米住宅市場大幅改善! 米経済に対する楽観論が拡大!
昨日のドル円は、景気回復に伴う米国の出口戦略期待が高まっている中、日本の金融緩和長期化観測を背景に日米長期金利差が昨年10月末以来の水準まで拡大したことも円売りを後押しし、90.50円付近まで上昇。その後は一部市場参加者がクリスマス休暇入りする中、動意が乏しい展開となりNY時間までは膠着状態となった。注目された米GDP-3Q確報値は+2.2%と市場予想を下回ったものの、中古住宅販売件数は、税額控除の延長を受け、654万件と大きく改善。市場ではドル買いが持ち込まれると、ドル円は91.869円と10/27以来の高値を示現し、6営業日続伸の91.822円で引けた。
ユーロ円は欧州の信用不安から序盤、下値を探る局面もあったが、日経平均やGLOBEXのNYダウ先物も堅調推移となったことで、クロス円の買いが膨らみユーロも堅調推移。その後格付け機関ムーディーズがギリシャの格付けを「A1」→「A2」へ引き下げ、見通しを今後再び格下げされる可能性がある「ネガティブ」とした。ただし、ギリシャの格付けはフィッチ・S&Pがすでに引き下げしていたことで今回は予想の範囲内との見方から、格下げを受けたユーロの下落は一時的なものに終わり、その後もドル円の上昇につられる格好となり結局130.873円で取引を終えた。
さて本日のドル円だが、先週、FOMC声明での「住宅セクターは過去数ヶ月の改善を示す一定の兆しがみられる」との米住宅市場に楽観的な見方を示していたが、昨日発表された米中古住宅販売件数が回復したことで、FOMCの会見を裏づける格好となり、米長期金利上昇からドル買いの流れに期待が高まってきた。本日もクリスマス休暇で取引量は低下するものの、薄商いで値が振れやすい相場のなか、ドル独歩高のシナリオも頭に入れていおきたい。また、テクニカル面でも9月の急激な下落トレンドラインをブレイクしていることから、中規模の反騰局面入りした可能性が高いとみる。10/27戻り高値の92.331円を上抜けられるか注目したい。
ユーロを取り巻く環境は依然厳しくなりそうだ。強い米経済指標などから市場では、来年の早期米利上げ観測が再び台頭しており、ドル買い優勢の中、ユーロ圏各国の財政リスクへの警戒とともに、二重の逆風にさらされている。ユーロ圏の中でも、財政赤字に黄色信号が灯っている国としては、イタリア、スペイン、ポルトガル、ギリシャ、アイルランドが揚げられるが、一部のアナリストからは、特にスペインが要注意との指摘もありユーロへの信頼性は著しく低下する。これらの欧州信用不安からバイアスは弱気となりやすいだろう。しかしながら、対円に限っては、日銀の追加金融緩和期待が浮上し、株高・円安の流れもできつつあることから、方向感は出しにくいかも知れない。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 90.60-92.20
ユーロ・円 129.60-131.70
ポンド・円 145.60-147.90
【今日の主な経済指標】
16:45(仏) 11月消費支出
21:00(米) 週間住宅ローン借換申請指数
22:30(米) 11月個人消費価格コア指数
22:30(米) 11月個人消費価格指数
22:30(米) 11月個人所得
22:30(加) 10月GDP
23:55(米) 12月ミシガン大消費者信頼感指数
00:00(米) 11月新築住宅販売件数
≪2009年12月22日クローズ時点≫
ドル・円 :「ベア」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ベア」
参加者は92円台に迫る局面となると、リバウンド狙いの売りが優勢となって2日連続逆張りの「ベア」。
米長期金利の上昇と日銀の追加金融緩和観測などを背景に、年末までは「円売り・ドル買い」地合い
が続くとも思えるが、92円台に日本の輸出企業のドル売りオーダーがかなり残っており、容易ではない
ものの、92円を超えれば一気に円売りが加速する可能性もあるだろう。
ポンド円は「ブル」
BOEの議事録を控えて、参加者のポジションも拮抗していたが、英国の第3四半期GDP確報値が前期比
-0.2%と事前予想を下回り下落すると僅かに「ブル」優勢となった。本日18:30にBOE(英中銀)議事
録が公表される。これは政策金利、資産買入れプログラム共に据え置かれた12月10日の政策会合のも
の。この時の声明は「量的緩和、あと2カ月で完了」とし、2010年2月が"転換点"となる可能性を示
唆していた。今回、金利、買入れプログラムともに全会一致で決定されたと予想されているが、量的
緩和打ち止めの可能性が強く示唆されれば、ポンドにとっては追い風となる可能性もあるだろう。
豪ドル円は「ブル」
これまでのドル安・商品高の流れが断ち切られ、資源国通貨は目先調整局面入りの可能性が高まった
といえよう。参加者は金利差のある豪ドル円ショートポジションは少数で「ブル」継続となったもの
の、来年2月の豪準備銀行理事会での追加利上げ観測も後退しており、豪ドルの上昇力も低下。対ドル、
対円とも休暇中で買い手不在となる可能性も捨て切れず、下値警戒を怠らないようにしたい。また、
テクニカル面では日足ベースで三角もちあいを形成しており大きく動きやすい相場となっていること
にも注意したいところだ。
ユーロ円は欧州の信用不安から序盤、下値を探る局面もあったが、日経平均やGLOBEXのNYダウ先物も堅調推移となったことで、クロス円の買いが膨らみユーロも堅調推移。その後格付け機関ムーディーズがギリシャの格付けを「A1」→「A2」へ引き下げ、見通しを今後再び格下げされる可能性がある「ネガティブ」とした。ただし、ギリシャの格付けはフィッチ・S&Pがすでに引き下げしていたことで今回は予想の範囲内との見方から、格下げを受けたユーロの下落は一時的なものに終わり、その後もドル円の上昇につられる格好となり結局130.873円で取引を終えた。
さて本日のドル円だが、先週、FOMC声明での「住宅セクターは過去数ヶ月の改善を示す一定の兆しがみられる」との米住宅市場に楽観的な見方を示していたが、昨日発表された米中古住宅販売件数が回復したことで、FOMCの会見を裏づける格好となり、米長期金利上昇からドル買いの流れに期待が高まってきた。本日もクリスマス休暇で取引量は低下するものの、薄商いで値が振れやすい相場のなか、ドル独歩高のシナリオも頭に入れていおきたい。また、テクニカル面でも9月の急激な下落トレンドラインをブレイクしていることから、中規模の反騰局面入りした可能性が高いとみる。10/27戻り高値の92.331円を上抜けられるか注目したい。
ユーロを取り巻く環境は依然厳しくなりそうだ。強い米経済指標などから市場では、来年の早期米利上げ観測が再び台頭しており、ドル買い優勢の中、ユーロ圏各国の財政リスクへの警戒とともに、二重の逆風にさらされている。ユーロ圏の中でも、財政赤字に黄色信号が灯っている国としては、イタリア、スペイン、ポルトガル、ギリシャ、アイルランドが揚げられるが、一部のアナリストからは、特にスペインが要注意との指摘もありユーロへの信頼性は著しく低下する。これらの欧州信用不安からバイアスは弱気となりやすいだろう。しかしながら、対円に限っては、日銀の追加金融緩和期待が浮上し、株高・円安の流れもできつつあることから、方向感は出しにくいかも知れない。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 90.60-92.20
ユーロ・円 129.60-131.70
ポンド・円 145.60-147.90
【今日の主な経済指標】
16:45(仏) 11月消費支出
21:00(米) 週間住宅ローン借換申請指数
22:30(米) 11月個人消費価格コア指数
22:30(米) 11月個人消費価格指数
22:30(米) 11月個人所得
22:30(加) 10月GDP
23:55(米) 12月ミシガン大消費者信頼感指数
00:00(米) 11月新築住宅販売件数
≪2009年12月22日クローズ時点≫
ドル・円 :「ベア」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ベア」
参加者は92円台に迫る局面となると、リバウンド狙いの売りが優勢となって2日連続逆張りの「ベア」。
米長期金利の上昇と日銀の追加金融緩和観測などを背景に、年末までは「円売り・ドル買い」地合い
が続くとも思えるが、92円台に日本の輸出企業のドル売りオーダーがかなり残っており、容易ではない
ものの、92円を超えれば一気に円売りが加速する可能性もあるだろう。
ポンド円は「ブル」
BOEの議事録を控えて、参加者のポジションも拮抗していたが、英国の第3四半期GDP確報値が前期比
-0.2%と事前予想を下回り下落すると僅かに「ブル」優勢となった。本日18:30にBOE(英中銀)議事
録が公表される。これは政策金利、資産買入れプログラム共に据え置かれた12月10日の政策会合のも
の。この時の声明は「量的緩和、あと2カ月で完了」とし、2010年2月が"転換点"となる可能性を示
唆していた。今回、金利、買入れプログラムともに全会一致で決定されたと予想されているが、量的
緩和打ち止めの可能性が強く示唆されれば、ポンドにとっては追い風となる可能性もあるだろう。
豪ドル円は「ブル」
これまでのドル安・商品高の流れが断ち切られ、資源国通貨は目先調整局面入りの可能性が高まった
といえよう。参加者は金利差のある豪ドル円ショートポジションは少数で「ブル」継続となったもの
の、来年2月の豪準備銀行理事会での追加利上げ観測も後退しており、豪ドルの上昇力も低下。対ドル、
対円とも休暇中で買い手不在となる可能性も捨て切れず、下値警戒を怠らないようにしたい。また、
テクニカル面では日足ベースで三角もちあいを形成しており大きく動きやすい相場となっていること
にも注意したいところだ。