騰。
また、米新築住宅販売件数が予想を大幅に下回ったことから、ドル売りが進み、金も反発。商品市場が
好調だったことで、豪ドル円も堅調となり、参加者も「強気」スタンスを継続。年末にかけては、ドル、
円へのリパトリが強まる可能性もある為、深追いは避けたい。